総合診療医からの健康アドバイス

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航空機内の環境

2020-03-27 10:41:42 | 医療情報
 皆様、こんにちは。総合診療医からの健康アドバイスの時間です。
 今日の沖縄は曇り一時雨。予想最高気温は27度です。新型コロナウイルスによる感染者が芸能人から出ましたが、プロ野球界からも出ました。東京や大阪などの大都市で感染が相次いでいます。クラスターやオーバーシュートも起こりえる事態です。我々も気を付けていきましょう。では、本題へ。
 
 
 
 航空機内の環境条件は地上とはかなり異なる。
 
 
 高度1万メートルを飛行する航空機内では、圧力は0.7気圧程度となるため、酸素濃度は地上の約70%まで下がる。
 
 
 
 これにより、血中ヘモグロビンの酸素飽和度は健康人でも92%程度まで落ちます。
 
 
 
 呼吸不全の診断は血中ヘモグロビンの酸素飽和度が90%未満ですので、かなり酸素飽和度が低下することがわかる。
 
 
 
 血中ヘモグロビンの酸素飽和度がこれだけ下がると、もともと心臓や肺に病気がある人では、症状を悪化させるリスクがある。
 
 
 
 心臓を栄養する血管が細くなる狭心症の人では、狭心症発作の症状としての胸痛がおきることがある。
 
 
 
 また、慢性閉塞性肺疾患などの慢性の肺の病気の人では酸素不足による症状の悪化をきたすことがある。
 
 
 
 航空機内の環境条件で次に大きな問題は湿度が約20%とかなり乾燥すること。
 
 
 このため、気道粘膜が乾燥し、喘息の発作が起きやすくなる。
 
 
 
 狭心症や慢性閉塞性肺疾患、喘息などの病気を持つ人が、機内で胸痛や呼吸困難を感じたら、直ちに客室乗務員をコールするための座席への備え付けボタンを押すことだ。

 

中央パークアベニューの近くにあります、ミュージックタウン音市場です。

 

これを実践するだけで、楽しく食事をして、健康的に若々しく、やせることができます。高血圧や糖尿病も予防するので、コロナウイルスにもかかりにくくなると思います。「病気にならない食事の極意」よろしくお願いします。

 

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