山代日記 ~神楽とか、田舎行事とか~

山口県岩国市錦町に伝わる上沼田神楽を中心としたブログ。
広域組織の山代神楽連絡協議会や農作業、田舎行事なども掲載。

H28年岩国民芸まつり(13-5上沼田神楽保存会)

2016年10月06日 12時20分56秒 | 岩国民俗芸能まつり
11月13日(日) 12時40分~13時20分
5.上沼田神楽保存会(岩国市錦町須川上沼田)
黄泉醜女



⬛団体紹介
上沼田神楽は主に「古事記」に伝わる物語を演じるもので、起源は享保2年(1717年)以前と言われている。”幸せを求め、災いを防ぐ”神楽として、近隣の地区の神社を奉納してまわることで、古くから地区住民の気持ちを和ませ、心を通わせる手段にもなっていた。
戦後、農村の過疎化が進み、伝承する若者もなく、一時は断絶の危機を迎える。しかし昭和52年、伝統文化を受け継ごうという地元住民の熱い想いにより上沼田神楽保存会を結成。昭和56年10月には錦町無形文化財の指定を受ける。
以後、県内外の神社への奉納や各地イベントへの参加、海外公演を行うなど、積極的な活動を行っている。

⬛演目紹介
この世の多くは、夫である伊耶那岐命と、その妻である伊耶那美命の夫婦神によって生み出されましたが、伊耶那美命は、火の神を生んだのが原因でお亡くなりになられます。伊耶那岐命は、死んだ妻に逢うために黄泉の国へ向かいました。
 ようやく妻を見つけると、妻は「私はもう黄泉の国の住人になってしまったので帰れないが、黄泉の国の神様に掛け合ってみます。その間私の姿を見ないでください。」と答えます。しかし、待ちきれず中を覗くと、妻の体は醜く変わり果てていました。その姿に恐れをなして逃げ出すと、妻は激怒して醜女を向かわせます。この追っ手を撃退すると、現世との境で2人は対峙します。妻は「1日に千人を殺してやる」と言うと、夫は「それなら私は1日に千五百人の産屋を建てよう」と言い、夫婦が離別する、という神楽です。

←4.本郷子ども神楽
 5.上沼田神楽保存会
→6.山代神楽本谷保存会



民俗芸能まつりトップへ
11月12日
11月13日

最新の画像もっと見る

コメントを投稿