60からのつれづれ日記

6回目の年男、現在は月20日ほど、午前中3時間ほどのパートでのんびりと仕事をさせてもらっています。

やっと読み終えました。

2013-02-27 10:00:36 | インポート
以前から読みかけになっていた本をなんとか読み終えることが出来ました。
一冊は有川浩の話題作「県庁おもてなし課」で高知県庁に実在する「おもてなし課」を
テーマにした小説です。高知の魅力をいかに情報発信していくのか?
平凡で若い公務員が県庁を舞台に悪戦苦闘しながら人間的にも成長していく
爽やかな物語です。


ちなみに有川浩といえば2007年本屋大賞に「図書館戦争」がノミネートされ、
電車の乗客が織りなすそれぞれの人生ドラマを扱った「阪急電車」は2010年8月に
東宝で映画化されるなど今や超多忙の売れ子作家。
また航空自衛隊の広報室を題材にした「空飛ぶ広報室」は今年4月に新垣結衣主演で
ドラマ化され放映の予定。さらに「県庁おもてなし課」も今年5月11日に映画となって
全国一斉公開されるなど旬の話題に事欠きません。
「県庁おもてなし課」がどう映像化されるのか、主人公の掛水役の錦戸亮、明神多紀役の
「ALWAYS3丁目の夕日」や「梅ちゃん先生」に出演した昭和顔美人?!の雰囲気のある
素朴で飾らない演技に好感が持てる堀北真希なども楽しみであります。
なお、『県庁おもてなし課』(角川書店 2011年)の印税はすべて東北地方太平洋沖地震の
被災地に寄付することを「有川日記」にて公表されています。


もう1冊は昨年10月2日に亡くなった流通ジャーナリストの金子哲雄氏の
「僕の死に方」という本です。
亡くなる2ヶ月前から死を覚悟しての病魔と闘いながらの執筆活動。
彼を死に追いやった病名は悪性腫瘍の一種「肺カロチノイド」という数千万に一人の割合で
かかる癌。自身の仕事の源流を探りながら流通ジャーナリストとして成功し
世間で認知されるまでの過程を語りながら自分の人生の総括をし、書物としてその生き様を
後世に残したんだと思います。死と隣り合わせの中、精力的に仕事に係わり
死に方や葬儀の事まで準備をしての最後でした。
癌の公表が当たり前になった昨今、迷惑をかけるからと癌であることを隠し続け
世間には笑顔を繕って逝った金子氏に彼流の美学を感じさせられました。
もちろん、その影には奥さんの存在が大きくある事は言うまでもありません。
二人三脚だからこそ金子氏も乗り越えられた「エンディングダイアリー500日」
だったと思います。


金子哲雄氏 享年41歳  ご冥福をお祈り致します。




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ジャンルの違う2冊、やっと完読しました。





第53回伍健まつり川柳大会

2013-02-10 16:50:13 | インポート
昨日、2月9日(土)は伍健まつり川柳大会に初参加させて頂きました。
会場は松山市のコミュニティーセンターの企画展示ホール。
参加者は愛媛県を中心に県外の方も含め川柳ファン250余名で大いに盛り上がり
ました。当方も事前句の二つの課題と当日句の課題4点を出してなんとかそのうちの
1点が入選句となり会場で読み上げられました。
250名がひとつの課題で2点出しますから500点、その中から選者が良いと
思った句を50点選びそれを入選句とします。
入選の確率は10%といったところです。


正直やはり選に入ると嬉しいものでちょとした達成感に浸る自分がいます。
それにしても一つのお題に対して本当にいろいろな切り口、モノの見方、考え方、表現が
あるのには驚き感心させられます。ということは自分の視野がいかに狭い範囲しか
見れてないかということになるのですが…。
小手先の薄っぺらい理念ではそれなりのありきたりの表現しか出来ない、かといって
難しい表現が良い訳でなくその人の人生体験、歴史や経験、それらにどう処して来たのか、
そして森羅万象の事象に対してどんな哲学を持っているのかなどが問われるのだなと痛感。
まずは、量は質を生むということで取りあえず固い事は抜きにしてあれこれ拙いながら
数を作って行くことからと思っています。
今日も目からウロコの句が次々、披露されました。入選句は後日、冊子にまとめられて
参加者に送られて来るそうなので他の人の川柳を楽しみに待つ事にします。


さて今年から通い始めた川柳まつやまの会ですが、2月5日(火)の月例会で2回目と
なります。やっとここで「メール」というお題で初入選することが出来ました。
ベテランさんが多い中、良く選ばれたと最近誰からも褒められる事のなくなった?!
寂しい自分を自分自身で褒めてやりました。(笑)
この会では3月に高知へ吟行に行ったり各地の大会へ積極的に参加するなど、老いて
ますます盛ん(すみません!!)な方が多く刺激を受けております。
また3月の例会が楽しみであります。


伍健まつり川柳大会 入選句
   課題「メール」
      スマートフォン買ってはみたが操れぬ

川柳まつやま2月例会  入選句
   課題「そろそろ」
      そろそろと本音出て来た嫁姑

                     お粗末でした。












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県内外から集まった川柳ファン250余名の大会となりました。






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お昼のお弁当は彩りも良く春を予感させるような上品なものでした。






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企画展示ホールの前の広場のオブジェ。如月の寒空に凛と立っています。




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会場入口の看板です。