軽音楽談話室(廃屋)

「琥珀色に魅入られてしまった人生・・」

Musica E Parole / Libra

2009-01-30 01:40:55 | 音楽
Inquina Sandro Centofanti : Keyboards
Nicola Di Staso : Guitars
Federico D'Andrea : Guitar, Voice
David Walter : Drums
Dino Cappa : Bass

1.Nato Oggi : a) il tempo e un buon amico
2.Nato Oggi : b) forse e furia
3.Beyond the Fence
4.Musica & Parole
5.Pegno d'Amore
6.Inquinamento
1975

久々に、ゴブリン番外編第3弾。
正確に言えば後にゴブリン関係者がゾロゾロと参加してオカルト・サントラを作り上げるというパターンですが・・・・遠いなぁ・・・・
第1・2弾のフレオ、エトナに比べると純粋なイタリアン・プログレを堪能できるバンドであるかもしれません。少しだけお馬鹿なファンクが気にはなりますが・・・・

1曲目 つたないギターのアルペジオに如何にもイタリアらしいシットリとしたボーカル。バックに幻想的な演奏がたなびく。この辺の雰囲気は申し分なし。ボーカルが叫び、リズム隊が参加しハードな曲になります。ギターが唸りを上げハモンドもいい音でバッキングに徹する。コーラスの終わりに叫ぶボーカルが印象的。続いもフロンはギターとキーボードなのですが、バックのベースの勢いが凄くまるでベースパートの様(笑)。いい曲ですね。
2曲目 またイントロはギターのアルペジオから、先ほどとタッチが違ってはいます。そしてお約束のシットリとしたボーカル・・・・デジャブか? リズムとハモンドが優しく加わり・・・何となくほのぼのとしていますね。コーラスが加わり盛り上がります。ギターのソロから再びボーカルパート。アコギのカッティングに導かれギターパートが始まります。緩急を美味く使った流れる様なリフが気持ちいい。キーボードパートはエレピ、キーボードは取り立てて、音圧の強いリズム隊がとても心地よい。間奏のボーカルパートがカッコイイですね、如何にもイタリアって感じのコード進行に乗って歌いまくる。演奏も大変盛り上がりを見せ素晴らしいエンディングへ。1/2曲は組曲だったのですね。名曲かな。
3曲目 疑似ライブ音、ミディアムテンポの少しソウルなポップ・ロックナンバー、チャカチャカとした演奏に、力強いベース(笑)。曲に勢いはありますがボーカルナンバーですし・・・・・リズム隊以外に興味なし。
4曲目 ゆったりとしたピアノの調べ、そしてシットリとしたボーカル、やはりこのパターンが落ち着ける。リズムが加わりキーボード群も舞い踊り、とても落ち着いたそれでいて華やかさのある演奏です。・・・・・が硬派なファンキーな演奏に・・・・・
5曲目 風の音にベースの響き、ギターのつま弾きにキーボードのため息。幻想的なイントロからタイトな演奏に。少し明るいジャズ・ロック風、ボーカルが少しポップかな。リズム隊の切れが良いですね、ボーカルのスキャットとフロント陣が並走しながら突っ走る。ギターパートはタメの効いたリフを演奏、続いてギターとエレピの掛け合いから次々と強調が変化、そして再びテーマへ、良い曲ですが何か一つ足りない様な・・・リズム隊は最高。
6曲目 漂うギターとエレピ、フワフワとしたイントロ、野太いベースが加わってもそのままの雰囲気で。ブクブクと泡の効果音からタイトなリズム隊、そして素敵な音色のハモンド(この作品ハモンドの出番が少なすぎます)、フロントはギターが2本ユニゾンで、語りも加わり不思議な雰囲気で盛り上がる。音に厚みが増しドラマチックな展開に。演奏が収まり再び漂う雰囲気、入り込むベース音がでかい。この後も何となく曲が続き・・・段々と盛り上がりを見せていますが・・・・

このバンドは本当にプログレを演奏したかった訳ではないようですね。イタリアならではのプログレ・サウンドは1/2/6だけ(それも少し変・・・明るすぎるのか)、後はソウルフルなロックナンバー。演奏も、曲の構成も素晴らしいのに、何か物足りない。

ゴブリンの流れではないサウンドでしたが、プログレにしは「色」が違っている様な気がします。まっ番外編ですから。


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