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劇的考察譚

ニュースから~柔道部顧問を書類送検…静岡~

2012-01-12 23:28:01 | Weblog
静岡県函南町立函南中学校で2010年6月、同校1年の小川礼於君(当時12歳)が柔道部の練習中に倒れ、同年7月に脳挫傷で死亡した事故で、安全管理が不徹底だったとして、三島署は11日、顧問の男性教諭(45)を業務上過失致死の疑いで静岡地検沼津支部に書類送検した。
 同署は刑事処分の判断を地検支部に委ねる「相当処分を求める」との情状意見を付けた。
 同署によると、男性教諭は、小川君が同年5月、柔道の練習中に頭にけがをした上、受け身の練習が不十分だったにもかかわらず、事故を防止すべき義務を怠って部活動で投げ込み練習に参加させ、脳挫傷で死亡させた疑い。
 小川君は5月のけがで軽い硬膜下血腫と診断され、医師から激しい練習を避けるのを条件に練習参加を許可された。6月27日はけがの後初めて、投げ込み練習に参加。大外刈りを受けて後頭部を打ち、7月6日に死亡した。
 同校は小川君が練習する際には柔道場の畳の上にマットを敷き、他の生徒にも状況を説明するなどの措置を講じていたが、結果的に重大な事故を防げなかったことから、同署は書類送検に付した情状意見を、最も重い「厳重処分」より一段軽い「相当処分」とした。
 同町の矢田長春教育長は「改めてご冥福を心よりお祈りする。書類送検に関しては、今後の状況の推移を見守り、対応したい」とのコメントを出した。小川君の母・智恵美さん(40)は「やっと一歩踏み出せた。起訴するよう強く願う」と話した。(読売新聞)



武道が必修化になることでこの手の事故は間違いなく発生する。先日テレビ番組で、中学体育の学習指導要領の項目にある「大外刈り」を、頭部殴打の可能性を危惧した地域の柔道指導者の助言で授業内容から外す、という特集を見た。柔軟で弾力的な対応が求められるであろうし、現場の声を受け、学習指導要領もまた変わっていくのではないか。部活でも授業でも大切な子どもを預かっているということを忘れてはならないのである。


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