在イタリア、ソムリエワインノートとイタリア映画評論、他つれづれ appunti di degustazione

ソムリエ 20年、イタリアワインのテイスティングノートと、なぜか突然のイタリア映画評論、日本酒、日本茶、突然アートも

Cesanese del Piglio 2000 Casale della Ioria

2018-02-27 21:52:45 | Lazio, Abruzzo, Molise ラツィオ他
Cesanese del Piglio 2000 Casale della Ioria



ガレージに置いている何十本かの1本。
ガレージは、家から少し離れているので、適当なものを適当に置いている。
まだワインクーラーのなかった頃にワイン用の棚を設置したのだが、ワインクーラーを購入してからはワインの保存には使わず、以前置いていたものがほとんどそのままになっている状態。

もうダメになっているものの多いだろうーなーとは思うのだが、ダメ元で開けてみた。

コルクが上手く開かず切れてしまったのだが、どうせ何度にも分けて飲むので、落とさずそのままにしている。(笑)

もう完全に飲めないかと思ったら、一応まだ飲める。

最初は硬くて、臭みもあり、あずき風、腐葉土、きのこ、東洋系のスパイスなどがいっぱい。タンニンが柔らかくなっているとはいえ、ぎこちない硬さがまだ残り、酸味と熟成臭、臭みが混じって、余韻まずまず、という感じだった。

きっとここで、ドボドボ、っと捨ててしまう人もいるだろうと思う。

しかし、数日置いておいたら、だいぶ良くなってきた。

腐葉土にクミンの香り、臭みは和らぎ、タンニンがまろやかになり、甘さを感じるほど。酸味が綺麗に立つ感じになり、余韻も熟成香というか、腐葉土というか、なかなか良い感じになってきた。

当時は、カサーレ・デッラ・イオリアのチェサネーゼが最も良いものだった。
今は他にも良いワイナリーがあるが、当時は、ちゃんとボトル詰めされ、流通していたチェサネーゼは数少なかった時代。

当時の蔵出しワイン。

17年以上たち、なるほどねー、という感じ。

やっぱり、ワインは面白い。


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