野菜の食卓
前回お伝えしていない津軽のおいしいもの、面白い宿、工芸品等を引き続き写真でお伝えします。
≪木村さんちの山菜づくしの夕食≫
弘前では地域コンシェルジュの木村さんのお宅にご厚意で泊めていただきました。
奥様手作りのめずらしい山菜料理や木村さんが釣ったアユ、手打ちそばなどでもてなしをうけました。
山菜採りが趣味の木村さん。土地でとれた自然の恵みのお料理が食卓を飾りました。
ぼう鱈と山菜の煮物。ぼう鱈に煮物は子供のころ食べた懐かしい味。ぜんまいの柔らかかったこと。
竹の子の押しずし。根曲がり竹と紅じゃけをもち米、こおじなどで漬け、発酵させた珍しい郷土料理。
きのこのナンバ漬け、こごみのゴマ和え、、ぜんまいの白和え。
みずの漬物。山菜みずを昆布としょうがなどで浅つけにしたもの。
みずとほやの水もの。東京ではなかなかいただけない新鮮なほやです。
釣りが趣味の木村さんが渓流で釣った鮎の塩焼き。
当日45分もかけて打った木村さんの手打ちそば。こちらは北海道産の摩周粉というそば粉を使っているそうです。おそばも堪能させていただきました。
このほかホタテと根菜の炊き込みご飯と竹の子のお味噌汁もだされましたが、写真に撮る間もなくいただいてしまいました。とれも新鮮でおいしくいただきました。
≪木村さんちの自家製野菜の朝食≫
フレッシュな自家製の野菜を使った朝食です。奥様自慢のハーブを使い、盛り付けも美しい。
特製スタミナジュース。ゴーヤ、セロリ、リンゴ、バナナ、ヨーグルトなどビタミンやミネラルたっぷりです。
≪木村さんちの木の器≫
日常器として使われている木の食器。木製品の加工のお仕事をされていた木村さんのお宅にはたくさんの木の素材のものが置かれていました。
こちらは津軽塗の器。
津軽塗のお盆と、桜の木のお盆。
珍し山菜のお料理、木村さんご夫妻の解説付きでいただきました。奥さまから下処理の仕方、保存方法など教えていただき、大変勉強になりました。山菜のお土産まで。本当にありがとうございました。
≪岡山の家≫
鰺ヶ沢町中村地区の水口さんが運営する自然の中の岡山の家。大きな農家を改装しそこで農業体験やわらじつくり、地元の食材を使った伝統的な食べ物などを紹介しています。地域コンシェルジュの戸沼さん、鰺ヶ沢役場の工藤さん。水口さん、運営スタッフの一戸さんたちと地元のおいしいものを集めた夕食を囲み、鰺ヶ沢町をどう盛り立てていくかという話題に遅くまで話は尽きませんでした。
入口にはこんな看板が。
裏の山から下りてきていたずらをする猿避けのためにえごまが植えられています。
元気に動き回る鶏も。
岡山の家の一室にはこんな立派な襖絵も。
津軽弁では「イエンチコ」と言って、温かいご飯が入ったおひつの保温に使われていました。一回り大きいものには赤ちゃんが寝かせられていたりしました。後ろは古布を利用したわらじの材料です。
≪岡山の家の夕食≫
当日の夕食に出された食事の一部。地元ならではの珍しいものをご紹介します。
今回津軽で一番食べたかったキャベツとイカの漬物。一番思い出に残っているの食の記憶です。
長谷川牧場でいただいた生ハム。一か月塩に漬けた豚肉を燻製にしたもの。脂身がおいしい。
水口さんの親せきの差し入れのサザエの壺焼。
鰺ヶ沢と言えばいかのカーテン。甘ささえ感じるいかの一夜干しの網焼き。
笹餅。子供のころ食べたなつかしい味。中にはあづきの入ったういろうのような餅が入っています。
水口さん、一戸さん、戸沼さん、工藤さんと10年来の友人のように話していました。
故郷の空気はそうさせるのでしょうか。懐かしくい食べ物を頂きながらの充実した時間でした。