A DAY IN THE LIFE

好きなゴルフと古いLPやCDの棚卸しをしながらのJAZZの話題を中心に。

でんと構える茶色のロールスロイス・・・・・・。

2008-01-02 | CONCORD
AS GOOD AS IT GETS / RAY BROWN・JIMMY ROWLES

アルバムタイトルがジャケットデザインに旨く表現された一枚がConcordにも・・・。
コンコルドに似合わずリッチな車が登場したが、よく見るとこのアルバムはレイブラウンとジミー・ロウルズのデュオアルバムだ。
レイブラウンの“Brown”と、ジミー・ロウルズの“Rowles”をかけて、こんなジャケットデザインにしたのであろう。

ジミー・ロウルズはConcordに初登場だが、彼は元々西海岸の出身。ハーマンのオーケストラやベニーグッドマンのグループなどに参加していたが、彼の特徴は歌伴。
多くの女性歌手、それもビリーーホリデー、ペギーリー、サラボーン、そしてエラなど有名どころのバックを長年努めた。もちろん歌伴以外のセッションにも数多く参加したが、「主役というより伴奏が旨いピアニスト」というのが印象だ。
自分自身がリーダーになったアルバムはあまり多くはないが、このアルバムは・・・・?

70年代の最初には、一時New Yorkに移ってスタンゲッツなどと共演をしていたが、久々に古巣の西海岸に戻ってきた。
このアルバムは、果たしてレイブラウンがリーダーなのかロウルズが主役なのか?いずれにしてもこのアルバムは二人のコラボレーションが聴き所だ。
ロウルズのピアノは、このようなDuo編成になってもいつもと何も変わるところはない。饒舌なピアノというよりは、ツボを得た効果的なフレーズとコードワークが彼のピアノの特色だ。音の数が、他のピアニストよりも少ないのかもしれない。でも少ない音で歌心を感じるのが、歌伴で鍛えたロウルズのピアノの特徴だろう。

デュオのせいもあるが、レイブラウンのベースがいつにも増して耳につく。単にウォーキングベースでバックを努めるというのではなく、ブラウンの得意なフレーズがロウルズのピアノの行間を埋めながら絡みつく。ブラウンのベースは誰が相手でも、相手に合わせたプレーが得意だ。このような小さい編成からビッグバンドまで安心して聴いていられる。

改めて聴いてみると、このアルバムはやはり「レイブラウンは主役でロウルズが得意の伴奏をつけたアルバムだ」と言う方が似合うかもしれない。
それが、ロウルズの特徴なのだから。

1. Sophsticated Lady
2. That’s All
3. Like Someone In Love
4. Looking Back
5. Honey
6. Love
7. Alone Together
8. Rosalie
9. Manha de Carnaval
10. Who Care

Ray Brown (b)
Jimmy Rowles(p)

Originally released on Concord CJ-66

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