■ずさん体質 米は不信感増幅
海上自衛隊第1護衛隊群の2等海曹(33)がイージス艦の中枢情報を持ち出した事件で、神奈川県警と海自警務隊は13日、特別防衛秘密(特防秘)のデー タを漏らしたとして、日米相互防衛援助協定等に伴う秘密保護法違反容疑で、海自横須賀基地業務隊の3等海佐、松内純隆容疑者(34)を逮捕した。
松内容疑者は「特別防衛秘密と知りながら同僚に渡したことは間違いない」と容疑を認めているという。
調べでは、松内容疑者は、イージス艦の運用に関するシステムの研究・開発を担当していたプログラム業務隊に所属していた平成14年8月ごろ、知人で、当 時第1術科学校(広島県江田島市)の教官だった3佐(43)から「教材用に適当な資料はないか」といわれ、プロ業隊内にあった秘密情報を含む資料をコンパ クトディスクに記録し、秘密データに接すべきではない3佐に漏らした疑い。
捜査当局は、松内容疑者から資料を受け取った元教官の3佐や、1術校の同僚教官だった1等海尉(49)ら2人以上を書類送検する方針。
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イージス艦中枢情報漏洩(ろうえい)事件は海上自衛隊の秘密保持に対するずさんな体質を浮き彫りにした。イージスシステムなど米軍供与の特別防衛秘密 (特防秘)は本来、「資格と必要性のある者だけに接することが許され、厳重に管理されている」(捜査幹部)はずだった。日米安保体制の最高機密が隊員の手 から手へたやすく広がった事件は、米当局の不信感をどんどん増幅させていった。
「最高機密を含むファイルが音楽やわいせつ画像などと同じ記録媒体に収まっていたことに愕然(がくぜん)としたが、もっと驚いたのはそのような資料をいつ、どこで得て、どのように保存したのかを覚えていない者が多いことだった」
警察幹部は海自の体質についてこう漏らした。
事件の発端となった2等海曹の自宅を家宅捜索した神奈川県警も、押収物からこれほどの機密が出てくることは想定外の事態だったという。
北朝鮮などからのミサイル攻撃への防御策として日米間で展開されるミサイル防衛システムの運用には日米間の高度な情報共有が不可欠だ。今後地上配備の迎 撃ミサイルシステムの運用を本格化させる両国政府は8月、「軍事情報包括保護協定」(GSOMIA)を締結するなど、態勢構築を急いでいる。その矢先の事 件は、米国の対日不信を一気に増幅させた。
防衛省は釈明に追われた。4月、日米防衛首脳会談のため訪米した久間章生防衛相(当時)が、ゲーツ国防長官に対し、事件について「心配をかけて申し訳な い」と陳謝、全容解明を約束した。事件が幹部自衛官の逮捕にまで発展した背景には、海自に国防機関としての自覚を促し、米当局の不信感を払拭(ふっしょ く)しようとする捜査当局の意図がうかがえる。
捜査当局は数百人の海自隊員を聴取、情報が拡散する舞台となった第1術科学校(広島県江田島市)や護衛艦、隊員宅などを計4回にわたって家宅捜索。その 結果「たどることもできないほど無数にコピーが繰り返され、機密は爆発的に拡散、漏洩した」(警察幹部)ことが判明した。
石破茂防衛相は13日の参院外交防衛委員会で「ディスク管理の意識が徹底しなかったのは事実だ。対策が後手に回ったのは否めない」とリスク管理が「遅きに失した」ことを認めた。
漏洩ルートについてほぼ解明した警察当局は今月に入り、逮捕・起訴による真相追及が必要と判断。だが、逮捕の決断直前になって米側は、イージス中枢情報の資料を証拠として公開の法廷に提出することを「認めない」としてきた。
最終的には、証拠資料は情報保全上問題のある部分を塗りつぶして法廷に提出することで落ちついたというが、米側がどれほどイージス情報に神経をとがらせているかを示しており、改めて漏洩した情報の“重さ”を浮かび上がらせている。
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【用語解説】イージス艦
対空防御能力を高めた最新鋭護衛艦で、数百キロ以上の距離をカバーする特殊レーダーと高性能コンピューターを組み合わせたイージスシステムを搭載。ミサ イルや航空機を探知し、10以上の目標を同時にミサイルで撃ち落とせる。イージスはギリシャ神話の「万能の盾」が語源。海上自衛隊は現在、5隻を保有して いるが、高度な情報を米軍と共有して運用されるため、憲法が禁じる集団的自衛権の行使との関係を指摘する声もある。
イージス艦流出事件、3佐の認識甘く口頭注意のみ(読売新聞) - goo ニュース海上自衛隊のイージス艦情報流出事件で、秘密保護法違反容疑で逮捕された横須賀基地業務隊3佐・松内純隆容疑者(34)が、「厳重に扱ってほし い」と口頭で注意喚起するだけで、第1術科学校主任教官の3佐(43)に特別防衛秘密(特防秘)のファイルが入ったCDを送っていたことが13日、神奈川 県警などの調べで分かった。
主任教官は、この情報をもとに教育用資料を作成したうえ、後任に引き継いでいた。県警は、特防秘を扱う権限を持つ松内容疑者の機密に対する認識の甘さなどが流出の背景にあるとみて追及する。
調べでは、松内容疑者は2002年8月ごろ、イージス艦の講習で米国に一緒に留学した主任教官から、帰国報告を書くための材料として「何かいい資料はないか」と頼まれ、留学前に上司から渡された特防秘ファイルを送っていた疑いが持たれている。
海幕長、引責辞任へ 相次ぐ不祥事 情報漏洩で3佐逮捕
12月14日8時1分配信 産経新聞
海上自衛隊のトップ吉川栄治海幕長が、イージス艦の情報漏洩(ろうえい)事件や、インド洋派遣部隊艦艇による「給油量取り違え」「取り違え隠蔽(いんぺ い)」などの不祥事が続く体制の一新のため、引責辞任する意向を固めたことが13日、分かった。関係者によると、年度末の来年3月にも海幕長を交代する見 通し。
情報漏洩事件では、現職の幹部自衛官(3佐)、松内純隆容疑者が13日、日米相互防衛援助協定等に伴う秘密保護法違反容疑で、神奈川県警などに逮捕された。
関係者によると、流出情報にはミサイル防衛システムの運用にかかわる高度の秘密情報である「特別防衛秘密」が含まれ、海自は米国の信頼を損なったが、同 盟関係の米国、特に海自と極めて関係が深い米海軍への「配慮」から「信頼回復のためにもけじめが必要」(防衛省幹部)との判断が防衛省で浮上。昨年8月に 就任した海幕長の交代の可能性が高まった。
ほかにも、インド洋派遣部隊艦艇による「給油量取り違え」「取り違え隠蔽」、「航泊日誌の誤破棄」など文民統制や文書管理にかかわる一連の不祥事も現在、真相究明の調査が続いている。
防衛省や海自によると、文書管理の調査結果は年内にもまとまる予定で、来年1月以降、再発防止策や関係者の処分が一斉に行われる見通しであることから、再発防止への道筋をつけた後、海幕長を交代する。後任は、自衛艦隊司令官の香田洋二海将の就任が有力視されている。
【過去記事】保守記事.166-11 世もマツだな
保守記事.166-11-2 しらね。。。。。
保守記事.166-11-3 しらね。。。。。
保守記事.166-11-4 しらね。。。。。
保守記事.166-11-5 海自警務隊って、何?
保守記事.166-11-6 しらね。。。。。
保守記事.166-11-7 どう考えても、おかしいだろ
保守記事.166-11-8 全然懲りてねぇ~ww
保守記事.166-11-9 これで尾張に、しちゃうつもりか。。。。
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