幼児教育の無償化検討を明記 「骨太の方針08」原案(朝日新聞) - goo ニュース
政府の経済財政運営の方針となる「骨太の方針08」の原案が23日、経済財政諮問会議で審議され、ほぼ固まった。小泉政権から続く歳出削減路線を維持する一方、医師不足への対応や幼児教育の無償化の検討を明記。予算増要求に目配りする内容になった。
政府は、27日の経済財政諮問会議で方針の最終案をまとめた後、閣議で決定する。方針は、年末に向け本格化する予算編成の方向性を縛る。
原案は、歳出全般について「骨太06、07にのっとり最大限の削減を行う」とした。骨太06は、公共事業費の毎年度1~3%削減や、社会保障費の伸びを 07~11年度の5年間で1.1兆円抑える方針を定めた。これに基づき、政府は社会保障費の伸びを毎年度2200億円ずつ抑えてきた。
ただ、首相は医師不足対策などについて来年度予算で抑制目標と別枠で予算を確保する方針を示し、原案も「(医学部定員の抑制方針を打ち出した)こ れまでの閣議決定に代わる新しい医師養成の考え方について検討する」とした。別枠を設ければ、社会保障費抑制路線を事実上修正したとの印象を与えそうだ。
与党内で無償化を求める声がある幼児教育についても「将来の無償化について、歳入改革にあわせて財源、制度などを総合的に検討」することをうたった。無償化は年間7千億円超が必要とされ、消費税増税などに合わせて検討する方向性をにじませた。
一方、道路予算の削減規模は示さなかった。消費税増税も「抜本的な改革について、早期に実現を図る」としたが、時期は明示しなかった。(庄司将晃)
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