俳句の箱庭
「箱庭へ風の粒子の粗く吹く」(透次)
◯浮かんだときが作るとき。作ることに無理はしないように。
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◯「俳句の箱庭」ヽ(^ι_^)ゞノ♪透次
●特集俳句088・言葉=道07・松崎鉄之介・2012-08-03
○「夏果ての道しらじらとしらじらと」(松崎鉄之介01)
季語(夏の果)
【鑑賞】:「しらじらと」という表現は夜がしらじらと明ける薄明りのなかに道がうっすらと見えているのでしょうか。あるいは道そのものが白っぽくたなびいて見えるのでしょうか。夏も終わろうとしています。暦の上では(p_-)
○松崎鉄之介(まつざきてつのすけ)(1918~2014)
代表句「炉にゐるや別の己れが北風を行き」02
季語(炉・冬)
【Profile】:神奈川県横浜市出身。国税局勤務。退職後は銀座で税理士事務所を営む。俳句は市立横浜商業専門学校(現横浜市立大)在学中から「馬酔木」に投句。のち→大野林火に師事し「石楠」に入会。1942年、石楠賞受賞。47年ソ連から舞鶴に復員。戦後は「濱」に同人として参加。林火の逝去により「濱」を継承主宰。俳人協会会長を勤める。第22回俳人協会賞、第18回詩歌文学館賞受賞。