総合診療医からの健康アドバイス

健康や医療に関する情報をわかりやすくお届け致します
ステキな沖縄の風景も少しお届けします

風邪とまぎらわしい病気

2024-05-14 10:41:41 | 医療情報

 皆様、こんにちは。総合診療医からの健康アドバイスの時間です。

 今日の沖縄は曇り時々雨。予想最高気温は26度です。今朝は寒さで目が覚めました。週間天気を見ると、週末の土曜日が曇りで、日曜日が曇り時々雨。月曜日は雨の天気予報です。このへんで梅雨入りになりそうですね。気温もグングン上がっていきそうです。テレビのお天気コーナーで、もうすぐエルニーニョが終息してラニーニャになりそうと言ってました。そうなると、さらに夏は暑くなるそうです。今から心配ですね。では、本題へ。

 

 風邪に対して抗菌薬は効かない。

 

 また、不必要な抗菌薬の使用を減らすことは、薬剤耐性菌の出現予防に大切だ。

 

 これより、シンプルな三段論法によって、風邪に対して抗菌薬はなるべく使わないほうがよい、ことになる。

 

 しかし、患者や医師にとって最大の問題は、今ある症状が本当に風邪によるものかどうかだと思う。

 

 風邪と紛らわしい病気には、実際は抗菌薬が効くのがいろいろある。

 

 鼻水が出る病気で、重症の副鼻腔炎の場合は抗菌薬が効く。

 

 喉が痛くなる病気で、細菌性咽頭炎の場合も抗菌薬の効果がある。

 

 咳が出る病気で、細菌性肺炎ではもちろん抗菌薬が必要となる。

 

 問題は、これらの病気が、少なくとも初期の段階においては、風邪と紛らわしいこと、なのだ。

 

 透明な鼻水、喉の痛み、乾咳があって、比較的元気であり、診察では喉が赤く呼吸数は正常、聴診で呼吸の音は清らか、というのが風邪の典型例。

 

 このような典型例では、通常は検査も不要で、風邪と診断することが多い。

 

 もちろん、抗菌薬は不要となり、通院での経過観察も特に不要となる。

 

 鼻水や咽頭痛、咳、発熱などに対して対症療法を行う程度だ。

 

 

 

 沖縄本島北部、金武ダム周辺の風景です。

 

これを実践するだけで、楽しく食事をして、健康的に若々しく、やせることができます。高血圧や糖尿病も予防するので、コロナウイルスにもかかりにくくなると思います。「病気にならない食事の極意」よろしくお願いします。

 

徳田安春・公式ツイッター

https://mobile.twitter.com/yasuharutokuda

健康や医学についてのファクトと徳田安春の個人的意見をお伝えします。

 

ナースの皆様、お待たせしました。「ナースのための、こんなときフィジカルアセスメント“バイタルサイン編”」が発売中。面白いのにタメになる、とっておきのテキスト、できました。皆様のレベルアップにお役立て下さい。

 

待望の新刊が発売中!「病気と身体所見の診断学:検査なしでここまでわかる」こちらもお試し下さい。必ずやためになることでしょう。

 

科学的根拠に基づく最新医学情報とクローバル・スケールでの先端医学のホットな情報を提供し、わかりやすく解説します。メルマガ「ドクター徳田安春の最新健康医学」。☆まぐまぐ大賞2021のジャンル別賞の健康部門3位を受賞しました。

 

迅速・的確なトリアージができる!ナースのための臨床推論」【単行本】【2016】徳田安春、こちらナースの皆様はもちろん、これからナースを目指す方、看護の情報を知りたい方にもどうぞ。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 急性の下痢症 | トップ | 初診時に迷うときには経過観察 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

医療情報」カテゴリの最新記事