ほぼ週二 横浜の山の中通信

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北朝鮮の地下核実験は地震と噴火を誘発する?

2016年09月16日 | 地震・火山

9月9日の午前に、北朝鮮は豊渓里で地下核実験を行いました。規模は地震に換算してマグニチュード5.3で、国境近くの中国の延吉市(豊渓里から約150㌔メートル)でも揺れを感じたそうです。

 

北朝鮮のTVで、チマチョゴリを着た錨鼻のおばさんが北朝鮮の政府声明を読み上げていましたが、「・・・・ヤッター」とか「・・・・シタ」と言っていたので、核実験をやったのでしょう。私は朝鮮語がわかりませんが。

 

私はこの地下核実験のニュースを聞いた時に、この地下核実験が白頭山の噴火を「誘発するかもしれないのに、ようやるなあ」と思いました。白頭山は北朝鮮と中国の国境にある山で、北朝鮮の呼び方で白頭山、中国では長白山といい、標高は2744メートルとこのあたりでは一番高い。そして頂上のカルデラ湖が美しい火山で、このカルデラ湖の中央を国境線が通っていまて、中国側から登山可能す。そして地下核実験場のある豊渓里から約100㌔メートル(東京と富士山くらい)しかない。

だいたい、プレート境界から遠いこんなところに火山があるのが不思議ですが、この白頭山は約一千年前に大噴火を起こし、それ以来4回噴火したらしい。最近では2002年から2005年にかけて群発地震が発生し、山頂の隆起など火山活動が活発でした。この時に、北朝鮮の依頼で国際的な観測チームが調査に入りました。その後、火山活動は落ち着いているようですが、地下には溶けた岩石があり、噴火の可能性が無くなったわけではない。

 

と思っていたら、9月12日に韓国南東部を震源とするマグニチュード5.1と5.8の地震が発生しました。5.8は韓国で最もマグニチュードの大きい地震でした。韓国はプレートの上にしっかり乗っかっているので、もともと地震は少ない地域です。韓国の気象庁は、東日本大震災の影響と言っていましたが、私は北朝鮮の地下核爆発も断層に影響したのとちゃうか?と思っています。

 

韓国南東部の地震については、「「大きな地震は起きない」の韓国の神話は崩れた」2016.09.12 をどうぞ。

http://bylines.news.yahoo.co.jp/pyonjiniru/20160912-00062123/

白頭山の噴火についても書かれている。

 

白頭山に関しては、ナショナル・ジオグラフィック誌の「北朝鮮の聖なる火山「白頭山」に噴火の兆候」2016.04.20を見てください。

http://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/16/041900143/

 

より詳しく白頭山を知りたい方は東北大学のサイトをどうぞ。

http://www.museum.tohoku.ac.jp/past_kikaku/paekdusan/index.html

 

なにしろ、中国の国境に近い延吉市は核実験場のある豊渓里から約150㌔メートル離れていますが、豊渓里と白頭山は約100㌔メートルしかないので、 白頭山の地下は延吉市よりも大きく揺れたはず。溶けた岩石の存在する白頭山の地下が核爆発で揺すられるとどうなるか? 活動が活発化しませんか? それとも、逆に落ち着く? 自然はどちらに転ぶかわかりません。

 

私の願いは、日本に影響が無い程度の都合よい規模で白頭山が噴火して、北朝鮮に天罰を与えること。日本では白頭山の噴火より、富士山の噴火を心配するべきですが。

 

2016.09.16

 

「中国側から登山可能」と書きましたが、現地の状況が良くわからないので削除します。(2017.09.26)

 


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