山代日記 ~神楽とか、田舎行事とか~

山口県岩国市錦町に伝わる上沼田神楽を中心としたブログ。
広域組織の山代神楽連絡協議会や農作業、田舎行事なども掲載。

上沼田神楽を紐解く ~深須村史~

2014年12月20日 11時10分32秒 | 上沼田神楽
上沼田神楽には、その由来に関する文献が残されていない。
このため、錦町の文化財指定を受ける際は苦心したと聞いており、当時は、あるだけの資料や口伝を集め、「神楽伝説~上沼田神楽~」という著書を仕上げ、これを頼りに文化財指定が成ったと聞いている。

これ以外に、上沼田神楽について記されているのが2つ。
錦町史、そして深須村史だ。

錦町史は、昭和30年代の市町村合併後の錦町が、旧広瀬町、旧深須村、旧高根村を区域とする行政区域の様々な情報を書き記したもの。この中には、上沼田神楽も、向峠神楽も、それ以外の神楽も多少ながら情報が残されている。

深須村史は、昭和30年に編纂されたもので、旧深須村に関する様々な情報が書き記されている。
ここにも、上沼田神楽の情報が残されている。

不思議なのは、深須村史には、上沼田神楽の12演目の中に、「因幡の白兎」なるものが存在すること。そして、「番外」として、舞っていたという話を聞いたことが無い「大江山」などが記されていること。
つまり、自分たちが知っている上沼田神楽には無い演目が、12演目の中、そして番外に記されているということ。

今、自分たちが見て、聞いて、知ることができるのは、大正~昭和生まれの諸先輩方からの話などが限界。
昭和30年にまとめられた深須村誌は、おそらくその諸先輩方の親、そして祖父の時代の情報も含まれている。
と、いうことは、「当時の話」としては、深須村史の方が正確なのだろうか・・・?

歴史は、謎が多く、奥が深い。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿