下手の横好き日記

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刑事コロンボ

2009-09-12 23:59:59 | 雑記
刑事コロンボは、たまにTVで放送しているのを見て、
その結構論理的な展開が大好きだったドラマです。
最近、NHKハイビジョンで放送しているので、気がついたときには見ています♪

このドラマを見るまで「倒叙もの」の面白さを知らなくて、
犯人が最初に分かってるのに、そんなのどこが面白いんだろうと思っていた私。
オーソドックスな犯人当てを愛していた私には、当然の反応です。

しかも、出てくる主役の刑事コロンボが、
カッコいい名探偵と比べると、貧相で野暮ったくてイマイチだし、
心躍るようなアクションも無いし・・・と思っていたのですが、
このドラマのポイントは華美な演出ではなく、
論理性にあったのだと、いつしか気がつきました。

数多出てくる犯人達は、とにかく自分の犯行であることを隠蔽しようとします。
その作業の根拠になっているものが、まず論理です。
犯人の頭の中では、犯行時刻や自分の行動やその他もろもろがイメージされ、
その中で、自分が他人(警察)にどのように映るのかということを基本に、
自分が犯人でないとアピールする方法を考えるのですよね。
逆に、コロンボはその天才的な感覚で犯人と思われる人物を察知し、
その犯人が構築したロジックを解きほぐし、解体する隙を探していきます。

視聴者はまず犯人の立場で、共に論理を構築していくわけで、
一見、完全犯罪のようなロジックが組み上がります。
で、コロンボ登場からは、彼と共にその完全犯罪を崩す側に回るわけです。
犯人なのに、犯人でないという論理を完成させようとするのだから、
どこかに弱点やフェイクがあるわけで、←視聴者は当然知っている
コロンボは犯人を揺さぶりながら、その弱点をあぶり出していくのですよね。

コロンボシリーズの中には、完璧な手順で犯人を追い詰めていくものから、
あっというようなアクロバティックな結末を迎えるものまでたくさんあります。
長く続いているシリーズだからこそのバラエティさですよね。

今日見たのは、「2枚のドガの絵」とかいうタイトルでしたが、
犯人は、見ていてかなり間抜けなのですけど、立ち回り方が器用で尻尾を出さない。
そこで・・・という結末に、久しぶりに喝采しました。
(前にも見てるはずなのですが、見事に忘れてるんですよね^^;)
あ、あれが伏線だったのか!?と、思わずニヤリとしました。

ちょっと前に、綾辻氏が、
コロンボシリーズを必要に駆られてまとめて見てるとかコメントしていましたが、
何かたくらんでいるんでしょうか??
気になりますね・・・

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3 コメント

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黄門の (江守森江)
2009-09-13 09:12:50
印籠、金さんの桜吹雪と並ぶ偉大なるマンネリの一つですね!
テレビでは古畑に、小説では大倉崇裕「福家警部補」に踏襲されてます。
「些細な手掛かりへの気付き」ミステリの原点はコロンボだと思います。
些細な伏線に気付き、そこから論理の糸をたぐれるかが、作者と視聴者(読者)の勝負所だと思いながら観てます。
「ミステリの祭典」 (江守森江)
2009-09-13 17:26:00
に今日記載された平石貴樹「だれもがポオ~」の書評で、見るからに私の読書姿勢に対する揶揄があり(読者挑戦物って何、国内しかよんでない・・・)ムカッとしながらも、読者挑戦物で色々検索しまくりました。
篠田秀幸(大半が読者挑戦物らしい)と泡坂妻夫の読者挑戦短編集「七つのダイヤル~」の未知なる読者挑戦物を発掘し(早速図書館予約して)災い転じて福となりました。
読者挑戦物って一つのジャンルとして確立してますよね?(弱気)
雑談になりスミマセンm(_ _)m
江守森江さんへ (viviandpiano)
2009-09-13 19:02:15
確かに、あのパターンがあってこそのコロンボです☆
コロンボの甥の花嫁が誘拐されるという作品があって、
リアルタイムにコロンボが捜査をしていき、
犯人はただの変質者というものでしたが、
最初はちょっと目新しく感じたものの、
結局はあんまり面白くなかったです(^^;

それから「祭典」見てきました。
すごく失礼なコメントでしたよね。
あの人はアラシ屋じゃないかな?
他にもう1作コメントかいてるのも、
なんか最初からけんか腰だったし・・・
「他の人の書評を批判しない」という利用規約を読んでないのでしょう。
削除を求めることができる内容だと思うけど、
そういう人は結構粘着質なので、
スルーした方が良さそうですね。
気にしないようにしましょう。
心ある人は、ちゃんと分かってますよ。
「読者挑戦もの」って立派に確立したスタイルです!
それに、災い転じてで、良い作品も見つかって、
良かったじゃないですか(^^)

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