夜の港，夜の海

　まだ明るいうちに約２００ｍ堤防の突端まで往復したのは、絶対に走らない習慣をつける訓練のためでもありました。港や堤防では走らない習慣をつけてもらいます。
　それに、色んな突起物や段差，ケーソンが動いてできた割れ目やすき間などの位置を覚えること。昼間は簡単に避けているこれらの障害物が夜目には大きな脅威になるので、意識的に覚えていくことが重要なのです。
　暗くなる前にライフジャケットと頭にヘッドランプを着け、夕食がすぐに取り出せるようにしてから釣りを始めました。
　７時頃には発電機を廻して投光機を点灯しました。アジやイカなら集魚効果があるので海面を照らすのと安全のためです。（魚によっては例えばチヌ等はヘッドランプの光さえも海面に落とすことは厳禁です。）

　最初の獲物は尚也君にヒット！　マメアジではありません。２０ｃｍ弱のアジです。子ども達一斉に『でかいッ！』
　尚也君の仕掛けを見て驚きました。ミチイトと仕掛けを結ぶ環がトップガイドに入るのを防ぐために、ここに小さなシモリウキをつけますが、去年の夏の時に使ったシモリウキを持っていたのです。さらに仕掛けも去年使ったものを大切に保管してそれを使っていたのです。
　サビキの仕掛けは５本ものハリがついているので保管が面倒で、たいていの場合，最後には仕掛けを切って捨てます。それを保管してもう一度使った子どもを初めて見ました。　
　えッ，私・・・！　一応持ち帰った使いかけの仕掛けが使わない仕掛けと一緒くたでごちゃごちゃです！　その上、釣行のたびに次々買い込んだ仕掛けがいっぱい！　学ばなくてはッ！