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エスプリ ドゥ フーケ

今日は西洋菓子フーケ(fouquet's)のケーキをいただきました
生田店は「エスプリ ドゥ フーケ」という名前でリニューアルされたとのことです

いただいたケーキは土台にあたる生地が ずっしりどっしり
タルト風と言うのでしょうか 重たい生地です
その上には多種のフルーツ 美味しかったです

フーケは 私が子供のころからあるお店です

昔はパウンドケーキ1本500円を 母がよく買って帰りました
ショーウィンドーに並ぶケーキ1コ1コも 今より値段が安く 素朴で 美味しかったのを憶えています
昨今は 「神戸ブランド」「高級感」を意識しているような…
「演出」より「味」だと 私は思うのですがね…

どんな風にフーケが変わっていっても
一つだけ 私が ずっと忘れないこと

それは

震災の数日後 一人ぼっちで 徒歩移動の途中のことでした
(交通機関は全てストップし 長距離でも 歩くしか方法はありませんでした)
寒い中 不安で心がいっぱいの道中でした

諏訪山本店(三宮からかなり北側にあります)前にさしかかると
「店に残っている材料だけで作ったものですが よかったらどうぞ!」
と大きな声で道行く人に呼びかけ
焼き菓子を 店の前を通りがかる人々に配っていました

その時いただいた焼き菓子のことは 忘れられません

私はその時 まだ 目的地まで かなりの距離を残しており
歩きながら 少しずつ焼き菓子をほうばりました
身も心も温かくなりました
形はいびつでも それが どんなに美味しかったか!

フーケが昔の素朴さを失いつつあるのを感じるのは
とても寂しいことだけど
あの日のことを憶えている限り 私がフーケを見捨てることは ないでしょうね
感傷的になりましたが
フーケは 洋菓子激戦区Kobeにずっとあり続けて欲しいと願うお店です
 
西洋菓子フーケ http://www.yogashiclub.com/index.htm
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