お母さんと読む英語の絵本

読み聞かせにぴったりな英語絵本から、米国の子どもたちの世界をご紹介
子どもをバイリンガルに…とお考えのお母さんに

ここにもジャック そこにもジャック

2009-10-26 | from Silicon Valley


あちこちのパンプキンパッチ訪ねて面白い形のカボチャを買い集めてきたら、次はパンプキンカービングです。カボチャの中をくりぬいて空洞にし、外側の皮をナイフで彫刻して表情豊かな顔を作ります。これがジャック・オー・ランタン(Jack O Lantern)で、ハロウィンの日にはこの中にキャンドルを灯して玄関や窓に並べます。暗いなかに、ゆらゆらした灯の入ったオレンジ色のカボチャが並ぶだけで、ちょっと不気味な雰囲気が演出できます。

あまり早くカービングしてしまうと、そのあとに思いがけず暑い日が続いて、当日までもたないで傷んでしまうし、あまり遅くまで待っているとカービングが終わらないでハロウィンが来てしまうし…。タイミングを計りながら、ひとつずつカービングしていくのもなかなか楽しいものです。"寄り目"や"歯っ欠け"でユーモラスな顔にすることも、大きく裂けた口やつり上がった目で怖い顔にすることも。自分で作ったのに、外から帰って来て玄関脇の暗がりで見るたびに(ちょっと怖いなぁ…)なんて思うことも、どれも楽しみです。

10月下旬になると、職場や学校などで皆で集まってパンプキンカービングをします。学校では、子どもたちに”鋭利なナイフを使わせるから”と安全管理のために駆り出されたボランティアの親たちも加わって、たいてい賑やかな一日になります。机を寄せ集めて新聞紙を敷いて、汚れてもいい格好になって、まずはヘタをとって、べたべたしたカボチャの中身をスプーンですくい出します。このあたりから泥んこ遊びの気分で親子ともウキウキしてきます。

職場でも昼休みにカービングする会社がたくさんあります。私の職場では毎年恒例のコンテストがありました。10月最後の金曜日のランチタイムに会議室に集まり、テイクアウトのサンドイッチを頬張りながら、45分!などと時間制限を設けて皆でワイワイがやがやカービングします。最後は出来上がったジャック・オー・ランタンを並べて人気投票。初めてカービングする留学生などは大喜び。研究所が用意したパンプキンも、おもしろい形のがあると、これは私の、いや俺の、と本気で取り合ったり…たかがパンプキンカービングなのですが、毎年、大の大人が集まって本気で競い合いました。

ところで、一年中、本気でジャック・オー・ランタンを徹底研究している人がいます。「究極のパンプキン」と題するサイトを運営しているトム・ネイドン(Tom Nadone)です。毎年コンテストまで行われている彼のサイトには、言わずもがなジャック・オー・ランタンのデザインのアイディアがいっぱい。コンテストに出る方も出ない方もご参考に!



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