幾つになっても、未来は過去の先にある。
FBに50年ぶりに初代相棒との出会い話をつぶやいた。
そもそもが50年も過去に遡るなんて想像もしていなかったけど。
この春、相棒のSRX600で散歩に出た時、今年もよろしくね。と、
キックオンリーの彼は、気持ちよく応えてくれ、よし行こう。
と、近くを散策に出たんだけどね。人知れずの常呂の桜の名所「東大研究室の桜並木通りでUターンする時にバランスを崩しコケ、あらら。体力落ちてるな~と黄色ランプの点滅。さらにバイクを立て直そうとしても去年までのように、よいっしょ!の掛け声だけで起こせず。あれ?どうして?
そんな体験の後、自問自答。このまま乗っていたら遠からず事故でもおこすんでないのか。バイクの潮時?で、家族にも打ち明けれずにシーズンイン。でも失った自信の回復はせず。たまたまネットで見た「バイク売るならバイク王」に、乗れない状態で置いておくより、大事に乗ってくれる人に託してもうひと花咲かせてもらおう。そんな気持ちになり7月末日に涙のお別れ。
SRXは息子慶一も生まれて常呂に帰ってきて、バイクだけは乗り続けたいと思っていた30歳の時。月に一度の旭川医大に通う道沿いでバイク屋さんのウインドウに映っていたのを見初めて。いつか慶一のためにサイドカーを付けて風を一緒に感じよう。誰にも話したことのない、そんな夢があったからこそ手元にきてくれたバイク。されど慶一の病院通いと体調管理が日常の中では、じっくりと楽しめることもなく我が家にいてくれた36年の走行距離は12,000程。車庫で眠って最後を迎えるより、大事にしてくれる人と、まだまだ走ることを楽しんでくれれば。そんな気持ちで涙のお別れ。潔く。
その時は、もうバイクも新聞配達のスクーターでいいか。そんなことを思う反面、何かいいバイクが有ればと、バイクにまたがり駆けたい自分は消えず。
特に乗りたいバイクもなく時間は秋に。YouTubeで、ひょいと新型モンキー125の投稿に目が留まり、バイク屋さんに行ってみたら、コロナで受注中止状態。再開はまったく不透明。その時に、DAX125も発売しますけど、それも延期状態と聞く。その時はカタログだけもらい予約している人の納車の時を連絡もらいたいとだけ伝えて終わり。
DAXホンダ。そういえば自分の初めての愛車は、ダックス50だったことを思い出す。排気量50ccが125㏄になって50年後の再デビュー。
カタログを眺めていると自分がダックスに乗って、どうだったのか。忘れていた思い出が蘇ってきた。高1の時から母の務めるビル掃除で週末はアルバイト。父から資金を半分出してもらい高2の春に最初の相棒としてぼくの手元に。
その夏は、一人、母の故郷、標茶町虹別まで札幌から北海道を縦断して牧草積みのアルバイトに。その時の写真がアルバムにあった。道中、阿寒に向かう峠でスズメバチがバイクで走行中に袖の中に入ってきて刺され腕が二倍くらいに腫れたこと。当時は、まだ砂利道が多かったこと。世の中を知らない少年のアドベンチャーな旅だったことが蘇ってきた。
あの頃、自分は何を思って乗っていたんだろう? SRXとは違い重量も軽量級だし、跨ってみると何か見えてくるかな? いいな。それ。と、思ったら、即、行動。で、バイク屋さん巡りをすれども、どこも予約中のダックスも、まだ納車のめど立たず。来年になってから、あらためての予約ですね。と、先は遠しな返事。
そうだよね。と、いったんはあきらめたものの、なぜか、夢の中に声が聞こえてくるような。きっと会えるから。待ってるから。そんなダックスの声が離れず。
10月、障害者団体の会議で久々の札幌へ。北見では目途が立たなくっても札幌なら、ひよぅとして。そんな淡い期待を胸に、気持ちは「待ってろよ!ダックス。」
札幌には義姉が暮らしていて届けるものが有り、その通り道にバイク屋さんあったな~。と、覗く。一通り、覗いて、無いな~、やっぱり。と確認したものの、なぜか、お店を出る前に、もう一度、確認してからという気持ちが生まれて、再度の店内一回り。すると、さっきは目が行かなかった国道に向いたガラスの一番目立つところに待っていた。
「やっと、見つけてくれたね」。そんな声がこころに。会議後の再度の訪店をお店の人に伝えて、待っててね。
わが家への納車は11月3日。
さあ、50年後の16歳の再会。16歳と66歳がダックスの50年目の再デビューの時間をまたいで出会う。こんなしあわせを味わえる。
これから相棒と、どんな旅をしようか。
10代、20代と若くして亡くなったバイク仲間のダダオちゃん、ススムちゃん、相棒との付き合いは、ぼくだけの話ではないな~。息子もそうだけど、バイクを通じて出会った高校時代の仲間たち。
出会いが、まだ、乗り続けたいと思う自分を未来に向けて生み出してくれた。
ぼくが愛してきた音楽と同じ。
ぼくらはクロスロードを渡り、地べたに座りおにぎりを頬ばりながら
未来を見つめ夢を見ていた。まだ、一緒に走れるね。
だ。
コロナ禍の地域公共交通・バス事業、JR石北線存続支援について
地域生活の様々な経済活動・業種において必要な支援に北見市は取り組んでいますが、市民生活の移動手段としての地域交通の安定した維持確保は欠かすことはできません。今、求められる地域公共交通の維持・支援は、JR石北本線存続のアクションプランばかりでなく、今定例会でもバス、タクシー、車両運行代行業など市内を走る公共交通への支援も提案されています。
そのうちバス事業への支援については、コロナ禍以前までには利用回復が進まない現状を踏まて、過疎バス路線等対策補助金を前倒し概算払いするとの提案説明がありました。北見市内バス路線の9割強を担う北海道北見バス今年上半期の利用状況を踏まえた前向きな施策として理解しますが、北見バスに現状確認してみましたが、市内路線バスも厳しい運営状況のようです。
特に運行頻度の高い路線バスの軽油使用料に関しては、令和3年度一年間の軽油使用料は、前年度対比で43%増、金額にして37.065千円増の122.947千円です。この間、徐々に軽油単価が値上がりし、令和3年3月時の平均軽油単価が103円であったものが、令和4年3月の平均軽油単価は124円と、一年間で20.3%アップしています。さらに3か月後の現在6月の平均軽油単価は150円を超え、短期間で20%ほどアップしています。バス事業の現状は、利用者減少に燃料価格の高騰と、これまでの赤字補填の範疇では収まらない厳しい経営環境にあることを示しています。
これからも市民の身近な公共交通手段として維持していけるものなのか。高齢社会が進む中、自動車運転免許証の自主返納の推移を見ても、自主返納者は5年前は226名だったものが、令和3年度末には422名とほぼ2倍に。自家用車から路線バスへ交通手段を変える市民層も徐々に増えていくことは伺えます。
バス事業は民間企業ではありますが、その公共交通としての使命を持った事業であり、新たに増えたコスト分を安易に上乗せするバス料金の改定で経営維持を図る手法をとれるものではありません。
原油市場の見通しが見えない状況による影響が、路線バスの運行にも大きく押し寄せてきていることを受け止めなければいけません。
▶質1) 路線バスは市民の生活基盤、社会資本として欠かすことのできない地域公共交通の要です。現在の原油高騰の影響はバス事業者だけでないことは、十分承知しておりますが、現状と将来をしっかりととらえた、さらなる今後の支援対応が必要ではないでしょうか。市長のお考えをお聞かせください。
コロナ禍の事業支援。JR石北本線存続活動について
JR北海道は6月3日、2022年3月期の全道の線区別収支を発表しました。本業であるJR道内鉄道運輸収入は前年同月比13.8%増の403億円となりましたが、コロナ禍前の20年3月期の約6割。原油高の影響などもあり合計赤字額が141億円と過去最大。また石北本線では赤字額が48億円1900万円。単独で維持困難とされ国や自治体の支援を前提に存続を目指す8線区においても最大と報告がされています。この現状の中で、自治体として、どんな取り組みを進めるのか。
現在、JR北海道と沿線自治体が取り組むアクションプランは2期目を進行中ですが、今年度は3年間の折り返しの年です。
この4月に開催された「オホーツク圏活性化期成会・石北本線部会」では、2021年度の事業実績は、独自のアクションプラン特急列車・車内販売も、新型コロナ禍以前の2019年度の売り上げが384万円だったものが、20年度は144万円下回り、21年度は、さらに前年を108万円下回る結果と報告されています。まだまだ利用回復の兆しが見えない状況です。
▶質1) そこでお聞きします。現在、アクションプラン2期目の折り返しに来て、これからラストスパートです。石北本線の利用喚起を、どのように進めていくのか。5月28日開催のオホーツク圏活性化期成会定期総会において、今年度は、乗客の減少が続く石北本線と釧網線の利用促進強化にも取り組むと発表がありました。特急列車内の車内販売も今月4日から来年2月頃まで続ける予定とのことです。今年度、これからのアクションプランの内容もお聞かせください。
6/17、JR北海道の株主総会・取締役会の役員人事で代表取締役社長が交代。取締役副社長であった綿貫泰之氏が就任しました。このJR北海道のトップが変わる人事により、今後のJR北海道の再建に向けてどう動いていくのか?
JR北海道が2023年まで進める経営改善に対し、石北本線の存続を目指す北見市はアクションプランを含め引き続き事業支援に取り組まなければなりませんが、国による2024年以降の具体的な経営支援を抜きに、JR単独では維持が困難とされた石北本線の存続実現はあり得ません。その支援実現には北見市も沿線自治体JR北海道と一緒に北海道や国に対し積極的な働きかけをしていかなければなりません。
▶質2) 綿貫新社長をトップとする新体制を迎えて、今後の事業支援を進めるうえで辻市長の受け止めるところ、と、どのようなタイミングで綿貫新社長と面談されるのか。今後の動き方予定などあればお示し下さい。
- 質問 新型コロナ禍・中小事業者への金融支援対策について
・今定例会にも、国の新型コロナ感染症対策としての地域創生交付金を活用した市民生活への支援施策が提案されていますが、北見商工会議所がまとめた今年1~3月期の景気動向調査によると企業の業績状況を示す景気動向指数も、北見市の経済を支える製造・建設・卸売り、小売り、サービスの5業種平均でマイナス29.9%。昨年10月~12月の前期3か月比では8.2ポイント悪化と新聞報道で目にしました。新型コロナウイルス感染も重症化が落ち着いてきたことで、徐々に経済活動も上向くものと期待したものの、現実は戦時下にあるウクライナ情勢が影響していると、会議所が調査した103社のうち29社(28.2%)あったとのことです。そしてインフレ傾向、物価高騰もしばらくは収まる気配が見えません。
企業経営においても、燃料費や資材の値上げで企業の利益率は下がり、消費物価への転嫁(てんか)などが相次ぎ、ウイズコロナ、アフターコロナ対策と並行して物価高騰対策も求められる状況にあります。
コロナ禍の長期化の中で経済活動も支えていく。これまでコロナ関連融資では元本措置で経営を維持している中小事業者もいます。新型コロナウイルス対策持続化支援、いわゆる無利子・無担保の融資申し込み受付期限を、国は9月末まで延長としています。その次のステップとして期限後の国の事業者支援対応はどうなっていくのか。あらたな支援策が気になるところです。
北海道では、新型コロナウイルス感染症対策融資借り換えに伴う信用保証料の支援。伴走支援型特別保証制度として、一定の要件を満たした中小企業者等が「経営行動計画書」を作成したうえで、金融機関による継続的な伴走支援を条件に、借入時の信用保証料を大幅に引き下げる(実質負担0.2%)「伴走支援型特別保証制度」に取り組んでいます。北見市にも中小企業向け融資制度に係る信用保証料補給制度はありますが、新型コロナウイルス感染症対策融資の借り換えに伴う融資について、現行の信用保証料補給制度を重ねての対応はできないものなのか?
▶質1) 市内事業者の新型コロナウイルス感染症対策融資の動向を、どのように押さえておいるのか、現況がわかればお示しいただきたいですし、現在の経済環境を考えると、金融支援においても北見市の中小事業者への新型コロナウイルス感染症対策のさらなる検討も必要ではないでしょうか。市長の考えをお聞かせください。
質問 コロナ禍の農業支援について
5月12日、JA全中は2022年度のJAグループの政策提案をまとめました。政策提案では新型コロナウイルス禍とロシアによるウクライナ侵攻などが世界経済の不安定化を招いていることに伴う日本の食料供給リスクが増していること。生産資材の高騰、輸入食料品の値上げや物流の混乱などで、食料供給にはリスクが生じ、食料・農業・農村基本法それぞれの見直しや予算増額を通じ、食料安全保障を強化すべきというもので、特に早期に対応を求める課題として、配合飼料や燃料とは異なり、価格高騰分を補填する基金などがない肥料などの生産資材への価格高騰緊急対策、新たな仕組みづくりを求めています。
このJA全中による政策提案がまとめられた以後の一か月間をみても、資材高騰、燃料価格高が農家経営に及ぼす影響は、コロナ禍による需給の緩和で経営の見通しが立ちにくい中、支出が大きく増え、農家個々の努力で安定的な経営を目指す範疇を超えており、道内各地からの対策や支援を求める営農者の声が日に日に増しています。
6/2の日本農業新聞の記事では、きたみらい酪農振興協議会の会長を務める中島英樹さんは、ホクレンの肥料価格の値上げについて、「8割近くの値上げで驚いたものの、原料高騰は農家やJAだけで何とかはできず、政府の支援が必要。中島さんは経産牛55頭、総頭数約90頭を飼育する酪農家ですが、値上げにより今後の肥料代は数十万円コスト増となりそう。購入する牧草ロールの価格も値上げが心配。と、取材に答えていました。
また先週、酪農指導団体である一般社団法人・中央酪農会議が、日本全国から抽出した酪農家197名を対象に「日本の酪農経営実態調査」を実施、その結果を発表しましたが、9割が経営難で半数以上が「酪農を続けられない」と考えていることがわかりました。この一年で経営を困難に感じた経営者が92.4%、経営の悪化を感じたが97%。この経営環境が続けば「今後の経営が続けられない」と55.8%。日本の酪農が、今、将来を見通すことができない岐路に立たされているのです。北見市内の酪農経営者数は、きたみらい農協に57戸、常呂町農協には9戸いると伺っています。
畑作農家を含め、オホーツクの農業を、この農業者の不安の声を受け止めて、自治体として、どう現状を認識し、今後の対応を考えているのか。お聞かせください。