軽音楽談話室(廃屋)

「琥珀色に魅入られてしまった人生・・」

FANDANGOS IN SPACE / カルメン

2005-11-15 08:00:00 | 音楽
DAVID ALLEN: VOCALS, GUITAR
ROBERTO AMARAL: VOCALS, VIBRAPHONE, FOOTWORK, CASTANET
ANGELA ALLEN: VOCALS, MELLOTRON, SYNTHSISER, FOOTWORK
JOHN GLASCOOK: VOCALS, BASS, BASSPEDALS
PAUL FENTON: DRUMS, PERCUSSION

1.BULERIAS
2.BULLFIGHT
3.STEPPING STONE
4.SAILOR SONG
5.LONELY HOUSE
6.POR TARANTOS
7.LOOKING OUTSIDE(MY WINDOW)
8.TALES OF SPAIN
9.RETIRANDO
10.FANDANGO IN SPACE
11.REPRISE
1973 EMI

フラメンコ・ロックという他に類のない特異なジャンルを作り上げたバンド、カルメンのデビュー作「FANDANGOS IN SPACE」です。フラメンコ・ロックと言ってもスペインのバンドはない、れっきとしたイギリスのバンドです。フラメンコ独特のリズムを多用し、美貌のアンジェラ・アレンが舞い踊る、まさにDVD時代に発掘していただきたいバンドの筆頭ではないかと思います。私にとっては名ベーシスト、ジョン・グラスコックが在籍していたバンドと言うことで思い入れがタップリありますが。

1曲目。「アッハッ!」とかけ声が入りストリングス系キーボードが鳴り響きノリの良いベースとドラムががフラメンコのリズムを叩き出す、手拍子にフットワーク、まさにフラメンコロック。コーラスを交えたボーカルナンバーですが、ある意味フラメンコにドラムとベースを加えただけの様な気もしますが、はまっているので妙にカッコイイ。間奏部分のフットワークと手拍子、カスタネット・・・踊り舞っている様子が目に浮かびます。アタックの強いドラムと妙なラインを弾きこなすベース、特に聞かせるソリストがいるわけでもない、ボーカル・コーラス・グループと言ったところでしょうか。
2曲目。曲調が変わってもボーカルの個性が強いので変化が感じられない気もします。ギターのカッティングとタイトなリズム隊、コーラスがカッコイイ。リズムが変化して少し引きずる様な感じに、キーボードソロなのか?再び曲調が変わり、シットリとした夜?の雰囲気に、でも基本的にコーラス・グループ。後半のエコーを効かせたメインボーカルがカッコイイかな。
3曲目。響きわたるベースとタム、ボーカルが登場し素敵なコーラスが、ストリングスも流れきらびやかな印象もありますが、基本は同じ。
4曲目。カモメが飛んでいますね、風の効果音、ギターのアルペジオが切なく響き、悲しげなボーカルが哀愁タップリに。リズム隊の時々見せるフラメンコ調のリズム以外は特に普通の曲かなと。多少シアトリカルなボーカルがメインなのでジェスロ・タルの様でもありますね。
5曲目。楽器の聞き所はギターだと思うのですが、当然弾きまくりタイプではないので盛り上がりはない。これも変化無しのボーカル・コーラス・ナンバーです。単調です、時々盛り上がるベースラインも寂しいなぁ・・・・
6曲目。さてさてギターの見せ場を作るかな、アコースティックの全開フラメンコ。なかなか達者ではありますが、結局は、ただのフラメンコ・ギター・・・・
7曲目。1曲目のリフレインの様なイントロから少し変化します。曲調としては1曲目と同じ躍動感のある曲です。まあ1曲目同様組曲の様な曲構成になっているようですが、生ギターのソロが出来たり、いきなり曲が変わったり、工夫は見られますが、基本的なところは変わっていない・・・・引きつける演奏が何となく欠けているのかな・・・何となくバラバラな曲だなぁ・・・
8曲目。優しいアコースティックギター、スペイシーなキーボードが鳴り響き、素敵なボーカルが響きわたる、少し雰囲気が違います。ドドドッとリズム隊が参加すると、同じになっちゃいました。ドラムはなかなかタイトで上手な感じがしますが、フラメンコのリズム以外叩いていない・・・・グラスコックも単調なラインを引いているだけ。でもないか、よく聞くと変なラインだ(笑)。
9曲目。ドラムが一定のパターンを叩きベースも一定のラインを、何となく期待しますが、コーラスが入った時点で・・・・同じだぁ・・
10曲目。いつの間にか次の曲になっていた。タイトルナンバー。ボーカル後のギターを中心とした不思議なリズムの感じは良いですよ。結構アグレッシブな演奏で、でも短い。もう少し長く楽器を聞かせたら聞き所になったのに・・・・何でもかんでもボーカルで盛り上げようとするのは無理だぞ。
11曲目。これは凄い。圧力のあるフットワークと手拍子、ノリの良いリズム隊と、なかなかテンションの高い演奏を繰り広げています。この感じをもう少し出して欲しかった。最後に美しいギターの音色が堪能できます。

印象にありましたが・・・・面白くない・・・・単調な・・・・

確かこの手の音はインパクトがあり初めは何回か聞き込むのですが、そのうちに飽きが来る。ジャンル分けが難しく、得体の知れないバンドは何でもかんでもプログレというジャンルに押し込めた、その典型的なバンドかなと・・・・この作品はただのコーラス・バンドとしての作品の様な気がしました。まだグラスコックも実力を発揮していませんし。確かにインパクトはありますが、1度聞いたらいいかな・・・と、いった感じですね。


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