演劇知

劇的考察譚

突き抜ける人とは

2014-05-24 21:54:49 | Weblog
突き抜ける人に尊敬の念を抱く。


尊敬する人物はと聞かれればジャックマイヨールと答える。

ノーリミットと呼ばれる潜水競技で55歳にして105mという記録を持ち、映画「グラン・ブル-」のモデルとなっているこの人。最近関連図書を読んだのだが、まぁその内容が素晴らしい。自由な生活に対して突き抜け、海の中を突き抜けるこの人に尊敬の念を抱く。

なお、ジャックは世界を放浪し、潜る技術の一環としてヨガを実践する。さらに素晴らしい。

この地点を目指したい。



先日40歳を超えるとある男と話をする。彼は一日にビール(発泡酒)350mlを3本、缶チューハイを3本、日本酒を一合飲むとのこと。そして健康診断数日前以外は毎日この量を飲むと。つまり360日この量を飲むのだ。
量以上に小銭が気になるわたしはざっと計算する。一日約千円、一ヶ月3万円。なかなかの晩酌金である。

そのことを伝えるとぴしゃりと一言


「金じゃないんすよ。酒があれば何もいらないんすよ

と。

金銭、健康、人間性の良し悪しは一旦置いておいて、何よりも酒に対する突き抜け感が素晴らしい。量にしたら2ℓ以上、そう毎晩飲めるものではない。しかし彼は飲む。


調子は悪くなるんだよ。でも飲むんだよねえ


その悪くなった調子はいつ治すんですか?と突っ込みたくなるのをグッとこらえ、ただただ拝聴する。


彼の尋常でない二日酔いの姿を目にすることは多々である。が、それでも彼の酒の突き抜け感にはただただ尊敬するばかりである。






ただ目指したくはない。



来月、祭りがある。昨年の11ℓを越えて、突き抜けていきたい。

ともサンカク第一回公演打ち合わせとは

2014-05-24 00:20:09 | Weblog
小林知未が個人でやりたいと言い始まった企画。

その打ち合わせ。

11月が公演月というのに初稿を早々に上げ、これからみっちりと稽古、準備に入ります。

独り芝居であるため色々とやる予定。というのも先の打ち合わせで聴取した小林のやりたいことを悉く台本に起こしています。


役者として一皮剥けるための公演。様々な顔を見せるであろう小林をどうぞ見に来てやってください。


半年後ですが。



忘れないように11月のカレンダーに「ともサンカク」と書いてやってください。で、さらにそれが何かを忘れないように「←芝居」と追記してやってください。






我が家で読み合わせを行う。普段の演出では「ここは小さめ」「ここは動いて」など技巧面ばかり指示し、内面に関してはあまり言いません。教育現場での経験、act orchでの大多数を相手にしての演出、役者の意思尊重、と色々考えてのことなのですが、今回のともサンカクでは徹底的に内面を探っていこうと思います。しんどい作業と思います。が、それが出ないと面白くない。そしてそれがお客様に伝わるように。そうでないと意味が無い。



拙いなりに書いてきたこれまでの作品のような派手派手しい内容ではないかもしれません。ここ数年蓄えてきたもの、読み聴きし取り入れてきたもの、日常のささやかな感覚、普段思っていること、小林自身の経験談、そういった「劇的でも絢爛多岐に渡るものでもないもの」にドラマを見出し、それを提供し、お客様に満足していただけるよう励みたいと思います。



練習あるのみ。

走るとは

2014-05-14 23:40:05 | Weblog
ここ最近の「走る」についての散文。


ダチョウは時速70キロで1時間走り続けることが出来るらしい。視力も5キロ先を見ることが出来るとのこと。「走る」も「視力」もこだわっているわたしにとってダチョウのこの能力は尊敬に値するものである。ヤングジャンプで連載している漫画よろしく、何か動物の能力が得られるのであれば間違いなくダチョウを選ぶ。文字通りのチキン野郎にとっては喉から手が出るほど欲しい能力である。

この話を皆にした時のパッと華やいだ明るさとこいつ何を話しているの?という疑問が入り混じった複雑な表情が忘れられない。






廊下を歩いていると、後ろから教え子に全速力で追い抜かれる。何か忘れ物でもしたのだろう。その走りがまぁ速い。若さ溢れ、躍動感が全身から溢れている。見送る背中がヨットの帆のようだ。風を受けたなびく。

思わず「速いね~」とつぶやくと、その子がサッと振り返り、パリッとした笑顔で

「体育祭100メートル、一位だったんですよ!」

と。




おー

走りの振動で風を感じたが、心にも風が吹きましたよ。溌剌した良い台詞だったなぁ。

高校時代、足の遅さをはにかみとへつらいの笑顔でごまかしていたわたしには到底言えない台詞だ。







予定地に向かうため千代田線に乗る。西日暮里に向かう電車だが何故か外の風景が見える。良い天気。一瞬、気絶して代々木上原で意識が戻ったか?と思うも、よくよく見てみると大きな川を越えている。どうやら疲れていたのだろう。反対方向電車に何の疑いもなく乗っていたのだ。綾瀬に到着。己のミスに思わず「イージー!(ミス)」と叫ぶ。周りの皆様には、急に「簡単!」と叫ぶこの男怖い!と不安にさせてしまっただろう。路線検索をすると到着16時54分。17時に着くためには徒歩16分の道のりを6分で行かなければならない。流石にこれはきつい。しかしわたしは走る。西日暮里を走り、構内を走り、その結果路線検索に勝ちプラス4分の余裕が生まれる。が、そのままの勢いで新宿の街を走る。もう止まらない。上記の若者には負けるが、それでも日々ジョギングで鍛えているわたしは新宿の街の風になった。うん、さぞかし迷惑だっただろう。

教訓:電車の向きをよく見る 路線検索には勝てる 人混みは走らない









我が家の風呂、窓を開けっぱなしで出掛ける。帰宅後、バスタブの中に大量の羽アリがいる。側面やへりにも。しかも死骸で。全匹、羽がもげている。

怖い。何、わいて出た?ファフロッキーズ現象?誰かの嫌がらせ?

戦慄が走る。


大浦宅とは

2014-05-05 10:41:23 | Weblog
もう一つ写真が出てくる。せっかく撮ったのだからアップしなくては。



2月多少婦人公演でお世話になった大浦さん。わたしは大浦師匠と呼ぶ。打ち上げ後にお宅にお邪魔する。誘ってくれたのですよ。



勝手に撮影し勝手にアップする。ごめんね、大浦師匠。



師匠のお宅はまず一階でスタンバイしなければならない。一階には掘りごたつ。そう、掘りごたつがある家、人生で二軒目である。なんと贅沢なお家だ。掘りごたつは掘りごたつでしか有り得ない。掃除とか大変そう。お茶とかこぼしたら大変そう。富と権力の象徴、掘りごたつ。



もうここでもいいのではと思うがそこは大浦師匠、しっかりと2階の自室へ招待してくれました。





こたつが好きなんだろうな。




こたつへと誘ってくれる大浦師匠、本当にありがとう。あの時師匠宅に行かなければわたしは間違いなく凍死していたよ。





鉄アレイでちゃんと鍛えているんですね。えらいぞ、師匠。

あとカセットが散らかってるよ、師匠。




新宿朝起・新大久保千里香とは

2014-05-04 15:08:29 | Weblog
夏に向けての衣替えをし、ついでにデータも整理しようとパソコンいじっていたら色々なデータが出てくる。





若かりし頃、悪友の高橋君と新宿西口を歩いていると


「ひろゆき、あの店凄い名前だよな、へへへ」


と言われた店に、この歳にしてようやく行った。


新宿「朝起(あさだち)」


珍肉好きとしては是非行きたかったが、一人では思い出横丁はどうも怖い。店に入る勇気が出ない。思い出横丁に限らず、ベテラン臭のする店はどうも怖い。ということで珍肉友達4人と一緒に向かう。

17時、カウンターは常連んで満席。しかも相当の酩酊。この方達はどういう生活をしてらっしゃるのだろうと思う。成功者かはたまた逆か。そんな思いを抱えつつ2階へ。座敷席となっており8人くらい入れるスペース。

壁一面に馬の交尾のポスター。

このポスター、需要はあるのだろうか?


色々注文。



ハブ酒…一瞬で天国へ



サンショウウオ…アナゴ好きにはたまらない。何本でも食べたい。



豚の子宮…考え深く頂く。



牛の心臓…これ大好き



蛙の足…色白セクシー


名前のインパクトがでかいがどれも新鮮で繊細で美味しい。蛙のお造りが食べたかったがシーズンがあるようで5月GW後からと。こちらもまた試してみたい一品である。





続いて新大久保の千里香。初めて行った時からその利用のし易さから何度か使わせていただく。夕食時には予約しないと入れないかもしれない。



狗、イヌ…豚肉のさっぱりバージョン。豚+ササミ-水分といった感じか。わたしこれ好き。



左から羊、蚕、鳥の頭。

蚕はなかなか強烈。外は木の実のよう、中はクリーミ。この二つが合わさると

千里香の串は香辛料が強く、同じ系統の香辛料がどの串にも満遍なくついているので少し飽きてしまう。これを払いながら食べるといい感じ。



蛙…酢豚的な感じ。骨もいけるが残した方がベター




珍肉、ゲテ食いとしては新宿の中華料理屋「上海小吃」に是非行きたいがこちらはじっくり機会を待ち、最高の状態で臨みたい。






「はあそび」とは

2014-05-03 23:38:37 | Weblog


「はあそび」
~刀と言の葉、舞の饗宴~

@浅草アミューズミュージアム6F


音響素材提供をさせていただいた公演を見に行きました。

主宰の宗形氏との打ち合わせの際いくつか素材パターンを持参し聞いていただいたのですが、全パターンを聞かずして「これでいきましょう!」という力強いお答えをいただき、竹を割ったような方だなと強い印象を覚えました。

実際本番で大根を割り、白菜を割り、とにかくスパスパ斬っておりました。



ショートショート作品で繋ぐイベント、途中のMCや殺陣参加企画、野菜切り試演と文字通りのイベントでありました。1ドリンクのビール片手に縁日感覚で拝見いたしました。


打ち上げの際のプロデューサーの「今後小屋を代表する作品にしていきましょう。」という言葉がとても印象的でした。団体だけでなく小屋とも密接に関わること、社会の中で闘う演劇、とても素敵だなぁと思います。


拙い音しか作れませんでしたが、打ち上げにもお呼びいただき、皆様優しく気さくに話しかけてくださり、とても楽しい時間でした。



同じ自主企画を行う者として、actorch、11月のともサンカク、そして今構想している企画に役立てたいと思いました。