長淵剛の「心の叫び」を紹介していて、稲盛和夫の100年インタビュー(2013年2月9日)を思い出した。動画での紹介を探してみたが見つからないので、15分以内の制約はあるが、ここに紹介しておきたい。
長淵剛は表現者として生きることへの心の底からの思い、悩み、怒りを音楽として吐き出していた。若い頃はそれは自己と社会との闘い、他者への配慮を捨ててまでの自己主張であったが、その思いが他者に伝わり、他者がその思いを共有してくれることで、自己を大きくしてくれ他者を幸せにできた。生きることに誠実であることが表現者を大きくし、他者と喜びを共有できた。
稲盛和夫を思い出したのは、生きることに誠実な利他主義が会社を大きくしたのと共通していると思ったからだ。稲盛和夫の思いを皆さんに伝えたい。
稲盛和夫 100年インタビュー NO.1
NO.2 JAL再生 意識改革=考え方、生き方を変える
NO.3 若き頃の挫折と出会い
NO.4 京セラ創業 技術者から経営者へ
NO.5 稲盛経営哲学~アメーバ組織、考え方で人生が変わる、自力から他力
NO.6 KDDI発足
NO.7 経営者を育てる「盛和塾」
NO.8 100年後へのメッセージ
「考え方で人生が変わる」、「頭の良い人は”思い”に疑問を持つことが多い。”思い”に疑問を持つと、そのとき”思い”は終わる。」
”思い”とは心の叫びだ。頭の中であれこれ考えることではない。そして「考え方」とは「生き方」だ。
正解のある問題で優劣を争い、大会社や官僚をめざして勝者となることは、いつまでも勝者を目指して生きていることではないか。研究者や技術者も現場の問題を追及することに生きる意味があり、レポートの数や英文かどうかの業績の問題ではない。経済も「経世済民」を問わないで、利益追求が大義となっている今日だが、大義とは生きる正義のことだ。誠実に生きる意味を問わないと組織に依存し、組織の支配者となることが目的となる。そして2代目、3代目と家業となった政治家や試験をパスした官僚は国民の支配者の気持ちになっていく。
どうかもうこれ以上、会社の経営者も政治家も官僚も、利己的な欲望のために我々の住む地球を破壊し、略奪して廃墟にしないでくれ。
参考:
稲盛和夫経営学 中国企業から熱烈歓迎 NHK クローズアップ
稲盛和夫 日本航空 会長 日本記者クラブ 2011.2.8
名誉会長、NHK BSプレミアム「100年インタビュー」出演 | 京セラ
100年インタビュー 「経営者 稲盛和夫」 (NHK BSプレミアム)
「経営の神様」の儲け方・貯め方・使い方 -稲盛和夫 独占インタビュー
考え方ひとつで人生は変わる-思いは実現する (100年インタビュ−)
初稿 2016.1.24
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