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経済学再々入門 自給自足経済その4

2011-06-24 07:33:50 | マクロ経済

さて、時給自足経済4回目です。

経済学の簡単なフレームワークを使って、自給自足経済を描き出そうとしています。
逆に、島のシーンと、理論を行ったり来たりしていると、見えないところが見えてくる、

と良いですな。

さて、今回は需要と供給について。

そもそも自給自足経済なので、需要と供給なんてカンケーネーって感じもしますが、ちょっと考えてみましょうかね。

1、想定

メンバーの一人、寺島さんは、愛して愛して愛したご主人と死別されて、この島のプロジェクトに参加しました。
島の西側の海に面した土地を分担しています。

寺島さんは、一日何時間働くべきか。

一日1時間働く、2時間働く、3時間働く、と働く時間を増やすごとに収穫されるコメは増えてゆきます。

一日は24時間なので、最大24時間。寝る時間や食事する時間もあるので、まあ、14~15時間あたりが最大でしょうか。

一日6時間働けば、自分が食べる分が賄える収穫が期待できるとします。
で、それだけだと不安なので、余剰分としてさらに2時間。

一日8時間働くことにしました。

この8時間働くと決める過程を、分析してみますと、

まず、投入する時間に対して、どれだけの収穫が期待できるのか、という問題がありますね。

2、供給曲線


投入する労働時間が増えるごとに、収穫は右肩上がりで増えて行きます。
しかし、寺島さんが耕す土地は場所も広さも決まっているので、ある程度投入時間が長くなってくると、あんまし収穫量も増えなくなってくる。

つまり、一日、何時間働くかを決める時に、追加で働く毎に収穫がバシバシ増え続けるなら、ちょっと無理してでも長目に働こうかな、と考えるわけですが、草取りもして、肥料もやったら、さらに手を入れても、仕方ない感じになってくる。


それ以上やることがなくなる、というのが寺島さんにも実感されてくるって感じですかね。

一日に行うべき仕事、というものには、ある程度上限がある、それ以上やっても仕方ない限度がある、という常識を、経済学では供給曲線として、右肩上がりなグラフを用いて説明するんですな。

このケースでは、縦軸に労働時間、横軸に収穫量を取るんですが、労働時間を増やしても収穫は次第に増えなくなるんで、グラフはカーブを描き、だんだん垂直に近くなってくる。

普通経済学では、縦軸に価格を取るんですが、今は自給自足経済を扱っていて、しかも島では通貨も使用していない状況ですので、労働時間を縦軸にとりました。なんで労働時間やネン、みたいな細かい理屈はここでは立ち入らないことにします。


ここに出てくるグラフはシンプルで分かりやすいです。

供給曲線


んで、

期待できる収穫量について、分かったとして、それだけじゃ、何時間働くべきかは決められない。

どんだけの収穫量が必要なのか、という寺島さんの生活を考慮に入れる必要が出てくるんですな。

次回は需要曲線。

ちょいとジミなハナシがつづきますが、韓国ドラマと同じで、最初我慢してると、だんだん面白くなってくる、

と、良いんですかね。



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