福田首相の小沢民主党代表への「決別宣言」だった。約3カ月ぶりに開かれた9日の党首討論。首相は感情を爆発させ、小沢氏を激しくなじった。
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小沢代表の質問に答える福田首相=9日午後、国会内、松本敏之撮影 |
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党首討論で発言する民主党の小沢代表=9日午後、国会内、松沢竜一撮影 |
「質問に答える前に、一つぜひおたずねしたい」。小沢氏が冒頭、約9分間にわたって道路特定財源を巡り持論を展開すると、首相はこう切り返した。民主党 がこの日、渡辺博史前財務官を日本銀行副総裁に充てる人事案を不同意にしたことを取り上げ、怒りをあらわにした。「本当に天下りなのか。適材適所の人物が 不同意になった理由について、代表から説明願いたい」
突然の「逆質問」に、小沢氏は「党首討論は野党の党首が主として総理に質問するものと思っていた」と苦笑いしたが、首相の民主党批判は止まらなかった。
「大事なことに結論が遅いですよ、民主党は。誰と話をすれば信用できるのか、ぜひ教えて頂きたい。かわいそうなぐらい苦労しているんです よ」。額に青筋を立てて、まくしたてる。「日銀人事は正直言って翻弄(ほんろう)されました。4人も不同意にした。そういうことはね、権力の乱用って言う んです。人事権の乱用って言うんです」
首相は就任から半年間、小沢氏を正面切って批判したことはなかった。「ねじれ国会で問題を解決するには連立しかない」と思い定め、小沢 氏の協力を期待し続けたからだ。首相はこの日も、大連立を協議した党首会談を引き合いに、思いを語った。「代表は『一緒にやらないとできない』と考えて、 あの会談をセットされた。その気持ちは忘れてもらっちゃ困る」
ただ、与党が2月末、予算案の採決を強行した頃から、2人の「ホットライン」は途絶えがちになり、日銀人事で断絶した。
首相は表の場所で直接、国民に訴えかける政治手法に転換する。
3月27日、首相は緊急会見で、道路特定財源の09年度一般財源化などの新提案を発表した。首相周辺は「あそこで首相の気持ちが切り替 わった」。党首討論でも、一般財源化について、「閣議決定をしろとおっしゃるが、必要に応じてやります。(08年の)骨太の方針にきちんと盛り込みます」 と言い切った。
「何よりも国民の皆さんにご説明したい」。首相は緊急会見でこう語り、その後、インタビュー、テレビ出演に次々と応じ、「大連立の話があったから、話し合い路線でずいぶん我慢してきた」(自民党の伊吹文明幹事長)という気持ちに踏ん切りをつけた。
「けんかしない程度に感情を発露する」。3月30日のNHKの番組で、こう語っていた首相が、テレビ中継も入った党首討論で感情をむき出しに、小沢氏に迫った。首相に近い閣僚経験者は語る。
「小沢さんとの決別宣言と受け止めた」
保守記事.213-12-5-8 民主次第
保守記事.213-12-5-9 なんか、わけわかんなくなっている
保守記事.213-12-5-10 さらに、なんか、わけわかんなくなっている
保守記事.213-12-5-11 与野党どっちもどっち
保守記事.213-12-5-12 おざわ、グデグデすぐる
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