自 遊 想

ジャンルを特定しないで、その日その日に思ったことを徒然なるままに記しています。

死に方について ①

2009年02月10日 | Weblog
(以下は徒然想に記した文の再掲。しばらくお付き合いのほどを。)
 生きとし生けるものはすべて死ぬ。どのように死にたいかなどという事になけなしの知恵をはたらかすのは人間だけかもしれない。善く生きる事は善く死ぬ事だと喝破した人も居た。僕も少し考えてみる。と言っても、僕にそんな力量はあるはずも無いので、鯖田豊之氏(京都府立医科大学名誉教授)の論考を要約することにする。
 まず安楽死について。
 安楽死問題が日本においてもさまざまに議論されているが、議論の仕方が欧米諸国とはかなり異なる。日本での議論は安楽死の是非を巡って抽象的に進められるが、欧米での議論は具体的に展開される。欧米諸国では、どんな薬物をどのように使用すればよいかという、具体的な内容に立ち入って議論されてきた。そこで、医師の自殺手段を調べてみると、欧米の医師がどのように死んだかをまとめた本が1926年に出ていて、その中に自殺の項目がある。19世紀から20世紀にかけて自殺した世界的に著名な医師の自殺手段が挙げられているが、当時の医師はピストルを使うとか、自分で動脈を切るとか、凄い手段で自殺している。それが次第に薬物自殺に集約されていき、20世紀に入ると殆どがモルヒネを使って自殺するようになる。20世紀になって、漸くモルヒネという薬を使えばそう苦しまずに死ぬ事ができると医師の間でも分かってきた訳です。
 モルヒネとは、元々はアヘンに含まれる十分の一の有効成分を抽出して鎮痛剤として用いられたのが始まりです。(現在の皮下注射はモルヒネの注射から始まった。)19世紀の終わり頃から鎮痛剤としてモルヒネが用いられた。20世紀になると医師が自殺の手段として用いたりしだした。
 モルヒネを鎮痛剤として用いると、だんだん始めの量では効かなくなる。量が次第にふえて、遂にはモルヒネ中毒になる。安楽死問題は鎮痛剤としてのモルヒネを連用すると中毒になることから生じた問題である。(続く)

3 コメント

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Unknown ()
2009-02-11 06:57:43
 このテーマ、取り分け今日にあり。宜しく、しつこくお願い致します。
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「アッ、今日もアカン」 ()
2009-02-11 07:03:54
 今日も朝からイージーミス。今日にあり、ではなく興味ありです。
 昨日も鉈に触り指を切った。細心の注意を払ったつもりでも草刈機を背負って3メートル下まで落ちた。エンジンを止められなかったため、草刈機がぶんぶん廻っていた。
 午後は大事を取って1時半までで早めに帰り、草引きをした。やはり歳かなあ。
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「やはり歳かなあ」 (理方)
2009-02-11 09:22:51
呆さん、おはよ♪

呆さんの関心に合うような死に方について書けるかどうか分りませんが・・・。

刃物や草刈機を扱う場合には、くれぐれもご注意を!!!

歳を言う歳ではまだまだありません。

(この自遊想、毎日、100を越す閲覧者。ありがたいことです。が、コメントが少ないのが、ちょっと・・・。)
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