山本ひろふみの一歩、一歩。

京都市会議員山本ひろふみ(伏見区選出・42歳)の日々の雑感、活動の報告等を綴ったブログです。

議員団他都市調査(2日目)。

2017-01-17 17:54:22 | 他都市調査
今日は1月17日。阪神淡路大震災から22年目の冬です。
当時、私は新潟に住んでいました。テレビが報じるニュースに目を疑い、耳を疑ったものです。社会に不条理を感じ、社会の為に貢献したいと思いました。
当時、議員を志した訳ではありませんが、きっかけになった出来事でした。

そんな1月17日に東日本大震災の被災地である石巻市、東松島市で行政調査をさせていただきました。

○石巻市魚市場について
東日本大震災の津波被害により、これまであった水産卸売市場は壊滅的な被害を受けました。とはいえ、石巻の中心的な産業である水産業をやめると言うことはありえません。そこで国の全面的な支援を受けて建設されたのが今回の魚市場です。


普通、行政の大規模計画は10年以上かかるものもありますが、日本で初めて採用されたアットリスクCM方式という方式により、被災からわずか4年半というスピードで完成をしました。
復旧ではなく、復興。世界で通用する安全衛生管理を実現する為、屋内閉鎖型の荷捌き所や、独自に開発された放射能検査施設等を備えています。
何よりも地元の方々の熱意を感じました。

○石巻市の防災対策について
東日本大震災により、石巻市は死者・行方不明者3706名(全体の20%)、全壊戸数20036戸という甚大な被害が発生をしました。その事を受けて、「守る」「逃げる」「伝える」をキーワードに津波避難体制の整備が行われています。 避難タワーの整備や、避難ビルの指定、wifi環境の整備、備蓄品の整備や購入助成が行われています。


津波被害は京都ではあまり想定されていませんが、実際に被災した現場からの意見や取り組みは大変参考にあります。
合わせて、京都市から専門知識をもつ多くの職員を継続的に派遣していることに、心よりの感謝の言葉をいただきました。


蛇足ですが石巻市は漫画家の石ノ森章太郎氏ゆかりの地という事で市内のあちこちにキャラクターが展示されておりました。また石ノ森萬画館も市内にあり、観光振興に活用されています。

○東松島市ディスカバリーセンターについて
東松島ディスカバリーセンターには日本で唯一SOSという球体に投影する地球儀があります。昨年行われた京都市会の海外行政調査において、デンマークを視察した際にそのSOSがあり、視察団一同、感銘を受けて帰ってこられました。


私たち議員団としても、科学センターの50周年のイベントの一つに導入すべきと議会で訴えておりますが、見たこともないものを導入せよと要望するのも無責任な話。一度、現物を見てみようということで、今回の視察行程に組み込みました。


写真では伝わりにくいのですが、一言で感想を言うと、美しい。そしてわかりやすい。
NOAAが提供するコンテンツを投影しますが、地球温暖化の現状や、地震の発生状況、津波がいかに広がっていくか、福島原発の事故によって放射線セシウムが世界中に拡散されたかなどが一目瞭然です。
子供向けのコンテンツもあり、子供達にとっても環境問題を考えるいい機会になると思います。
コンテンツは随時更新されることや、無数のコンテンツ(現時点で1000を超える)を使いこなすには相当な技量が求められます。メンテナンスやトラブル対応など、課題も多くあるようですが、実に魅力的な装置です。
ん〜京都にも是非導入できるよう頑張ってまいります。

ちなみに、このディスカバリーセンターもSOSも行政支援はなく、地元の(株)橋本道路の橋本社長が子どもたちに夢を見て欲しいと言う強い想いの中、私財を投げ打って建設、運営されています。その心意気に脱帽です。

視察終了後は東京へ。
明日は東京で宿泊税の視察、民泊に関する要望活動をして京都に戻る予定です。


それではまた。


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