詩篇魔術は第6、第7書に属し、「ノストラム」は第8~の方に属しますが、
内容を見ると、第8~の方からは、愛の魔術なども割合多く見られ、
世俗的な願望に照準を当てている感じが強いです。
以下、邦訳が手元にありませんので、翻訳させて頂きました。
【詩篇116】 いかなる者であれ、この詩篇を信心と、神のうちに完全なる信頼を
もって毎日唱えるならば、暴力的な死と、急死に襲われる事より免れるであろう。
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【ノストラム】
この魔術を行う際には、それぞれの魔術の呪文を記して後、続けて
この祈祷文を唱える事になっています。
この祈祷文は、全ての魔術に共通です。
「まったき聖なる御者の主のみ名によりて、この剣(つるぎ)がわが仕えを
為すに効験あらしめ、主が、わが仕えのために近接し給い、一切の
力を我にもたらし給いて、かくしてアムラムの子、モーゼにもたらされ、
彼の天主よりの完徳が、彼を危害に陥らしめざるが如く、
我にそれを用いせしめ給え。」
・もし汝、女を従わせんと望むなれば、汝の血にて彼女の名前を
生まれたばかりの卵に書き、彼女に向かいて「ランフェル」と唱えよ。
・もし汝、女を従わせんと望むなれば、汝の血にて、彼女の戸に
彼女の名前を書き、同様に、汝の戸に、この語句「MAKTIEL」を
繰り返せ。
・満月に男女が結びつくのを望むなれば、人間と万事より自由となるため、
サタン、悪魔、霊を打ち破るように、彼らは互いにせねばならない。
赤い椀を取り、それに「ITTALAINMA」と書くのである。