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保守記事.133-1-15 クマー!も、ゆとり世代

2015-11-19 18:00:10 | 記事保守

【衝撃事件の核心】メタボヒグマが北海道で増殖中…シカ、サケ、トウモロコシと飽食の“ゆとり世代”

2015.11.8 14:56

 冬の足跡が近づき始めた晩秋の北海道で、トウモロコシ畑を荒らしていたオスのヒグマが駆除された。体重は約400キロ。ちょうど100年前に発生 し、国内史上最悪の獣害事件とされる「三毛別(さんけべつ)ヒグマ事件」で射殺されたヒグマを上回るサイズだ。ヒグマは巨大化しているのか? 関係者から は「有り余るエサを背景に“ゆとり世代”のニューヒグマが北の大地を闊歩し始めている」と指摘する声もあがる。

■ねぐらはトウモロコシ畑

 北海道東北部にある紋別市。オホーツク海の流氷観光でも知られるこの町で最初の異変が察知されたのは作物の実りを控えた8月のことだった。

 「でかいな」

 北海道警や市の関係者の視線の先には34センチもあるヒグマの後ろ足の足跡があった。

 警戒パトロールが続いていた9月26日、足跡の持ち主はデントコーンと呼ばれる牛や豚の飼料用で高カロリーのトウモロコシ畑にいた。

 「どうもここで寝泊まりしているようだ」。荒らされた畑を目にした地元猟友会のメンバー2人は、残ったトウモロコシを刈り取る作戦に出た。徐々に空間を狭めると、絶好の隠れ家だったであろう高さ約2メートルのうっそうとした畑から突然真っ黒な巨体が姿を現した。

 猟友会が猟銃で仕留めたヒグマは、体重約400キロのオス。大正4年12月、苫前町(とままえちょう)で妊婦や子どもを含む開拓民7人が襲われ死亡した「三毛別ヒグマ事件」で射殺されたヒグマ約340キロをはるかにしのぐ大物だった。

 ところがヒグマの体長は約190センチ。同市によると、400キロの体重だと体長は3メートルほどが妥当なサイズだという。クレーンでつり下げられ、ダランとおなかを垂らしたヒグマの姿に地元では「メタボ体型」と冗談がとんだ。

■ドングリよりも肉やトウモロコシが好み

 「昔は幻とされたが、もう400キロ級のヒグマは珍しくなくなってきている」

 そう話すのはヒグマ学習センター(登別市)の前田菜穂子代表(67)だ。背景として考えられるのがエサの変化だという。

 従来、ヒグマの中心的なエサとされたのはミズナラやブナの実(ドングリ)、サルナシ、ヤマブドウだった。北海道はこの主要4種の凶作シーズンにヒグマがエサを求めて人家の近くに降りてくる恐れがあるとして警報を出している。

 前田さんによると、冬眠前のヒグマは11月に食欲が落ちるまで、少なくとも日の出と日没の前後2時間ずつ計8時間エサを食べ続け、体重の3割近くを皮下脂肪が占める。

 その脂肪を構成するために摂取されているのが近年、道内で大繁殖しているシカや遡上量が安定しつつあるサケ、そしてトウモロコシなど農作物になっていると前田さんは推測する。

 道内の多くの市町村ではヒグマによる食害が深刻化している。紋別市では平成24年度、トウモロコシやカボチャ畑約70ヘクタールが荒らされ、被害総額は約360万円にのぼった。「人間を恐れなくなってきているのではないか」。前田さんはそう危機感を募らせる。

■しつけ緩く、人間を恐れない新世代?

 「ここ10年間でヒグマのメンタリティは変化してきている」と指摘するのは「羆(くま)撃ち」の著者でハンターの久保俊治さん(68)=標津町=だ。

 以前からヒグマがトウモロコシ畑に侵入することはあったが、夜間だけトウモロコシを食べ、夜明け前には4~5キロ離れた「ねぐら」まで戻っていたという。

 「今回のヒグマもそうだろうが、人間を恐れず、機械で収穫が始まるまでそのまま『食っちゃ寝』の生活をする。畑で寝泊まりしていれば好きなときに食べて、ねぐらへの移動時間の間も食べ続けられるんだから」と久保さん。

 畑の真ん中に「万年床」を作るような大胆不敵な行動の背景として、久保さんは「エサに困らなくなったことから母グマの注意力がなくなり、子グマへのしつけが行き届かなくなったことが理由」と分析する。

 従来、ヒグマはテリトリーを文字通り死活的な利益として死守しようとしてきた。貴重なエサであるシカを捕った場合、食べ残したシカを土まんじゅうに埋めて自己の領域を他のクマにアピールした。

 ところがシカが豊富になった今、母グマは食べかけのシカの死骸を放置したまま去り、その領域に入った子グマも別のクマに襲われることもなくなった。自然と注意力は散漫になり、人間の住む領域にも入ってくるという。

 久保さんはこういった環境変化に順応した新世代のヒグマを「栄養に恵まれ、注意力が散漫になった“ゆとり世代”」と指摘する。そのうえで、「ヒグマは習性として順応性が高く、性質が変化していることを踏まえた対策が人間側にも必要になるだろう」と話している。

 

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