野菜の食卓〝vegefull〟スタイル

野菜を楽しむ大人の生活。  日々の暮らしの中で野菜の旬を楽しみ、野菜の食卓を囲みます。

栗のおいしさは栗むきに要するエネルギーに比例する

2007-10-15 | 野菜のお料理ー秋
野菜の食卓

栗の季節。9月初め、私の教室に来ているMさんから栗ごはんの作り方を教えてくださいと言われました。栗の季節。そうだ10月は栗を使ったお料理をしようと思いました。



ところが栗の皮むきの大変さを思うとブレーキがかかります。20個も皮をむくと手の関節は麻痺してくるようです。栗ごはんはたべたいけれど、栗をむくのが・・・。と思っている方へ。朗報です。栗をグリルで焼いてからむきます。10分くらいづつ焼いて上下を返します。下の写真のようになります。焼くと鬼皮がむきやすくなります。甘味が増し、香ばしいかおりがします。この栗を使って栗ごはんを作ります。



《焼き栗ごはん》



《作り方》
①栗に包丁で切り目を入れ、グリルで焼く。上下10分くらいづつ焼き焦げ目をつける。熱いうちに皮をむく。米はといで20分以上ざるにあげる。こぶは一時間以上水につけてだしを取る。

②炊飯器に米と調味料を入れて炊飯器の2合の水加減に合わせこぶでとっただしを注ぎ普通に炊く。

③炊きあがったら栗を食べやすい大きさにつぶし、ごはんと混ぜて器にもる。

《材料》(2人分)
栗(殻つきで)   250g
         (10個前後)

米      2合
こぶ     5センチ四方2枚
水      カップ2・1/2

酒      大さじ2
塩      小さじ1/2


生の栗をむくのに便利な栗むき器がありますのでご紹介します。



左は鬼皮(おにかわ)外側の硬い皮のみ剥けるタイプで700円前後。右は鬼皮と渋皮の両方剥けるタイプ。2500円前後。どちらも栗をむくのには大助かりなグッズです。皮をむくと3割ほど重量は減ります。

栗を使ってこんなお料理もおいしいです。


栗とれんこんの煮ものです。煮ものに入れる場合は焼いたものは煮崩れますので、生がお勧めです。

栗の主成分は糖質ですが、ビタミンやミネラルも豊富。バランスの良い滋養食品として食べられてきました。渋皮の苦味成分タンニンには解毒や抗酸化作用がありガンや慢性疾患の予防にも効果があるようです。ぜひこの秋、栗に挑戦してみてください。



玉ねぎ1個で作る究極のシンプル料理

2007-10-01 | 野菜のお料理ー秋
野菜の食卓

今日から10月。厳しかった残暑から解放されすっかり秋。露地野菜は今頃はちょうど夏野菜と秋冬野菜の端境期(はざかいき)です。気候も不順なせいか最近店頭の野菜の値段の高さに驚きます。本格的な秋冬野菜の到来の前に一年を通して安定供給されている玉ねぎのシンプル料理です。先日クサマヒサコさんに教えていただきました。簡単でおいしい究極のレシピご紹介します。


写真は羽村 井上農園の玉ねぎ 

《玉ねぎの丸ごとレンジ蒸し》



《作り方》玉ねぎ1個分
①玉ねぎの芯をナイフなどでくりぬき、コンソメ顆粒とバターを詰める。
②①を耐熱容器に入れ、ラップし電子レンジで15分加熱する。

《材料》
・玉ねぎ中くらい1個
・コンソメ顆粒 小さじ1/2
・バター 10g

これだけですが玉ねぎはトロッとして箸で崩していただけるほどの柔らかさになり、まるごと1個ぺろりといただくことができます。

ついでにもう一品。こちらもクサマさんに教えていただきました。

《玉ねぎのオーブン焼き》



玉ねぎを薄い皮一枚残して縦半分に切り、バットにオリーブオイルをたらし切り口に塩を振って180度に熱したオーブンで一時間焼きます。途中で10分おきに日本酒小さじ1づづふりかけます。1個ならオープントースターでも焼けそうです。

いままでみじん切りやスライスで脇役ばかりの玉ねぎが一躍主役になりました。しかも玉ねぎの凝縮した旨みや甘さを味わことができます。

玉ねぎは血液サラサラ効果や老化の原因となる活性酸素を中和し、エネルギーの代謝を良くする硫化アリルが豊富に含まれます。硫化アリルは最近よく耳にするピロリ菌を封じ込める効果も確認されていて、胃潰瘍や胃がん予防効果が期待されています。
こんなに簡単であれば毎日でも食べられそうです。