とうとうクリスマスが終わりましたね。
いままではクリスマスと言っても、お祭りの一つに過ぎなくて、大晦日+正月の準備のほうが重要だった「普通の日本人感覚」の私でしたが、今年は子供たちが少し大きくなったのでクリスマスを盛り上げようと、気合を入れたので、クリスマスが終わっただけで疲れてしまい、正月準備の気力がなくなってしまいました。クリスマスも終わってやれやれ、という感じです。
でも気合を入れただけあって、クリスマスは盛り上がりましたよ。今年もカレンダーに恵まれ、クリスマスイブが木、クリスマスが金、そして土日、と続いたので、のんびりできました。
去年も書いたかもしれませんが、いろいろ複雑な事情もあり、家族であまり集まることがない夫の親戚なので、今年もクリスマスは自宅で過ごすことにしました。うちだけではなく、クリスマスはプレゼントを開けたり、パーソナルなものなので、核家族で集まるおうちも多いようです。
我が家のクリスマスは23日からスタートしました。
ペンシルバニア東北部、ニュージャージー州との州境にNew Hopeという、こじんまりとした、でもおしゃれな町があります。そこに、単線の観光用鉄道が走っていて、クリスマス仕様の蒸気機関車イベントがありました。その名もNorth Pole Express。クッキーを食べてココアを飲みながら汽車に乗って、サンタさんと写真撮影しようというものです。夫が前売りのチケットをインターネットで買っておいてくれました。
以前住んでいたところからは結構近かったのですが、今回は2時間近く掛けて行きましたよ。この日は一日中氷点下ですごく寒かったのですが、前の週に降った雪もたくさん残っていて、「サンタさん鉄道」にふさわしい雰囲気でした。
汽車の中。
サンタさんと一家で写真を撮りました。そしてお決まりなのですが、サンタさんに何が欲しい?と聞かれて、「ディーゼル10」(機関車トーマスの仲間)が欲しいといったこぐまでした。カブは怖かったのか、写真撮影中は泣いてました(笑)
さてアメリカでクリスマス本番は25日です。24日の夜寝る前に、子供たちはサンタさんにクッキー&牛乳と、トナカイさんににんじんを用意しました。
25日の朝一番でプレゼントを開けます。うちはまだ子供が完全にわかってないので、休日モードのいつもどおり8時過ぎに起きましたが、子供が大きくなってくると、皆待ちきれなくて、超早起きをするようです。みんなでプレゼントを大分時間を掛けてあけました。夫が、「子供はプレゼントをたくさんもらうものだ」と言って、今年は小物をたくさん用意したので、盛り上がりました。日本育ちの私にはよくわかりませんが、アメリカの子供にとっては、山のようなプレゼントを一つ一つ開けていくのがものすごく楽しいにちがいありません。そしてうちの子供たちの年代は、中身よりも開ける行為だけでも楽しいのです。まあ、カブは自分でプレゼントをあけるより、こぐまのあけたものを見て喜んでいましたが。
そのあと普通に朝食で、それからクリスマスディナー(昼食)の準備開始。感謝祭と同様ターキーを焼いたりする家も多いようですが、うちは夫のリクエストによりハム。(ハムもとてもポピュラーです。ローストビーフや、Cornish Henという小さな鶏みたいな肉を食べる家はあるようですが、日本のように丸焼きチキンというのは聞きません)。
背景のロウソク台は、こぐまが幼稚園で作ってきたものです。もう2週間以上も前なので持ちこたえるか心配だったのですが、なんとか持ちました。
付け合せは何にする?という話になり、平凡にマッシュポテトと、夫のリクエストでただのコーンとただのグリンピースを蒸したものとビスケット、と決まったのですが、夫が、「ハムにはケーゼスペイツラ(前にも登場しました夫の得意料理、ドイツのマカロニチーズ)が合うからそれにしよう」というので、夫が作ってくれるなら私はもちろん楽なので、マッシュポテトの代わりにスペイツラになりました。これからはこれが我が家のクリスマスのトラディッションになりそうです。
それから、私が個人的に気に入っているグリーンビーンズのキャセロールと、たまたま買ってあったSquash(かぼちゃ)を使って、即席でポタージュを作りました。どれも超簡単料理です。
プレゼントでも満足、一家で食卓を囲んで「ご馳走」をいただくのも大満足。夫と二人で、感謝すべきことを話し合いながら食事をいただきました。一家が揃って食卓を囲めること。家族皆健康で、いい子供たちに恵まれたこと。この不況なのに仕事があり、お金に困らずに暮らせること。・・・などなどです。
食事の後は夫とカブはお昼寝、私とこぐまは片付けと、食休み。
そして食後食べられなかったデザートを昼下がりにいただきました。
毎年我が家では恒例となった、「簡単ブッシュドノエル」。前夜にこぐまと一緒に作りました。マリービスケットにチョコレートクリームを塗るだけの簡単ケーキです。今年は雰囲気を出すために「きのこの山」をアジア系スーパーで買ってきて乗せてみました。
そのあと映画「サウンドオブミュージック」を見ました。ラジオのクリスマス音楽特集で、My Favorite Things(題名不明?)が流れているのを聞いて、思い出して見たくなったのです。私は確か高校生のときに見たので20年近くなります。夫は見たことがないというのですが、普段は戦争映画とかしかみない夫も、南ドイツ生まれの彼は欧州のあの周辺が大好き。その景色を見るだけでもいいというので、珍しく意見が一致。歌もすばらしいので子供たちも見るかなと思ったのですが、やっぱり途中で飽きてうるさくなったので、最初の3分の1くらいだけみて、残りは子供たちが寝てから見ました。音楽もいいし、面白かった。今見ると、昔は気付かなかったこともたくさんあるなと思いました。例えば子供たちのお父さん役の俳優なかなかハンサムじゃない!とか(笑)。
クリスマスが無事終わった週末は、土曜はまず夫のお父さんを訪問。でもその奥さんは乳がんで、現在キモセラピーで治療中。前回会った時はそれでも元気そうでしたが、今回はげっそりしていて具合が悪そうだったので長居しませんでした。そのあと夫は、次兄を訪問してプレゼントを渡しに行き、その間私と子供たちはショッピングをしようと出かけてみたけど、クリスマスの翌日は、クリスマスは皆家に篭もっていた反動か、どこも大混雑。失敗しました。
日曜日は近くのYMCAのプールに行きました。こぐまが幼稚園を開始してから家族会員を復帰したのですが、なかなか便利なのです。住んでいる町のYだけではなく、この地域のいくつかのYならどこでも行けるし、1日2時間まで、大人が施設利用中は無料でベビーシッターサービスがあるので、今秋から、子供たちは週に何度か、行くようになりました。広い遊び場でシッターさんが何人かついているので、子供たちは思いっきり遊べ、他の子供たちとも遊べるのでなかなかいいようです。最近、私たちの町のYではなく、少し離れたYのプールは、広くて、しかも水も温かいと聞いたので、行って見たら、本当に子供向けのプールが別に分かれていて、水温もかなり高くなっているので、一家で何度か行くようになりました。そしてこの日曜日も行ってきました。こぐまは幼稚園のクラスメートに遭遇して大喜び。カブも水が温かいし、彼が立てるほど浅いところもあるので、怖がらずに遊び、夫は途中でジャクジーに行ったり、私は隣の競泳プールで100mだけ泳いできました。(あとから、こんなお腹の大きい妊婦がやってはいけなかったかなと思いましたが(汗)
この週末は完全に仕事からも離れ、家族水入らずで過ごせ、食事も残り物とかで過ごしたのでかなりのんびりできました。おかげで今度は休みボケ気分・・・でも今年はとてもよいクリスマスを過ごすことができたと思います。