浦西孝浩の活動日記

活動の記録

議会質問⑤

2021-12-10 13:40:11 | 福祉

◆質問5)放課後の子ども支援についてお聞きします。

北見市は、放課後の子どもたちが集う「児童クラブ」を各小学校区毎に整備して運営しています。しかし児童クラブは、そこに通うことを希望する全ての子どもを受け入れられるものではなく、障がいのある子どもにおいては集団行動などの一定の基準を設け、受け入れを判断するとしております。

では、その子の障がい特性により、希望しても暮らす地域の児童クラブを利用できない子どもたちには、どのような支援が為されているのか。北見市の障がい福祉サービスに、児童が学校放課後に集う「放課後デイサービス」があります。個別の発達支援や集団行動を通して、家と学校以外の居場所や友だちをつくることのできる“障がい児の学童保育”と言われています。 北見市内の放課後デイサービスの事業所の現況を確認しましたが、市内には22か所あり、その定員総数の193名に対し、現在の利用者総数は392名とのことです。地域の学校の特別支援学級に学ぶ生徒数と対比すると、そのニーズ、必要性が確認できます。

ですが、この放課後デイサービス事業所は、全てが北見自治区に集中しています。この放課後デイサービス事業には家までの送迎支援もありますが、北見自治区及び端野自治区在住の児童には送迎支援はありますが、残念ながら留辺蘂自治区、常呂自治区の児童は遠隔地のために事業所の送迎支援が難しい現状と聞いています。

 私は最近、留辺蘂自治区と常呂自治区に暮らす障がいを持つお子さんが、放課後に地元の児童クラブの利用を求めても、その基準から利用が認められず、北見市内の放課後デイ事業所に保護者が送迎しているという実態を知りました。

そこでお聞きします。第6期障がい福祉計画における、放課後等デイサービスに関する推進方針には、「サービスを利用する子どもが増加していることや、家族の不安が多様化していることから、今後、本市における支援体制の一層の充実に向けて検討します。」とあります。

▼留辺蘂と常呂自治区に放課後デイサービス事業所が無い、この現実は、「充実に向けての検討」の段階ではありません。今、希望する児童の支援を具体的にカタチすることが求められています。現状認識と、今後の対応に関してお尋ねします。

 

◆再質問)意見 

 放課後デイサービスについて・・答弁では「必要なサービス提供体制確保に取り組む」というものです。現時点では具体的な支援に関して答えてはいただけませんが、課題認識はしていただいたようです。

ですが、今現在、留辺蘂、常呂自治区には、放課後に保護者が送迎して放課後デイサービスに通っているお子さんが2名います。支援する制度があっても支援を受けられないのです。個人が総合支所の窓口で相談しても、「北見市の現状では対応できないのです。」と、言葉が返され、そこで終わってきました。

両自治区の支援の必要な子どもたちの中には、身近な地域に社会資源があれば、きっと保護者も前向きに利用を考えることは私でなくても想像できると思います。その現実を、どう改善していくのか。こういう課題も自治区まちづくり協議会で議論されてもいいのではないでしょうか。

例えば両自治区に放課後デイ事業所ができるまで、事業所への送迎加算などによる対応ができないか。また地域の児童クラブのスタッフを増員して受け入れられないか。様々な視点で支援策を検討しカタチにしていくことは求められます。

今回の定例議会・会期中の福祉民生常任委員会では、まちきた大通りビルの新しい利活用の取り組みとして、子ども・子育て支援の拡充として、新しく子どもたちの遊技場・パラキタキッズの計画案が提案されます。それは、それとして。オール北見のまちづくりを進めるのであれば、ぜひ、北見市内において地域間格差のない子ども・子育て支援体制づくりとして、早急な対応を求めます。

 

・また12月6日の北海道新聞第一面に、障がい児の放課後等デイサービス制度改正の報道がありました。その内容によれば、利用対象枠の変更など事業所運営に影響のあることも予想されます。北見市として制度改正が行われた後の子どもたちへの支援サービスの低下が起きないよう、現状分析と対応をお願いします。以上、放課後デイサービス事業への意見とします。

 


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