プラムフィールズ27番地。

本・映画・美術・仙台89ers・フィギュアスケートについての四方山話。

< 東儀秀樹 × 古澤巌 >

2014年11月25日 | その他映像関連。
二人コンサート。すっごく楽しかった!

東儀秀樹は10年くらい前に聴いてて、その頃2回くらいコンサートに行き、
古澤巌は葉加瀬太郎とのコンサートに行ったのが5年前。それぞれとても久しぶり。

東儀秀樹は以前はまだ雅楽主体の頃で(今だって単独コンサートだったらそうなんだろうが)
お母さんとお姉さんが一緒の舞台に立ってた。そこまでノリノリの内容ではなかった。
古澤巌は葉加瀬太郎のトークに引っ張られて面白かった頃。今回はむしろMCは古澤の方が。



久々に対面でヴァイオリンを聞いて、「あ~、ヴァイオリンだな~」と思って沁みた。
相変わらず古澤巌の手は弾きまくり。あんまり動くので可笑しくなって笑ってしまう。
すごかったですよ。
まあ全部スゴイんだけど、「冬 第一楽章 ヴァイオリン協奏曲四季より」とか「パガニニアーナ」とか。
眼にも止まらぬ、という。アンプを通さないで聴いてみたいものだ。

東儀秀樹の方は、笙のソロが良かったな。「光り降る音」とか。ピアノと一緒の「ムーンリバー」とか。


まあ全曲良かった。「パリの散歩道」も「大河悠久」も「リベルタンゴ」も。
最後はスタンディングで盛り上がって満足。「仙台最高!」と言っていた。


古澤巌の衣装が……昔に比べたら相当地味になったよなあ。
昔は葉加瀬に「ところでアニキ……どこに行ったらそういう服を売ってるんですか」と言われたくらい派手だった。
今回は普通のシブめのスーツ。しかし第二部の初め、まあ当然お召替えもあるんだろうし、と思っていたら、
客席から東儀秀樹が狩衣で現れ(わたしは直衣かと思っていた)、それに気を取られている間に
舞台上にいつの間にか古澤が現れ。……彼も狩衣。大ウケ。

それで大真面目な顔でヴァイオリンを弾くもんね。また意外にそれが合っている。
弾き終わった後は、東儀秀樹と正面を向きあって優雅に礼。そのあと喋り出すと……
「……東儀さまは……」お公家さんみたいな喋り方になっていて笑った。

平安時代の装束のサイズは一種類しかなかったらしいよ。なるほど、それでか。
よく被け物に装束を渡す場面が出てくるけど、サイズは大丈夫なのかなあといつも不思議だった。
まあ洋服ほど厳密なサイズはないだろうけど、大中小くらいの区別はあるんじゃないかなと。
指貫のサイズ調整している紐があるなんてことも知らなかった。勉強になった。


「パリの散歩道」だったか、東儀がロックスターみたいに膝を折って舞台上でのけぞり、
観客をあおってたのは笑った。そうか、篳篥は片手でも吹けるものだったのね。
衣装も真っ赤なシャツにぴったりした革のパンツで、まあ東儀秀樹らしいよ。
「好きにならずにいられない」を演奏する前に、わざとらしく間をおいて、
「……好きになっても、いいんだぜ?」と言っていた。まったくもう。
あれでやられたと同行の人は言っていた。

cobaがサプライズで出てくることを期待したが、それはなかった。
古澤が、「いつも3人でやっているのですが今日はcobaくんが来ていないので、……二人で伸び伸びと演奏できます」
これもウケた。cobaがいたら、ますます伸び伸びに拍車がかかるだけだと思うが。


幸せだったなあ。葉加瀬のコンサートも人を幸せにするコンサートだと思ったが、
今回も人を幸せにするコンサートだった。



そういえば、1000円のパンフレットを買ったら、握手券が差し出されてびっくりした。
そしたら、グッズを買った人全員に握手券がつくんだって。太っ腹やねえ。
だってグッズってたしか一番安いのは300円だかのクリアファイルですよ。
1000円のパンフレットというのもコンサートのパンフレットにしては格安だし。

コンサート内でも「好むと好まざるとに関わらず」握手券が付いてきます。と宣伝していた。
ので、終演後の握手会に参加してみた。そういうわけで相当ハードルが低い握手会だったので、
当然長蛇の列、だがしかし始まってからはサクサク進んで、そんなに時間はかからなかった。

古澤巌の手が驚異的に柔らかかった。おっさんの手があんなに柔らかくていいのかと思った。
その驚愕が冷めやらなかったので、東儀秀樹の握手の印象は薄い……。


東北大学、川内萩ホール、初めて行ったけどなかなか雰囲気のいいところでした。
惜しむらくは玄関ホールがだいぶ狭いということかな。天井も低いし、せっかく作るのだったら、
この辺はもう少し優雅に空間を作って欲しかったところだね。

しかし中の音響は良いものらしく、演奏者二人も「ここは響きが素晴らしい」と何度も言っていた。
やはりそうなると弾いてて楽しいんだろう、本人たちもノッてくるし、観客もノる。
お互い幸せ。いい空間はいい人間関係を作る。
そういうわけで、建築家は実用的にいい空間を作って下さい。理念で作るのではなく。



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