6月26日(日)、東日本大震災のチャリティー・コンサートが開かれた。
UAA(アラスカ大学アンカレッジ校)主催、テノール歌手
ジョン・健・ヌッツォさんを招いて、
ピアニストの
Timothy Smithさんとのコンサート。
ジョンさんはNHK大河ドラマ「新撰組」の主題歌を歌った方だ。
私は知らなかったのだが、友人の
lesleemamaさんのブログを読んだ時から、
是非是非その歌声を聴いてみたいと思っていた。
声楽を勉強していた彼女の「心を鷲づかみにした声」だなんて、一体・・・。
しかし、ジョンさんの声にも増して、我が家にとってのメインイベントは、
コンサートの最後の子供たちのコーラスに、ほじゃるが参加したことだ。
4歳児、5歳児は最年少。
歌ったのは、「ふるさと」「翼をください」「We are the world」の3曲。
練習は約一週間前から3回。
日本語の歌はすぐ覚えたけれど、
問題は「We are the world」。
歌うのはサビの部分だけだったけれど、
きちんと歌うのが難しい。
大人の私にだって難しいもの。
You Tubeを何度も見て歌ったり、歌詞を聞こえるままひらがなにしてみたり。
そのせいで頭の中をずっとWe are the worldが流れていた。
夢になぜかケニー・ロジャースが出てきたりするし・・・。
(家での練習風景。ぬいぐるみを並べ、楽譜の代わりにカードを持たせている。)
練習の2回目からジョンさん登場。
とても気さくな方だ。
ピアニストと指揮者の方が打ち合わせしている間に、子供たちみんな相手に「じゃんけんしよう!」と楽しませてくれた。
その「じゃんけんぽん!」の声のいいことと言ったら!
当日は、黒い衣装を着てリハーサル。
楽譜の黒い表紙じゃなくて白いページの方を客席に見せてるほじゃるを始め、
両手をポケットに入れっぱなしだったり、シャツをめくっておなかが見えたり、
ズボンに手を突っ込んで掻こうとしたりする4歳児たちを、
客席で注意しようにもできずに、身振り手振りでなんとか伝えようとする母たちがおかしかった。
そして本番。
前半は子供も一緒に客席で聴く。
最初のAve Mariaから吸い込まれそうになったのだけど、
隣でごそごそするのが気になってしまう。
休憩時間に子供たち、楽屋へ行き、そこで出番を待つ。
舞台裏に送り込んだら、あとは客席で後半を楽しむこともできたのだけど、
おなかのすいたほじゃるにおにぎりを食べさせたりしていて、戻るチャンスを失う。
楽屋は興奮した子供たちでてんやわんや。
カオスといってもよいかも。
鼻血が出ちゃった子もいたりして。
そしてついに出番。
舞台裏に並ぶ子供たち。
このときジョンさんの歌声が聴こえてきた。
荒川静香が金メダル取ったときの、トゥーランドット?
プログラムになかったからこれはアンコールだ!
うわぁ~、これだけでも聴きたかった、とちょっと後悔。
そしていよいよ舞台へ。
私も客席に戻る。
本番のことは、実を言うとよく覚えていないんだけど、
みんな頑張った、と思う。
ほじゃるも最後のアドバイス、「いいお顔でね」だけは忘れなかったようで、
ニコニコしていた。
こうして、ほじゃる初の発表会的なるものは無事終わった。
とてもいい経験と思い出になったと思う。
こんな機会を作ってくれた方々、イベントのために尽力された方々に心より感謝です。
それからもしまたジョンさんのコンサートがあったなら、お金を払ってチケット買って、
子供をおいて聞きに行こうと思う。
いろいろあった一日だったが、一番印象に残ったのは、夫が最後につぶやいた一言。
「俺も運動会で一生懸命写真撮ってるお父さんみたいになっちゃったなあ・・・。」
確かに・・・。