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自転車に乗って、美味しいものを食べに行ってます。秋から春はスキー、夏は登山も。前十字靭帯断裂するも手術して復帰。

映画日記-「皇帝のいない八月」(90/1137)

2017-11-12 17:31:04 | 映画
映画日記-「皇帝のいない八月」(1978年)を観ました。

盛岡の国道4号線で、パトカーが謎のトラックから銃撃を受ける事件が発生した。その弾痕は機関銃であると判明、しかも自衛隊が保有していないサイズであることが判明して政府関係者は調査を開始する。
妻の法事で鹿児島を訪れていた陸上幕僚監部警務部長の江見(三國連太郎)は、その件で東京へ呼び戻されるが、ふと一抹の不安を覚えた江見は、博多へ立ち寄るよう命じる。
博多には、勘当し法事にすら呼ばなかった娘の杏子(吉永小百合)が夫の藤崎顕正(渡瀬恒彦)と暮らしていた。藤崎は元自衛官で江見の部下であったが、クーデター未遂事件を起こして自衛隊を辞め、今は博多で運送会社を起こしているのだった。

自衛隊によるクーデターを題材に、寝台特急さくらが乗っ取られるというストーリーです。
最後にさくらが爆破されることから映画は国鉄から撮影協力を拒否された、という逸話があるのですが、その割には、博多を出発したさくらが門司、下関、宇部、小郡、徳山、と停車していくシーンなどは、何とも鉄道映画の雰囲気満載で、当時の国鉄の度量の小ささを感じます。
クーデターで列車が乗っ取られてしまうのは、国鉄の責任ではありませんから。
クーデターの原因が、鬼っ子扱いされる自衛隊の不満と憲法改正にあるということで、当時としては奇想天外なストーリーだったかもしれないけれど、憲法改正発議も視野に入った現在は妙にリアリティのある話になってきました。

寝台特急さくらと言えば、ブルートレインの代表みたいな列車でしたが、いまや山陽・九州新幹線の名前になってしまって、こちらも時代の移り変わりを感じざるを得ません。


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