在イタリア、ソムリエワインノートとイタリア映画評論、他つれづれ appunti di degustazione

ソムリエ 20年、イタリアワインのテイスティングノートと、なぜか突然のイタリア映画評論、日本酒、日本茶、突然アートも

海外旅行保険 旅行会社のお勧めにするか自分で見つけて入るか

2018-12-04 08:53:36 | 何故か突然海外旅行保険とイタリアの医療
旅行会社がお勧めする保険と自分で加入する保険の違い


旅行会社にツアーを申し込むと、出発の数週間前に、日程表などのお知らせとともに、海外旅行保険加入のお勧めのチラシ(かパンフレット)が届くのではないかと思う。

海外旅行保険には絶対に加入した方が良い。

しかし、ここで、旅行会社のお勧めする保険に加入するか、自分でも、気軽にネットを通じて保険に加入することができるので、そうするか、悩む方もいると思う。

何が大きく違うのか。

旅行会社のお勧めの保険は、まず割高、である。
旅行会社と提携しているわけだから、多少のキックバックのようなものはあるのだと思う。しかし、その分高い、というのではなく、いわゆる「定価」だから高いのだと思うが違うだろうか。

ネットでは、間に誰も何も入っていない分、安くあげられるため、一般に定価よりは安いと思う。
また、今は、カードの海外旅行保険で足りない分(補償額が低い分)だけを補うような、保険料をかなり抑えたタイプもあるので、そういうものを選べばさらに安く上がるだろう。

さて、基本的に、どちらのタイプを選ぶか。

旅行会社のお勧めにするか
自分で探して加入するか。

何事も起こらなければ、どちらのタイプに加入しても変わらない。(当たり前。。。。)
しかし、何も起こらないかは神のみぞ知る。。。

が、何かが起こった時にこの違いが出てくる。

ここでは、ツアーに参加、ということを前提に話していく。

もし、何かが起こった時、例えば、突然具合が悪くなったと仮定しよう。

旅行会社お勧めの保険に加入していれば、添乗員の方が保険会社の連絡先を知っているわけで、まず、電話をするのを手伝ってくれると思う。

しかし、個人で加入している場合は、添乗員の方はどこのどんな保険に入っているかなどわからないわけで、自分で電話してください、になる。
ここで、かなり親身になって手伝ってくれる添乗員に当たった場合はラッキーと思っても良いと思う。
もちろん、具合の悪い方の対処は添乗員の仕事のうちなので、完全に放って置かれるわけではないが、当社お勧めの保険に加入していただいた方とそうでない方を完全に同列には置けない、というのが実情である。

そこで、もし、海外から日本に電話をかけることに問題がなく(携帯がちゃんと使える)、自分で責任を持って対処できるなら、自分で加入して良いと思うが、それに自信のない人、それも、海外で使える携帯を持っていないとか、持っていても海外からの電話のかけ方が全くわからない、自分や同行者が病気にでもなったらパニックになること間違いない、というような人は、多少割高でも、旅行会社お勧めの保険を選んだ方が無難である。

保険会社に無事に連絡が取れたあとは、ほぼ大抵の場合、通訳の派遣があるので、いろいろな連絡に問題はないのだが、とにかく最初は自分で保険会社に連絡を取る必要がある。

冷静に自分で対処できるか。

パニックになって、あれーどうしよー、となるか。

その際、実は結構大きな違いが生じるので、お勧めに素直に加入するか、自分で探して節約しながら加入するか、よーく考えた方が良い。

海外旅行保険には絶対に入ること のオススメ

2018-11-25 14:19:16 | 何故か突然海外旅行保険とイタリアの医療
海外旅行保険に入らない理由は、

 まだ若いから病気や怪我なんてまさかね〜

 今まで何もなかったから、どうせ次も何もないだろう

 数千円の節約

などいろいろあるが、

 今まで何もなかったから、次も何もないだろうと思って、今までは欠かさず入っていたのに、今回は入るのをやめてみた

という患者さんに何度か遭遇した。

若いうちは何度も海外に行っているわけではないだろうから、そういう人は、まあまあ海外旅行の経験の豊富な50代から60代が多い。

海外旅行に行って、みんなが怪我をするわけではないし、偶然病気になるわけではない。
ほとんどの旅行者が、特に何もなく、無事に旅行を終えて日本へ帰国している。
だから、今まで5回、10回と海外旅行をして、「何事もなかった」のはある意味普通のことである。

ただし、これが曲者で、では、次も何もないかは神のみぞ知る。
事前に電話をして聞くわけにいかない。
だから、数千円を払っての賭けのようなものでもある。

もし、この賭けに負けたら、つまり、何もなかったら悔しいかもしれないが、喜んだ方が良い。
下手に勝って、つまり、保険をかけずに何かがあったら、泣くどころではないからである。

そこで、口を酸っぱくしていうのだが、保険はかけるに越したことはない。

これから海外旅行に行く方、家族の方、海外旅行保険には入っているか、ぜひとも確認して欲しい。





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旅行、それも新婚旅行を控えていたら、くれぐれも直前に妊娠しないように

2018-11-02 15:37:31 | 何故か突然海外旅行保険とイタリアの医療
本当に気をつけてくださいね〜


このところ、医療通訳で、偶然にも、2件続けて妊娠している方に関わった。
どちらも、出発の直前か、ほぼ直前に妊娠がわかったとのこと。

何ヶ月も前から楽しみにしている旅行を直前に控え、1ヶ月を切っているので、キャンセルするにはまあまあのキャンセル料がかかってしまう。
準備も万端、すでに心はヨーロッパ〜という中、何事もないかどうかは賭けのようなもので、なかなかすぐに取りやめようとはならないような気がする。

どうする〜??行く〜??やめる〜??と考えたには違いない。
でも、きっと大丈夫だよ〜、と楽観的に考えた。。。。

1件は、旅行が原因ではないが、残念ながら流産となってしまった。
もちろんかなり初期の化学的流産で、旅行の予定が入っていなくても流産になっただろうというケースだったが、もう1件は、幸い流産にはならなかったものの、日程がハードな上に、カプリ島までの船が揺れに揺れ、アマルフィ海岸のドライブも加わり、かわいそうに、相当苦しい状況になってしまった。

もし、日程がハードでなければ、または、天候が悪くなければ、病院に運ばれるほど具合が悪くはならなかったかもしれない。
しかし、こればかりはわからない。

どちらもかなりの初期で、昔なら、ただ生理が遅れているだけ。。。と思ったかもしれないが、情報がこれだけ進んでいる昨今、かなり初期の段階で、妊娠がほぼ正確にわかるようになっている。

本来なら、おちおち旅行、それもはるばるヨーロッパ旅行なんてしている場合じゃあない、というのが医師の意見だが、直前にわかって、結構な金額のキャンセル料を払わないといけないことも考えると、きっと大丈夫だよ〜、となってしまうような気がする。

そこで、旅行、それも新婚旅行ならなおさら、直前に妊娠しないようにだけは気をつけた方が良いと思う。

安全を取ってキャンセルするのは、金銭的にも打撃だし、当然楽しみにしていた思い出の旅行、また、せっかく休みを取ったのに、ぽっかり日程が空いてしまうのも悲しい。
行けば行ったで、団体旅行はハードスケジュールが多いし、具合が悪くなって、離団するような羽目になるのは避けたい所。
それでも、無事に帰れれば良いが、運が悪ければ、本当に流産になってしまう。
また、さらに、妊娠が原因で具合が悪くなったときは、せっかくかけた保険が降りないことも多い。
そうなると、諸費用が全部自費になってしまう。

つまり、かなり踏んだり蹴ったりになってしまう。

そこで、どうか、海外旅行を控えているカップルがいたら、真剣に考えることをお勧めする。

海外旅行保険代を節約したがためにうん百万円の持ち出し。。。(涙)

2018-02-16 22:06:07 | 何故か突然海外旅行保険とイタリアの医療
先日イタリアをご出発された方、団体旅行に参加していらしたのだが、途中で病気になり、長期入院。

海外旅行保険には入っておらず、持っていたクレジットカードは一般カード。
だから、限度額が低い。

いざ、なんとか退院、日本に帰る段階で、一般座席は無理、つまり着席ができず、医師同行によるストレッチャー搬送。

ここで、カードの保険の限度額分を差し引いても、うん百万円の持ち出し。
また、病院の医療費も、別にうん百万円かかった。(これは、なんとか保証があるらしい)
通訳費も捻出できず、自己負担。

せめてカードがゴールドカードだったら、まだ持ち出しが少なかったのに。


団体の海外旅行に申し込むと、日程の案内とともに、必ず海外旅行保険加入の案内が来る。

今まで大丈夫だったから〜

で、入らなかったと話していた。
加入費は、保証条件によるが、たかだが数千円か、せいぜい1万円程度だと思う。
それを節約したばかりに、うん百万円の出費になってしまった。

どうか、海外旅行保険には加入を。

捨金になったら、逆に喜ぶべし。

また、若いからと言って、大丈夫〜、とは思わないこと。
若くても、何が起こるかは誰にもわからない。

今まで病気したことないし〜
体力には自信あるし〜

とは考えないほうが無難。。。。

海外に一般クレジットカードだけで来るのは自殺行為に等しい

2018-02-04 22:40:17 | 何故か突然海外旅行保険とイタリアの医療
海外に一般クレジットカードだけで来るのは自殺行為に等しい

何を言いたいのかというと、
ー海外旅行保険をかけないでくる
ークレジットカードに海外の保険機能が付いているのは知っているが、そのカードが一般カード
という例である。

もう何度か、海外旅行保険加入のススメは書いているが、

いままでこれだけで大丈夫だったから〜

と、クレジットカードの保険だけを頼りにする人がいる。
それがゴールドカードなら良いのだが、そうでない場合もある。
若ければまだしも、60歳を過ぎてもある。
若くても事故、怪我、突然の病気はあり得るのに、年をとっていると確率が上がる。


さて、団体旅行なら、旅程パンフレットを送ってくるときに、おそらく海外旅行保険加入のおすすめのようなチラシが入っているのではないかと思う。
できればここで、自分は大丈夫と思わず加入してほしい。

もちろん、ネットなどでもっと安いものを見つけ、自分で加入手続きをするのでも構わないが、その場合は、何かあったら添乗員に頼らずに自分で電話をしたりすること。
それに自信がない場合、つまり、添乗員にできればたくさん助けてほしいと思うのであれば、やはり旅行会社が勧める保険に加入する方が絶対にベター。

もちろん保険金がおりないケースもあるが、おりるケースの場合、よほどのことになっても、保証額には問題がない場合が多いはず。

それでも、カードの付帯の海外保険があるからいい、と思う人もいるだろう。
カードがゴールド以上なら、補償額が悪くはないので、たいていの場合なんとかなる。

しかし、一般カードの場合、補償額が低い。
(また、カード付帯の保険の場合、査定に時間がかかる場合もある)

カードによって違うが、多分100万円程度。
海外で、100万円をこえる治療費がかかるケースは割とある。
限度額を超えたら自費、この支払いは容赦ない。

治療費に200万円かかった場合、100万円が自費となる。

その時になって、海外旅行保険に加入してればよかった。。。と嘆いても遅いのである。

どうか、捨金になるかもしれないが、海外旅行保険にはぜひ加入してきてほしい。







最近多いセグウェイ・ツアーには気をつけよう

2018-01-13 10:07:52 | 何故か突然海外旅行保険とイタリアの医療
セグウェイ・ツアーには気をつけよう〜


先日の仕事。

患者さんは足首の骨折(ひび)。

状況、今度の予定などを聞かなければいけないのは仕事の範疇。

大丈夫ですか〜?
どうしたんですか〜?

昨日、セグウェイで。。。

あれ〜
ついに。。。

ローマの観光地、特にコロッセオあたりを歩いていると、セグウェイで観光しているグループをよく見かける。
10名くらいで、ほとんどが外国人、日本人の姿は見かけたことはなかった。
引率する人がいて、その人について観光地を幾つか回り、ところどころ停まって案内がある。

いつも、大丈夫かなー
あのガタガタ道で。。。
歩道は狭いし、車道は危ない。。。
道に穴ぼこいっぱい開いてるよー
と思っていた。

実際に話を聞くと、案の定、道はガタガタですね〜、と。
交差点で曲がるところ、狭い歩道のところに歩行者がいて、それを避けようとして小さな障害物にぶつかって転倒。

日本だと、舗装されたコンクリート、きれいな石畳を想像するが、実際にこちらに来てみると、コンクリートは曲がり、穴は開き、石畳がボロボロだったり。。。

夏の暑さでコンクリートが湾曲、冬の雨で穴が開き、直せばいいのに、何年にもわたり放置、石畳はハイヒールの大敵で、歩き方に気をつけないと1度でかかとがダメになる。。。(涙)
こちらも敷き直すのは何十年に一度か。。。

こんなところをセグウェイで、車を避け、歩行者を避け。。。

よく乗りますよー、というのならいいが、乗ったことがないなら、絶対にやめたほうがいい、何度か乗ったことがあります、でも、道がガタガタを覚悟してよく考えたほうがいい。

他、ローマは、貸自転車は結局普及しなかったが、自転車も同じ理由でやめたほうがいい。
レンタカーも、郊外は車が少ないから日本人でも大丈夫、と言われても、一応しっかり考えたほうがいいのと、信頼できる相手と一緒に使うこと。
免許もってない、車の運転をしたことがない、助手席ですぐに寝てしまう、という人はやめたほうが無難。。。。

怪我をする前に、命がなくなるかもしれない前に考えよう。。。