会計スキル・USCPA

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経済学再々入門 自給自足経済

2011-06-10 00:46:33 | マクロ経済
ちょいと横道にそれまして、経済学について少々。

いろいろと情報を得ようと、あれこれニュースを拾っていて、最近とみに経済学の重要性を意識するようになったんですが、経済学はどうも入りずらいですね。

テキストを読んでて、何となくわかったような気になっても、本当に分かっているのかどうか、実はよくわからない。

で、簡単なストーリー仕立てであれこれ考えながら再々入門してみたいと思います。再入門じゃなくて、再々としているのは、何度もトライして失敗しているからなんですな。


設定:

本土からホンの少し離れた無人島に、100人ほどが移住して、コメを作って自給自足の生活を行うことにチャレンジ。

オンボロNGOの元代表が、リーダー。

幹部はリーダーCEO佐藤の他に二人。CIO(チーフイデオロギーオフィサー)の村松、COOの小林。

100人のメンバーは、二ートのまま中年になってしまった人や、ドメティックバイオレンスから逃れてきた主婦、リストラされた失業者、新卒就職浪人、闇金に追われている人、等さまざま。いわゆる、普通の道を進むのを拒んだり、進めなくなった人達。


幹部会議にて

佐藤(CEO):

ようやくわれわれの事業も、軌道に乗ってきました。いよいよ収穫の時期ですね。ここまで来るのに随分苦労がありました。

村松(CIO):

文明の利器に頼らず、資本にも支配されず、自分で生産したものを自分で消費する。この理想がいよいよ実現する。

小林(COO):

これまで我々は生活保護で生きてきましたが、今月から、我々の作ったコメを食べて生きてゆくことになります。収穫は我々が一年間食べてゆくには十分な量があることがわかりました。


佐藤:

素晴らしい。では、収穫されたコメを早速メンバーに配りましょう。

小林:

ちょっと待ってください、その前に、ここで決めておくべきことがあります。

村松:

何か問題があるかね。機械を買ったりすることはダメだ。

小林:

そうではありません。コメの配分をどうするかを決めたいのです。

佐藤:

どういうことですか。

小林:

我々が食べるために必要な分量は決まっているので、それは確保します。また、来季に必要な種もみも別に取っておかねばなりません。食べるもの、種もみを確保した残りは不作に備えて保存してゆくことになります。


村松:

そうすれば良いじゃないか。人数と耕作面積が決まっているんだから、最初の二つの量は決まるだろう。とすると最後の保存分も決まる。何を迷うことがあるんだ。

小林:

いえ、実は少し提案があるんです。人数を増やしてはいかがでしょう。余ったコメを単に保存するのではなく、外部から新しい希望者を連れてきて、養うために使うんです。

村松:

ようやく軌道に乗ろうとしている時に、さらにリスクをとろうってのか。

小林:

大したリスクではありませんよ。コメを余計に保存してたって、決定的な不作の時にはこれくらいだと全員を養うことはできません。また生活保護に逆戻りです。それより、人数を増やして規模を拡大するべきです。まだ開墾できる土地は山ほどあります。

村松:

大きくする意味があるのかね。100人で独立すると決めたんだ、100人で良いじゃないか。

小林:

最初は新規の人員を養うので苦しいですが、我慢して人を増やし耕作地を増やしていけば、結果的に保存しておけるコメの量は増えてゆきます。イネの病気で一部の田がやられても、十分に大きくしておば持ちこたえることもできるようになるでしょう。規模が我々の安全性を増やすのです。


佐藤:

今季の収穫で、何人増やす余裕があるんですか。

小林:

10人です。彼らを食わせて、新たに開墾する土地に必要な種もみを含めてです。

佐藤:

わかりました、新しいメンバーを募るわけですね。良いでしょう。10人増やすことにします。



という感じです。

この設定をネタに、あれやこれや、分析していきたいと思います。






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