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八月の御所グラウンド

2024-05-10 14:43:01 | メンタルヘルス
万城目 学 (著) 文藝春秋刊 2023/8初版 208P 1760円・・だが 帯の色がちょいと違う多分初版と思われるのがamazonにいっぱい出てる。酷いのになると9000円近い。あんぐりだ。中身は1760円と同じだろうし 買えば無料でハワイにご招待というわけでもあるまいし。 京都で学生時代を送った経験のある人なら押さえておきたい 森見登美彦と万城目学だが 森見さんが夜行で討ち死にしてから もうまずは大行列してるが図書館で借りて読んでからでないと本棚に入れるかどうか決めない。万城目さんも同じね。次に待ちがいる図書館の本は一人最大2週間であたしは40人近く待ってやっと昨日手元に来て今半分ぐらい。面白いかどうか?という話は置いといて 八月の御所グラウンド・・という話かと思ったら 前振りみたいな十二月の都大路上下ル・・て短編が先に来る。まだ半分だが ここまで読んだ感じでは万城目さんが書いてるのは初期の森見さんの四畳半神話大系の万城目版て感じだ。四畳半神話大系が2006年なので万城目さん あんた18年も何してたん?という感じ。激しく同意するところがあるとすれば143Pから抜粋。 夏の殺人的な蒸し暑さと、冬の無慈悲な底冷えぼ寒さを交互に経験することで、京都の若者は、刀鍛冶が鉄を真っ赤になるまで熱し、それを冷水に浸すが如く、好むと好まざるとにかかわらず、奇妙な切れ味を持った人間刀身へと鍛錬されていく・・とういう下りだろう。都人は若者 特に学生には優しいというか暖かい。イケズと言われる京都のおばちゃんが まあ学生さんのしはることやし・・と言うのが物語ってる。あと60Pだが あーこりゃあかんな・・という感じ。書下ろしかと思ったらオール讀物に掲載されたものだ。ダメじゃん・・やっぱり京都を書く作家には魔物が憑りついてるようだ。読み終えた。十二月の・・は八月の・・のほぼ1年前に書かれた話だが それが導入部になってる。八月の御所グラウンドは・・いやこれから読む人の為にいらんことは言うまい。京都で学生時代を送った人ならわかるだろうが それ以外はファンタジーで終わるだろう。よくできてるけとは思うが。京都の夏は溶けるのである。
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