自 遊 想

ジャンルを特定しないで、その日その日に思ったことを徒然なるままに記しています。

秋山監督涙の日本一「正直、疲れました」

2011年11月21日 | Weblog

(朝刊より)
 決めた、舞った――。日本シリーズ2011は20日、3勝3敗で迎えた第7戦を行い、ソフトバンクが3―0で快勝。8年ぶりのシリーズ制覇を果たした。2005年にソフトバンクとなってからは初めてで、南海、ダイエー時代を含めると通算5度目の日本一。小久保裕紀内野手(40)が史上最年長で最高殊勲選手(MVP)を受賞した。東日本大震災でプロ野球の開催が危ぶまれた「特別な年」の栄冠。ソフトバンクは25日に台湾で開幕するアジアシリーズに出場する。
 涙はこの瞬間まで取っておいた。リーグ連覇、CS突破では感情を押し殺した秋山監督の目から止めどなく涙があふれた。8年ぶりの日本一。1度、2度…。待った年数と同じ8度近づいた本拠ヤフードームの天井がにじんで見えた。
 「正直、疲れました。本当にどっちに転んでもおかしくない試合が続いた。福岡のファンの前で日本一になれたことは大変うれしく思います。みんなが持ち場で力を出してくれた」。
 まさかの本拠地2連敗スタートした初采配のシリーズ。その夜だった。重苦しい雰囲気を壊そうと、選手たちは無理やり動いた。ロッカールームで内川、本多、松田が服を脱いで素っ裸で大騒ぎした。自然と笑い声がわき起こる。ある若手は「そりゃ勝ちますよね。あんなことできちゃうんだから」と感心した。いい意味での開き直りは秋山監督が大切にしていることだ。ダイエーの主将だった1999年。凡退しては落ち込む選手を「考えすぎ。1本打ちゃいいんだから」とリラックスさせて日本一に導いた。

 
 ★中日の落合監督は試合後の表彰式が終わると、選手とともに中日ファンが陣取る左翼スタンド前へ。全員で整列して一礼した。
 ファンは「8年間ありがとう」の垂れ幕を掲げ、「落合コール」も起こった。ベンチに戻る際には、声援に両手を上げて応える場面も。最後はソフトバンクの秋山監督が歩み寄り、三塁側ベンチ前で健闘を称え合った。グラウンドを去る際には深々と一礼してロッカーへ引き揚げた。

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