野菜の食卓〝vegefull〟スタイル

野菜を楽しむ大人の生活。  日々の暮らしの中で野菜の旬を楽しみ、野菜の食卓を囲みます。

自分を生かして地域で生きる若者たちは日本の希望のひかり

2014-05-26 | 地域貢献

野菜の食卓

5月25日NOP法人ETIC(エティック)が主宰する、地域仕掛け人市に参加してきました。このイベントは全国から地域で暮らし、働きたい若者・社会人の受け入れ支援機関が一同に会し、ブースを作って直接PRするというものです。関わっているあじたまレインボーの活動に活かせる事例を学びたいと参加してきました。
会場には当初予定していた300人はゆうに超え、500人もの熱気。夏休みを前に地方の企業でのインターシップ(就業体験)に興味を持っている学生がこんなにもいるという現実を目の当たりにしました。 


前段では各ブースを紹介するショートプレゼンが

利益よりも目の前で地域が良くなっていく仕事、仕事と暮らしを分けるのではなく、暮らし方の延長に仕事がある、中小企業でも社長は人生の師匠と仰げる人、そんな人と一緒に働きたい、それがかなう場所なら出身県には必ずしもこだわらない。彼らは親の働きぶりを見て、大企業での安定した収入は必ずしも幸せと結びつかないと感じています。仕事に今までとは全く違った概念をもつ平成生まれの若者たち。彼らが時代を担う頃には日本も大きく変わるような期待を持ちます。
一方午前中のセミナーで何度も出てきた消滅可能性都市という言葉、人口1万人を切ると自治体は一気に人口が減っていき、行政として機能の維持が困難になる。2040年には全国1800自治体の30%近くが「消滅」してしまうおそれがあり、青森、岩手、秋田、山形、島根、の5県でその80%を占めるという。待ったなしに直面している北東北の人口減。残念ながらこのイベントで紹介されていたのは岩手、宮城の震災復興地域だけでした。
 我が青森にも他県に負けないユニークで魅力的な企業や経営者はいるはず。青森で働いてみたいと思わせるような情報も欲しかった。あおもりっていいなあ(TV)編に載っているような、青森を楽しみ、働き、暮らしている人たちもいる。他人事のようですが、このような機会を捉え紹介してほしい思いました。

イベント終了後にはカリスマ地域コーディネイターや地域のづくりの活動から政治の道に進んだ若手県議や町議員も参加、彼らから直接話が聞ける交流会も大いに盛り上がりました。もちろん私も大変刺激を受けました。


大船渡でボランティアしてきました

2011-07-31 | 地域貢献

野菜の食卓

間もなく震災から5か月がたとうとする岩手県大船渡市で7月21日~23日までボランティアしてきました。想像を超えたリアルな現実に呆然とするだけでしたが、地元の人たちの前向きさと支えようとする人たちの賢明さに、気づかされ、勇気づけらました。

以前銀座の山形プラザのサンダンデロで奥田さんの応援している地元のシェフたちの炊き出しのお話を聞いてぜひお手伝いに行きたいと思っていました。この取組には野菜の学校のやまけんも首都圏から義捐金を送っています。

私たちが応援に入ったのはさんさんの会。市の中心部にあるリアスホールを拠点に活動をしています。当初はそのホールに避難されている方たちに昼食のおかずを提供していましたが最近は仮設住宅に住む、買い物が不自由な方たちに毎日250~450個分のおかずを無償で配っています。スタッフたちは仮設住宅を訪ね、生活支援のための情報提供や安否確認を行っています。


市の中心部にあるリアスホール

 

仮設住宅に入ってからの孤独死や自殺者の急増は阪神大震災で問題になり、その教訓を生かして地域のセーフティネットを担おうとするさんさんの会の思いが伝わってきます。

地元のシェフを中心に全国から駆け付けたボランティアスタッフは総勢20人ほどです。近くの公民館に寝泊りしながら活動を続けています。

お弁当の洗浄、弁当詰め作業、配食とお手伝いをさせていただきました。アップダウンの多い町を車で走ると、海岸近くの繁華街は根こそぎなくなっていました。同じ町内でも高低差により、道一つ隔て基礎だけが残された家、1階部分が柱がむき出しになっている家、損壊を免れた家と混在しています。がれきの中走る車の中から幾度となくすさまじい自然の威力を目の当たりにしました。学校の校庭や高台にある少しの空き地も仮設住宅が建てられています。仮設住宅には赤十字から寄贈された最小限の新しい家電製品が備え付けられています。仮設でお弁当を受け取る皆さんは明るいです。


ボランティセンターから派遣される作業員たちが泥掻きなどに従事する光景が今も見られる。


今も活動拠点には毎日支援物資が届きますが、地元のスタッフからはそろそろ救援物資ばかりに頼らず町の人たちの使うものは町で購入し、町にお金が入る仕組みにしていかないとの声も聞かれました。


全国から送られる救援物資。企業からもおかず用の食材が送られてきます。

大船渡は海の幸に恵まれた風光明媚な町、子供たちや青年たちが集まって太鼓に合わせ獅子舞ならず、とら舞の練習をしていました。夏祭りの準備を進めています。元気に復興した町でシェフたちの作る地元のおいしいもの食べに来たいと思いました。