村田諒太、アッサン・エンダムとの再戦決まる

村田諒太 エンダムと10・22再戦!「ベルト持って帰る」不可解判定の因縁決着へ

 5月20日に有明コロシアムで行われたWBAミドル級王座決定
戦でロンドン五輪金メダリストの村田諒太は1位のアッサン・エ
ンダム相手にダウンを奪いながら不可解な判定で敗れたのだが、
10月22日に両国国技館での再戦が決まったとの事。

 WBA会長も この試合を見て再戦命令を出したものの村田が所属
する帝拳ジムの本田明彦会長はWBAへの不信感をあらわにして、
再戦拒否の姿勢を見せていたのだが最終的に最も現実的な再戦とい
う形になったのだろう。

 現在の世界ミドル級はゲンナジー・ゴロフキンというスーパー王
者が君臨しており、WBO以外のタイトルを束ねているし村田は当
初WBO王者ビリー・ジョー・ソーンダースとの対戦を画策してい
たもののイギリスで行なわれる可能性が高く9月に防衛戦が決まっ
ていた。

 ちなみにゴロフキンは9月16日にWBC王者サウル・アルバレス
との統一戦を控えており、年内に世界戦をやるにはエンダムとの再
戦の方が現実的だった。

 さて初戦で勝っていたといわれた試合の再戦で‘今度は勝つだろう’
といわれながら思わぬ苦杯を喫したといえば、オーストラリアに乗り
込んで3度のダウンを奪いながら日本での再戦でKO負けで返り討ち
に遭ったファイティング原田を筆頭に枚挙にいとまがない。

 5月の試合はエンダムが下がりながら出したパンチを村田がガード
でシャットアウトしながら前進してプレッシャーをかけ、強烈なパン
チを打ち込んでダウンまで奪ったのだが手数の少なさがジャッジから
評価されず1-2の判定負けを喫した形。

 恐らく再戦では村田は初戦の1Rのようにパンチを全く出さず、相手
の攻撃パターンを分析に使うなどとする必要はないだろう。

 一方でエンダム初戦のように軽いパンチを打ち込むだけでなく必要
とあれば村田のパンチの打ち終わりにカウンターを合わせるなど、明
確な形で勝ちに来る可能性が高い。

 すなわち村田が勝つには倒されるリスクを背負って倒しに行く覚
悟が必要になってくるわけでエンダムは1発のパワーが、村田は手
数がカギを握るのではと思う。

 輪島功一に代表されるように再選というのはクレバーな方が勝つ
といわれているが村田は一見するとジムメイトの山中慎介や三浦隆
司のような利き腕パンチ一撃で倒すタイプに見えるが、‘コレしか
ない'的なスタイルで世界選手権で銀をロンドン五輪で金メダルを
取るというのは難しいので山中や三浦らとは一味違うと思っていい
だろう。

 前回プロ入りして以来初めてリミッターを外して戦ったといわれ
る村田が、今度はどこまで進化した姿を見せるか興味がある一戦で
ある。

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