軽音楽談話室(廃屋)

「琥珀色に魅入られてしまった人生・・」

13 Formas De Limpiar Una Sarten / Jose Luis Pardo

2017-02-26 02:00:00 | 音楽
1.Voy a Intentar Seguir Sin Vos
2.Extraño en Mi Hogar
3.Just Want to Be With You
4.Solo Hay Que Saber Bailar
5.Broken Inside
6.Caso Mental
7.Walkaway
8.Sabias Que Iba a Ser Así
9.Pensando
10.Olvidarme de Vos
11.What They Feel
12.Caso Mental (Alt.take)
13.Lavalle (Mis Días en Buenos Aires)
April 15, 2014

ブエノスアイレス生まれのブルース・ギターリスト&シンガーの「ホセ・ルイス・パルド」の「フライパンをきれいにする 13 の方法」とでも訳す作品でしょうか。200%ジャケ買いの1枚ですが、ナチュラル・ディストーションの癒し系ギターが心地よく、出張の時にアイポッドにぶち込んで旅先で聴いてみました。北陸のどんよりとした曇り空に何故かとけ込んでいくギターサウンドが素敵でした。特にお気に入りのジャンルではありませんので、ギターの音色を中心にサラサラと。

1曲目 ゆったりとしたカントリー・ブルース。シンプルで力強いなリズム隊、オルガンとブラス隊がとても控えめで、素朴なボーカルとナチュラルなギターサウンドを下支え。このペースがこの人の真骨頂な気もしますが、短いギターパートの音色が素晴らしいですねぇ、大変美味です。

2曲目 入りからギターの音色がナチュラルすぎて・・目の前でアンプを通さずにつま弾いている感じです。ブルース特有の悲しみのこもったテーマ、タイトなリズム隊にかすかに聞こえるオルガンが雰囲気を静かに盛り上げています。粘りのあるバターパートも聴かせてくれますねぇ、シンプルなスタイルながら多彩な音を持っているギターリストです。
 
3曲目 この曲のギターは一番のお気に入りかも、アコギをピックアップで拾っている様なエレキのピッキング、飾り気の全くないギターの弾き語りにパルドと女性ボーカルが心地よく流れていきます。タッピングに近い音色が素晴らしい。

4曲目 軽快なロックナンバー、と言うことで特に感想は無し。この人のボーカルはこの手の曲では・・・・ギターも特に・・・

5曲目 ゆったりとタイトなリズム隊、音数少ないギター、スローな曲を淡々と歌うスタイルが好印象。飾り気のないスローな雰囲気が最高に素晴らしい。ギターパートのゆったりとした響きが心に染み入ります。

6曲目 ミディアムテンポのアーバン・ナイトな雰囲気のブルースナンバー。ううん・・ボーカルが、まだ許容範囲か。ナチュラルなチョーキングが心地よいギターパート、けっこう美味です。

7曲目 ミディアムテンポの明るめのソウルフルでレゲエ風のブルースナンバー(なんだそりゃ)、押さえた感じのボーカルは良いですよ。この手のテンポのブラス中心のサウンドが意外とこの人のボーカルには会っている様な気がします。ギターは???

8曲目 スローブルースの場合は入りからギターがナチュラル全開で主張しますね。ゆったりとしたボーカル、シンプルすぎるリズム、オルガンがかすかに鳴り響く。時が止まった様な感じさえ醸し出す、肩の力が抜けきった様なレイドバック・サウンドが実に心地よい名曲です。

9曲目 時期的にはかなり離れていますが、クラプトンの461当たりの影響があるのかも知れませんね。ミディアムテンポのレゲエ風味の漂うミディアム、ソウル・サウンド。ブラス中心ですが、ナチュラル・ディストーション全開の独特なギターサウンドも味わえます。

10曲目 ううん・・・ブラス中心の明るめのソウルフルなブルース?ミュートのかかったペットが心地よい・・・とは言わない。和食に異質なアジアンが入ってきた感じ・・・・

11曲目 ゴスペル風ボーカルがイントロ、タイトなリズムに心地よく鳴り響くオルガン、力強いボーカルがゆったりとテーマを流れゆく。ギターパートはボトルネックでしょうね。

12曲目 6曲目の別バージョン、歪みきったエレキサウンド、ヘビーなギターの後のテーマはタイトでシンプルですが、ギターはワウっています。ここまでじっくりと聴いてきましたが、この人ギターがとても上手い(今さら・・)。ジャケのワンコが駄々こねている様なギターパートも聞き所。

13曲目 最後にトラッドな雰囲気全開、アルゼンチンの山々が目に浮かぶ様な、スパニッシュな雰囲気も漂うギター・インスト。「哀愁のブエノスアイレス」と言った所でしょうか、大変美味でした。

アコギ(風でも良いけど)の弾き語りのブルース作品を聴きたい気がします。
バリバリ弾きまくるタイプのギターリストではありませんが、実に味わい深いテクニシャン、アコギ一本で弾き語り&トラディショナル・フォークなんぞ似合いそうです。

このワンコならば悩まなくてもベロベロとフライパンを綺麗にしてくれそうですが・・・



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