流出したのは超ド級の「軍事機密」
4月9日10時0分配信 日刊ゲンダイ
護衛艦「しらね」の2等海曹(33)によるイージス艦情報ファイルの持ち出し事件。米国が誇る最高軍事情報が、よりによってエロ画像とセットで外部に漏 れていたのだから、米国側はカンカンだ。もっとも、ファイルの全容は明らかにできないから、事件はウヤムヤで終わる可能性が高い。
米国の最高軍事技術「イージスシステム」を搭載したイージス艦を持っているのは米国、日本、スペインだけ。10個同時に飛んでくるミサイルを捕捉し攻撃する同システムのコア技術に触れられるのも、この3カ国に限られる。そんな極秘情報が、いとも簡単に漏れていたのだ。
2曹が持ち出した情報ファイルは、同システムの保守管理担当の3等海佐が作成したとみられている。ところが、3佐と2曹とは職務上の関係はないというからチンプンカンプンだ。
「それだけ海上自衛隊は情報に対するリスク管理が甘いのです。海自の隊員は、何カ月も同じ艦船で一緒に過ごすから、仲間意識が非常に強い。そのため、秘密 の共有に抵抗感が少ない。とはいえ、イージスシステムという秘匿性の高い情報までオープンだったとは信じがたい。しかも、問題の2曹がいる『しらね』は旗 艦です。日米合同演習で使われる識別コードや暗号符丁も漏れた可能性が高い」(軍事ジャーナリスト・世良光弘氏)
●裁判はウヤムヤ決着になる
これでは米国が激怒するのも当たり前。イージス艦の情報は「特別防衛秘密」の対象で、他人に漏らせば10年以下の懲役を食らう。いずれ2曹も逮捕され、司法の裁きを受けるはずだが……。
「マトモな裁判などできません。検察側が、持ち出された情報の種類や重要度の立証を始めれば、イージスシステムが裁判所で丸裸にされることになります。そ んなことをすれば、とことん米国を怒らせることになる。漏れたのはどうでもいい情報だったことにして、適当な判決を下して幕引きでしょう」(世良光弘氏= 前出)
そもそも米国の言いなりに、分不相応の最新艦を持ったのが間違いだった。
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