ある「世捨て人」のたわごと

「歌声列車IN房総半島横断鉄道」の夢を見続けている男・・・ 私の残された時間の使い方など

年始のご挨拶 2013年は願いが叶った素晴らしい年でした

2014年01月10日 | 好きな歌

 
 「いちうたグループ」は、「いちはら歌声を楽しむ会」「昭和の歌を歌う会」「歌声列車IN小湊鉄道」の総称です。
 
 
 
 
2013年は、願いが叶った素晴らしい年でした。 
 
皆さまからの年末・年始のご挨拶、嬉しく拝読いたしました。
 
 
2013年という一年の間、いや私の過去83年間に頂いたご好意・ご親切の数々、有難うございました。
今年もよろしくお願い申し上げます。
2014年(午年)は、1930年生まれの私が84歳で、「年男」です。何かいいことがあるようです。
 
 
体調は、老化現象の道程を確実に歩んでおります。2014年も、同じことの繰り返しでしょう。これは、どうにもならないことであり、甘受しております。
 
しかし、避けられない老化の進行および、それに起因して「いちうたグループ」から引退させて頂いた以外は、2013年は願いが叶った素晴らしい年だったと思います。
  
 
その理由は、小学校時代に、5~6回繰り返して読んだ、ヘンリー・ライダー・ハガード原作の推理冒険小説「ソロモン王の洞窟」(1885年)や「洞窟の女王」(1886年)などの本を(英語原書や、複数の翻訳者による違いがあっても)60年ぶりに購入できたことで、今年は素晴らしい年であったと思います。
 
繰り返し読んだ詳しい理由は、思い出せませんが、当時は戦時中のことで、教科書以外に本がない時代なのに、我が家には、改造社の大衆文学全集があったので、意味が分からなくても読んだからでしょう。
それも「おいしいところ」だけを「つまみ食いして」(探して)読んだ覚えがあります。
 
今でも同じですが、読書は疲れます。でも、面白さに惹かれて読み進むことがあります。
 
そして、2013年末から年始にかけても、施設の居室で、これらの作品を読むことが出来そうです。何よりも嬉しいことに、退屈な時間はまったくありません。

例えば、「ソロモン王の洞窟」の創元推理文庫(大久保康雄訳・1972年版)と世界大衆小説全集(大木惇夫訳・1995年版)の二つの訳本(比較すると微妙な違いがある)を読みました。
 
今は、この推理冒険小説の文章を味わいながら、繰り返し読み直しています。 
次は英語版(原書)を(時間をかけてでも)通して読んでみたいと思っています。 
 
 
  
更に、この「ソロモン王の洞窟」という本に、私が長い間探していたセリフがあることも確認できました。 
 
それが、この文言です。
私たちは闇からきて、闇の中へ去って行くのだ。夜、嵐に吹かれて、どこからともなくやってきた小鳥のように、私たちの羽ばたきは、一瞬、灯火のなかに見えるが、それもつかの間、あっという間に、ふたたび私たちは、いずこへともなく飛び去って行く」
 
 
これが、テツの今年のトップニュースに書いたように、商業学校で提出した宿題(好きな本についての感想 - 云わば読後感)に、三重丸を頂いた、思い出の名句(セリフ)が「ソロモン王の洞窟」にあることが分かりました。
このことだけでも、とても嬉しいです。
 
参考までに、このようなサイトもあります。  
「ソロモン王の洞窟」の朗読サイトです。一度お聴き下さい。
河野清人の思いつきボイス序章から第2章(朗読版)

内容:「世界大衆文学全集 第二十八卷 洞窟の女王、ソロモン王の寶窟」改造社 1928年(昭和3)年7月3日発行
 
朗読者:河野清人

職業:俳優 (現在フリー)
主に、舞台、ミュージカル、ドラマ、CM、映画、自主映画、アテレコ・ナレーションなど声の仕事、モデル、VP、PV、司会、朗読などなど・・最近はバラエティー番組にも出演。

('08より河野匡泰へ芸名を変更、現在はプライベートな活動において河野清人を使用しています。)

「河野清人&河野匡泰」公式HP

  「ソロモン王の洞窟」(YouTube)の朗読版オーディオブック(英語)もあるので、聴いてみたいです。
ただし再生は、9時間52分41秒と長いので辛抱がいります。
各章の頭だし(リンク)も出来るので便利です。ヒアリングの勉強にもなります。

闇からきて、いずこへともなく飛び去って行く・・「ソロモン王の洞窟」第5章から 


私たちは闇からきて、闇の中へ去って行くのだ。夜、嵐に吹かれて、どこからともなくやってきた小鳥のように、私たちの羽ばたきは、一瞬、灯火のなかに見えるが、それもつかの間、あっという間に、ふたたび私たちは、いずこへともなく飛び去って行く」・・・(大久保康雄訳・1972年版)

Out of the dark we came, into the dark we go. Like a storm-driven bird at night we fly out of the Nowhere; for a moment our wings are seen in the light of the fire, and, lo! we are gone again into the Nowhere.・・・(原文・1885年)

重複しますが、宿題にこのセリフが好きだと書いて提出しました。それに対して国語の教師から三重丸を頂いたのでした。

そして、このセリフも好きです。
「ひとたび男が心をきめてかかったら、なしとげられない旅は、この世にはないはずだ。愛に憑かれ、自己の生命をかえりみず、生きるも死ぬも神の摂理にまかせるならば、登れぬ山、超えられぬ砂漠は存在しないのだ」 ・・・(大久保康雄訳・1972年版)

There is nothing, Umbopa, that he cannot do, there are no mountains he may not climb, there are no deserts he cannot cross, save a mountain and a desert of which you are spared the knowledge, if love leads him and he holds his life in his hands counting it as nothing, ready to keep it or lose it as Heaven above may order.

さすが素晴らしい翻訳ですね。私には、どう転んでも及ばない名文であります。

参考までに、このセリフを機械翻訳してみました。無料ソフトで翻訳した文章を(そのままですが)ご覧下さい。 

彼がすることができない何もありません、彼が登らないかもしれない山がありません、その山と砂漠以外、もし愛が彼をリードするなら、あなたが知識を免れさせられる彼が渡ることができない砂漠がありません、そして彼はそれが取るに足らなくて、それを保持するか、あるいは、上の極楽が命令するかもしれない(とき・から・につれて・ように)、それを失う準備ができていると考えている彼の手における彼の生活を持っています。【Babylon翻訳】

 
彼がすることができない何もありません、彼が登らないかもしれない山がありません、それを保つか、上記が命じるかもしれない天としてそれを失う準備ができていて、愛が彼を案内する、そして、それを何としても計算に入れていない手で人生を持つならば、彼が、あなたが知識を免れる山と砂漠を除いて、横断することができない砂漠がありません。【Yahoo翻訳】

 
彼が行うことができないものは山と愛が彼をリードし、彼は彼に彼の人生を保持している場合は、知識を免れているの砂漠を救う、彼は越えることはできませんない砂漠が存在しない、彼は登るないことがない山が存在しない、存在しない手がそれを維持するか、天は上記命ずることができるようにそれを失うする準備が何もない、として数える。【Google翻訳】

 
彼がすることができないことは何もありません、すべての山脈は(彼)登るかもしれません、そこに、砂漠でない、彼は横断することができない、山と砂漠を保存する、節約される、知識、愛が彼をリードし、彼が、それを維持するかあるいは上記の天が命じるかもしれないとともに、それを失う準備ができていて、何としてもそれを数えない手に生活を握り締める場合。【エキサイト翻訳】

  

ソロモン王の寶窟(訳:平林初之輔)の訳文

「遠い旅ですよ」と彼は口を挾んだ。
「さうだ」とサー・ヘンリイは答へた。「遠いには遠いが、人間がやらうと思つてやれない旅はない。 人間にできないことはないよ、ウムボバ。人間に登れない山つてないよ。 越せない沙漠つてないよ。愛に導かれて、命を捨てゝかゝれば、何だつて人間にできないことはない。
私はそれを通譯した。
「えらい」とウムボバは答へた。「あなたの口によく似合つた言葉です。あなたの仰有る通りですよ。 命なんて何物です?命なんて羽毛《はね》のやうなものぢやありませんか。 風のまに〜吹きとばされる草の實のやうなものです。どうせ人間は一度は死なゝくちやなりません。 まかりまちがつたつて、少しばかり早く死ぬといふだけです。私は、 途中でへたばつてしまふまでは、沙漠をこえて山の向うまであなたについて行きます。」

 原文(英語)

Umbopa understood English, though he rarely spoke it.

"It is a far journey, Incubu," he put in, and I translated his remark.

"Yes," answered Sir Henry, "it is far. But there is no journey upon this earth that a man may not make if he sets his heart to it. There is nothing, Umbopa, that he cannot do, there are no mountains he may not climb, there are no deserts he cannot cross, save a mountain and a desert of which you are spared the knowledge, if love leads him and he holds his life in his hands counting it as nothing, ready to keep it or lose it as Heaven above may order."

I translated.

"Great words, my father," answered the Zulu—I always called him a Zulu, though he was not really one—"great swelling words fit to fill the mouth of a man. Thou art right, my father Incubu. Listen! what is life? It is a feather, it is the seed of the grass, blown hither and thither, sometimes multiplying itself and dying in the act, sometimes carried away into the heavens. But if that seed be good and heavy it may perchance travel a little way on the road it wills. It is well to try and journey one's road and to fight with the air. Man must die. At the worst he can but die a little sooner. I will go with thee across the desert and over the mountains, unless perchance I fall to the ground on the way, my father."

 

これに似た金言や名句が、ほかにもありますね。

(a) Faith will move mountains.《信念は山をも動かす》
(b) A willing burden is no burden.《喜び勇んでする苦労は苦労でない》
(c) Where your will is ready, your feet are light.《気持ちの準備ができていれば心は軽い》
(d) Where there is a will, there is a way.《意志のあるところには方法がある》
 
「精神一到何ごとか成らざらん」
「為せば成る為さねばならぬ何事も成らぬは人の為さぬなりけり」(江戸時代、米沢藩主の上杉鷹山が家臣に示した歌)
 
 
聖書にも、有名な語句(キリスト教の信者は《聖句》または《みことば》という)があり、私の好きな語句もありますが、その多くは原始宗教の発生の頃にあった語句が、長い間に変化され修飾されたのではないか、という学説があります。

「天地は無くなってしまうけれど、神の言葉は永遠に消えることはない」なども、その例でしょう。
 
有名な旧約聖書にある語句

モーセの十戒の内容

キリスト教と聖書の世界

http://seesaa.net/article/52352435.html (抜粋)

『旧約聖書』はキリスト教の聖典でもありますので、モーセの十戒の内容は、ユダヤ教のみならずキリスト教にも多大な影響を与えています。モーセの十戒が端的に記されている場所は『旧約聖書』の「出エジプト記」第20章です。


十戒の内容は次の通りです。


1.あなたには、わたしをおいてほかに神があってはならない。
2.あなたはいかなる像も造ってはならない。
3.あなたの神、主の名をみだりに唱えてはならない。
4.安息日を心に留め、これを聖別せよ。
5.あなたの父母を敬え。
6.殺してはならない。
7.姦淫してはならない。
8.盗んではならない。
9.隣人に関して偽証してはならない。
10.隣人のものを一切欲してはならない。
 
 
それに比べてハガードの著作品の中に彼一人(ひとり)の着想による名言・名句が点在するのは、驚きだと思います。
 
「登れぬ山、超えられぬ砂漠は存在しないのだ」とか「為せば成る為さねばならぬ何事も成らぬは人の為さぬなりけり」などの格言は大好きですが、老化の過程を着実に進み行く、自分の身体の状態には勝てません。
それでも、これらの名句が、私の心の琴線にふれて、生涯鳴り続けるでしょう。
 
コーランの名語句もあるのですが、訳本(岩波文庫)コーラン 上・下 (岩波文庫 青 813-1) 井筒俊彦訳を紛失していまったので、引用が出きません。
 
 

http://www2.dokidoki.ne.jp/racket/koran_frame.html (抜粋)
日本ムスリム協会発行
 「日亜対訳・注解 聖クルアーン(第6刷)」


雌牛章
マディーナ啓示286節
本当にアッラーは、凡てのことに全能であられる。
21.人びとよ。あなたがた、またあなたがた以前の者を創られた主に仕えなさい。恐らくあなたがたは(悪魔に対し)その身を守るであろう。
22.(かれは)あなたがたのために大地を臥所とし、また大空を天蓋とされ、天から雨を降らせ、あなたがたのために糧として種々の果実を実らせられる方である。だからあなたがたは(真理を)知った上は、(唯一なる)アッラーの外に同じような神があるなどと唱えてはならない。

 
2013年という一年の間、いや私の過去83年間に頂いたご好意・ご親切の数々、有難うございました。
今年もよろしくお願い申し上げます。
 

2013年・・年末雑感

2013年「いちうたグループ」主催イベント

60年ぶりの恋人に出逢う

  

 この時期に聴きたい曲

夢のおそり  (童謡)
http://www.youtube.com/watch?feature=player_detailpage&v=kyhSzeHUD6s

流れの旅路/三橋美智也
オリジナル:津村謙 
http://www.youtube.com/watch?feature=player_detailpage&v=Gpzewglkp6M

二木紘三のうた物語・流れの旅路
http://duarbo.air-nifty.com/songs/2007/04/post_6e1d.html

 


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