A DAY IN THE LIFE

好きなゴルフと古いLPやCDの棚卸しをしながらのJAZZの話題を中心に。

一枚のレコードがきっかけで・・・・2人は出会うことに。

2008-01-27 | MY FAVORITE ALBUM
Sarah Vaughan orchestra arranged and conducted by Michel Legrand

東海岸から西海岸に戻るとすぐコンコルドレーベルに登場し、その後、自分のまな娘とも一緒にアルバムを作ったピアニストのジミーロウルズ。あまり目立たない存在だが、デビュー以来多くのレコーディングセッションに付き合っている。歌手の伴奏を努めたことも多い。そのようなキャリアを送ったので、当然のように数多くのミュージシャンとも付き合いが広かった。
その中でも、特に親しい友人の一人に歌手のサラボーンがいた。
ある時、ロウルズがサラにミシェルルグランのレコードをかけた。ロウルズが聴かせた
曲は“Summer of 42”のテーマ曲。The Summer Knowsだった。
この曲を聴いたサラは「こんなに綺麗な作品は聴いたことがないわ。今度のアルバムのアレンジは彼にしたいの」と、すぐさまプロデューサーのボブシャッドに連絡をした。
このロウルズのかけた一枚のレコードが、サラとミシェルルグランの出会いだったそうだ。

そして、ロスにルグランを呼んで実際のレコーディングのための準備に入る。作詞にはAlan and Marilyn Bergmanが協力することに。
そして、いつものことながらレコーディングに集められたミュージシャンが素晴らしい。
あまりに多すぎるのでパーソネルは省略するが、レイブラウンやシェリーマン、バドシャンクなどを中心とするオールスターの面々、それにピアノやベース、ドラムのリズムはそれぞれ3人ずつが加わる。さらに40人を越えるストリングスセクションなど。
このルグランのアレンジとサラの湧き出るような声が実によくマッチする。
小さな編成でスインギーに歌うサラも良いが、このように輝くようなオーケストラをバックにするサラも魅力的だ。
リナホーンといいサラボーンといい、バックのスタイルやアレンジは異なっても、ルグランの魔術で普段とは違う側面が引き出されているような気がする。

いずこの世界でも「良き出会いを作る」ためには、持つべきものはやはり友人だと思う。

1. The Summer Knows
2. What Are You Doingthe Rest of Your Life
3. Once You've Been in Love
4. Hands of Time (Brian's Song)
5. I Was Born in Love with You
6. I Will Say Goodbye
7. Summer Me, Winter Me
8. His Eyes, Her Eyes
9. Pieces of Dreams
10. Blue, Green, Grey and Gone

Produced by Bob Shad
Sarah Vaughan (Vocals)
Arranged and Conducted by Michel Legrand
And Orchestra・・・


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