「ジプシーのラブ・ポーション」

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かなり前に比較的本格的なジプシー魔術の紹介について
読んだ事がありますが、愛の媚薬魔術として、相手の食べ物に
自分の血液か、若しくは細かくした髪の毛を入れて、気づかれない
ようにして相手に食べさせるというものがありました。

ジプシーの魔術や占いの中には、自分の血液を使うものが幾つか
あるようで、その点はわたくしにとっては少々受け入れ難いものが
ありますが、過去の少女雑誌「マイバースデイ」系誌では、そうした
ハードな種類のものを除いた、日本の学生でも行い易い種類の
魔術や占いだけが取り上げられました。

その中でも、ラブ・ポーションの作り方が紹介されましたが、
こちらは相手に飲ませるのではなく自分で飲むもので、しかも
血液や髪を混入させる事も不要というものです。

しかしそれでも、「本当に好きな人がいる時にだけ」とわざわざ
断り書きがありますので、彼らの魔術の中でも、特に効果があるものと
伝えられているのかもしれません。

以下、その抄掲です。

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【愛をかなえるラブ・ポーション】


●心構え：本当に好きな人がいる時にだけしか、やってはいけません。

●準備：手と顔をよく洗い、机の上を整理して下さい。

●材料

・オレンジジュース（グラスに半分）

・赤ワイン（少々）

・ラズベリー（少々・ジャムでもOK）

・塩（少々）


●作り方

愛する人の事を考えながら、オレンジジュースが半分入っているグラスに、
ワイン1滴、ラズベリー、塩の順で加えます。


●おまじない

一口飲んでから、「ビーナス・キューピッド、エロスよ、友よ」と言ってから、
また一口飲んで、「あなたの助けを、私の願いを叶え給え。」と言い、
また一口飲み、「わが愛、真実の愛をあなたに、わが愛する人を私に
与え給え。」と言い終わったら、全部飲み干します。

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