金をかけて優秀な外国人選手を取っても

中国サッカー、日本チームに資金力では勝っているのに試合では勝てないのは何故なのか=中国

 10月18日に埼玉スタジアムで行われたACL準決勝の2ndレグで
ホームの浦和が、12分にCKからラファエル・シルバが頭で決めた
1点を守りきり1-0で上海上港に勝ちアウェーで行なわれた1stレグ
との2戦合計2-1として決勝進出を決めた。

 アウェーでの1stレグで先制されたものの追い付いて1-1で引き
分けた結果アウェーゴール規定で2-1と有利になっていた浦和だが、
勝つか0-0の引き分けなら決勝進出になるものの2点以上取られる
と敗退となる難しい状況の中で12分に挙げた1点を高い集中力で上
海上港の猛攻を凌いで勝ちきれたというのは大いに価値がある。

 Jリーグ勢は08年にG大阪が優勝して以来ベスト4の壁に阻まれ
ていたが、その理由として広州恒大や上海上港のような中国のビッグ
クラブが大物外国人選手を爆買いしての強化の前に資金力に劣るJリ
ーグ勢が苦戦する傾向が強かった。

‘代表とクラブは車の両輪’と言われているだけに強化がどちらかに
偏ってもレベルアップはできないのだが、大量に資金を投入して自国
リーグのレベルアップを図っている中国や中東勢の代表戦は苦戦続き。

 その理由として優秀な外国人選手を獲得する反面、彼らに頼ってし
まう戦いぶりにあるのではないか。

 つまり外国人選手を手本として自国選手を強化するならいいのだが
チームが勝つための駒という位置付けでは、外国人選手と自国選手の
レベルの乖離が起こりレベルアップにはつながらないという事。

 発足したばかりの頃のJリーグにはジーコやドゥンガにピエール・
リトバルスキーなど世界的なスーパースターが集結していたものの、
ピークを過ぎた選手というイメージでリーグがレベルアップしていく
とネームバリューほどの活躍はできなくなっていた。

 ベベットやイルハンらW杯で活躍した選手達が来日してプレーし
ても期待通りの活躍ができないのに年俸だけが高ければファンの目
も肥えているので、客寄せパンダとしても使えないというのが最近
のJリーグが大物外国人選手を積極的に取らなくなった理由だろう。

 むしろJリーグ勢はリーグ戦では強者のスタイルで戦っているの
がACLでは弱者のスタイルで戦う経験ができるわけで、格上相手に
こそ力を発揮するハリル・ジャパンの戦い方にもフィードバックで
きるのだから大型補強をする中国勢と戦えるACLは貴重な舞台では
ないだろうか。

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