JOY OF LIFE ~ in MIAMI ~

SAN DIEGO → 西三河 → MIAMI・・・流れ流れて・・・?

至福のホームベーカリー体験

2011-05-23 19:03:48 | 飲み食いのはなし
およそ常識では考えられないような衝撃の「レーズンパン」体験をしてからというもの、
これまでにも増して
「アメリカのパン屋はほんっとぉーーにダメだ」
という認識を深めた私。

こうなったら、やっぱりあれだろうか。

美味いパンを食べるために、いよいよホームベーカリーの世界に飛び込むべきだろうか。

あ、

ホームベーカリーつってもあれですよ、いわゆる<パン焼き器>なるものに手を出す
ってことですよ。

自分の手で生地をこねたり発酵させたり成形したり焼いたりなんてぇこと、
このウルトラ面倒くさがりの私がやるわけがありません。
無理無理、ぜったい無理。


てことで「楽ちんホームベーカリーが欲しいなあー・・・」と漠然と思っていた矢先、
帰任が決まった友人とムービングセールの話をしていたら
「あら、それならうちで使ってたやつを売りに出すわよ、私」
なんておっしゃるじゃないですか!

これってまさに天の思し召しってやつ?

かなりフライング気味に
「買います買います!」
と手を挙げて、彼女のホームベーカリーは見事私のものとなった。


こうして我が家にやってきたホームベーカリー「パン君」(←勝手に命名)。

ドキドキしながら材料を投入して焼いた初作品がかなりの失敗作だったので
(誰でも簡単に焼けるはずじゃなかったのかよ・・・ダマされたぜちくしょうっ)
と意気消沈したものの、よくよく確認すると計量を大幅に間違えていたことが判明。

つまり、1000%自分のせいであった。

猿でもわかるように説明してある絵本のような取説なのに間違えるとは・・・。
我ながらどんだけ読解力が低下してるのかと不安になる。


さて、気を取り直して二度目の挑戦。

「できあがり」のチャイムが鳴り、確実に初回よりもいい香りの漂うキッチンで
パン君を開けてみると・・・。



おおおーーーーっ!

焼けてます!

しかも美味そう!

粗熱を取るために型から出してみると、ふくらみも十分な立派な食パンが登場。




大ハシャギで夫を呼びつけて成功を祝うも、私の100分の1くらいしかパン好き
ではない彼にとっては、さほどめでたい出来事ではなかったに違いない。

それなのに、スーパーハイテンションな私にあわせて
「あー、ほんとだ、すごいね!」
と手を叩いて喜んでくれた我が夫・・・本当にいい人だ。


スライスして食べてみた食パンは十分すぎるほど美味しかった。
もちろん、「アンデ〇セン」とか「ポン〇ドール」とかの高級食パンには負けるだろう。
が、こんな美味い食パンはマイアミでは絶対に買えないのだ。
そこが一番のポイントなのだ。


こうして、我が家は好きな時に好きなだけ焼きたての食パンが食べれる家になった。

ホームベーカリーってすごい!

今朝もまた、感動に打ち震えながら食パンをハムハムしていた私です。

ダラスの空港で大ピーンチ!

2011-05-13 11:12:32 | あれやこれや
一時帰国からの帰路、ダラスの空港でほとんど人のいないガラガラの入国審査を
通過した後の出来事である。

いつものように紙ッペラを渡すだけでしれっと通過できると思っていたカスタムで
ものすごくにこやかな税関職員に
「ほん5分だけこっちで荷物を見せてもらおうかな♪」
と別室に連れて行かれた時、正直「終わった・・・」と思った。

いや、「ルルド様」は取られまい。

電源コードがついてて怪しいブツではあるが、きちんと説明すれば何の問題も
ないはずだ。

問題なのは大量の食料のほうだ。

調べられたらアウトなものが山ほど詰まっている。
しかも別室。
これは「徹底的に調べる」ということである。


笑顔がナイスなその職員さんは、必死に動揺を押し隠している私に向かって
気軽な世間話をしながらも、順調にスーツケースの中身を取り出してゆく。

彼の手が止まって「・・・これはなに?」と聞いてくるたびに、私は答えを
ひねりださなくてはならない。

「それは梅を干したやつ。ピクルスみたいなもんです」
「かつお節・・ドライドフィッシュっていうのかな。それでブロスを作るんです」
「さんまの佃煮・・・クックドフィッシュですよ」
「にしんの昆布巻き・・・クックドフィッシュですかね」
「鮭のほぐし煮・・・クックドフィッシュですよねそれも」

お前どんだけ魚詰めてんだよ、とややあきれ顔な彼だったが、底のほうから
<とろけるカレー>や<クックドゥー>が現れると、その目がキランと光った。

万事休すか・・・。

しかし、そこで負けるわけにはいかなかった。

「単なる調味料です」

「でも、肉の写真がついてるけど・・・肉が使われてるんじゃないの?」

「いやいやいや、その写真はこの調味料を使ってそんなの作れるよってだけ」

「でもねえ・・・」

「これはまったくノーミート!何故なら単なる調味料だから!」

大嘘である。

本来なら、原材料名の欄に<チキンエキス>と書いてあるだけでも、確実に
ボッシュート。(by 世界ふしぎ発見)

それなのに、私のスーツケースには原材料欄の筆頭にモロ「牛肉」と書いてある
キューピーの<ミートソース>までもが詰まっているのだ。


一瞬だが、うすら笑顔の彼の目を、私は笑顔で睨みつけた。

(没収したら恨んでやる、死んだ後化けてでてやる、末代まで祟ってやる・・・)

そんな殺気を感じたのか、ただ単にさほど仕事熱心な人じゃなかったのか。

「オーケー、もうしまっていいよ。でも次からはもっと細かく申請しないとね」

彼はそういって、ひとつたりとも没収することなく私を無罪放免にしてくれた。


(た、助かった・・・・)

完全な負け戦だったのに、何故か生き残った。
そんな気分であった。


やっぱりガラガラにすいた税関を通る時は危ないな。

次回の戦いも気合いで勝てますように。。。

ルルド様をお持ち帰りでひとつ

2011-05-10 09:59:54 | あれやこれや
「ルルド様」との出会いは、一時帰国中に泊めてもらった友人宅にてである。

ソファの上に無造作に置かれたクッションからコードが伸びているのを見て
(ああ、ちょっとしたマッサージ機能のついてるクッションか)
と思ったものの、さほど期待もせずに
「ねえねえ、これ試してみていい?」
と使ってみた時だ。

そう、さほど期待はしていなかった。

でもこれが予想を上回る気持ちよさで、いっぺんでトリコになってしまったのだ。

「ちょっとこれ、どこで買えるのっ!?」

一瞬でお買い上げ&マイアミにお持ち帰りを決意した私は、彼女と連れ立って
行った川崎のヨドバシカメラにて、無事「ルルド様」を1台購入。

少し遅いが、夫への誕生日プレゼントにもなるし、肩こり腰痛に悩む彼もきっと
喜んでくれるに違いない。

ホクホク顔でヨドバシカメラを後にした私であった。


しかし。

使っている時は「こんなにコンパクトなのに素晴らしい!」と激賞していたが、
いざアメリカまで持って帰るとなると、うらめしいほどかさばるシロモノである。

箱はかさばるので本体だけをスーツケースに詰め、大量の食料やらなんやらと
ともに何とか収めることができたのだが、もし万が一カスタムのチェックに
引っかかったら、かなり怪しいブツであることは否めない。

「ま、開けられることもないか」

と気楽に考えて、成田からダラスへのフライトを快適に過ごしたのだったが・・・。


開けられちゃったのである。

ダラスの空港のカスタムで。

入念にチェックされちゃったのである。


このピンチについては、別項で語りたい。
今言えることは「ルルド様は無事だった」ということだけだ。


長い道のりをへて、我が家に辿り着いた「ルルド様」。

夫も気に入ってくれたようで、夜な夜なTVを見ている彼の背後で、低くかすかに
「ウィーーーーン」という音がしております。



ルルド様に幸あれ。

やっぱり日本は素晴らしい!

2011-05-05 00:04:16 | 旅のはなし
あの震災のために延期していた一時帰国、この度1か月遅れで行ってまいりました。


日本に到着したのは4月22日。

「震災の影響はどんな程度なのか・・・」といつもとは違う心持ちで空港に降り立った
私だが、迎えに来てくれた父が発した第一声は
「スーちゃんが亡くなったよ」
という思いもよらない全然別の衝撃ニュースであった。

えぇっっ、スーちゃんが・・・・・・?

しばしスーちゃんに思いを馳せるも、私が今一番知りたいのは家族の様子なのである。
気を取り直し、あの地震からこれまでのことについて父に質問を浴びせつつ、実家に
向かう。

なにしろ家族がみな元気でほっとひと安心。

とりわけ一番心配だった祖母が、むしろ以前会った時よりピンシャンとしていることに驚く。
「足が痛くて動けないし、ここに津波が来たらアタシはもういいから」
などとケロっというかと思えば、
「いざって時はこの子がおぶって逃げてくれるって」
と曾孫を苦笑させたりしてるあたり、さすが我が一族に君臨するゴッドマザーです。

近頃の祖母は「もうアタシ頭がダメでさー」というのが口グセらしい。

いやいや、大丈夫ですよ、おばあちゃん。
そのお歳で、「嵐」の5人の名前やら松山ケンイチの代表作やらがスラスラでてくるだけで
十分ものすごいですよ。


さて、今回の一時帰国の目的は「家族の顔を見る」ことと「必要なものの買い出し」が
メインであったが、実際、帰国後まっ先にしたことといえば
<従妹と鬼怒川温泉1泊の旅>。

自粛ムードに包まれたこんな時にいかがなものか、とお叱りを受けるかもしれないが、
ほんの少しでも日本経済の復興に貢献できるんじゃないかと・・・・。

というのは大げさで、まあ正直言えば「行きたかったから」です、すいません。


まあ見事に行きたいところに行き、食べたいものを思う存分食べた2週間。
「ああ、やっぱり日本は素晴らしいっっ!!」と心から思った私でありました。


鬼怒川では、日本酒を傾けつつ春の味覚をしみじみと味わい


半年前と同じ龍王峡の姿に心洗われ


実に3年ぶりに愛でる日本の桜に感無量・・・



あ、これはオマケ。
実家の近所の激ウマ台湾料理店にて「有田チャーハン」。 悶絶級です。