総合診療医からの健康アドバイス

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スタチン系の服用による相対リスク低下

2017-03-08 09:33:57 | 医療情報
 皆様こんにちは。総合診療医からの健康アドバイスの時間です。快勝です。昨日行われました、WBC の一次リーグ初戦、日本は強豪キューバとの対戦でした。日本は松田選手や筒香選手のホームランなどで、11-6 と快勝でした。今日のオーストラリア戦も頑張って下さい。しかし、セカンドの菊池選手は守備が上手でした。キューバの選手も Why となってました。では本題へ。



 ここでもう一度、60歳女性A子さんの健診データを再確認してみましょう。


 総コレステロール250mg/dlHDLコレステロール(善玉コレステロール)50mg/dl、中性脂肪100mg/dlでした。


 LDLコレステロール=総コレステロール-HDLコレステロール-(中性脂肪/5


 という式で、


 LDLコレステロール=25050-(100/5)=180mg/dl
でした。


 
 日本のガイドラインでは、LDLコレステロールが140mg/dL以上で高LDLコレステロール血症とされています。


 疫学研究によると、100人の日本人女性(冠動脈疾患の既往のない平均年齢60歳代女性)を10年間フォローしたときに、約3人の心筋梗塞が発症しています。


 スタチンを10年間飲むと心筋梗塞発症率が約30%(約3分の1)低下します。


 この「30%発症率が低下する」という表現は「相対リスク」の低下といいます。

 

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