アンノンは実体を持たない生命体というキャラだが

 今から50年前の今日67年1月21日にOAされたのがウルトラ
セブン16話・闇に光る目。

 岩石宇宙人・アンノンが登場するEPだが大部分は岩山や樹木に
壁などに現れるアンノンウンの目で、自らの体を取り戻すために本
体用の石を拾ったイジメられっ子のヒロシをそそのかして地獄山に
持参させようとするわけだ。

 星人の誘惑に負けたヒロシ少年が石を地獄山の火口に投げ入れる
と怪物化して暴れ始めるのだが、最終的にセブンの説得を受け入れ
精神的な生命体に戻って宇宙に帰っていくという展開。

 問題は このEPのテーマもキングジョー編同様に打ち上げた観測
用ロケットを侵略と捉えられてというもので、2つのEPで同じテー
マというのは・・・と思うのだが脚本を担当したのは藤川桂介でキング
ジョー編が金城哲夫だったから両者の作風の違いを楽しむという面
では面白い。

 消息を絶った観測ロケットが地球に戻ってくるというのはウルト
ラQのナメゴン編のプロットで、今回は精神体の宇宙人が取りつい
て来るものの実体として活動するための石を高熱と硫黄によって取
り戻す必要があったという事。

 意外に実体がなく憑依するのみのキャラクターというのは珍しく、
こういったEPは初めてなのだがいかんせん観測ロケットが侵略と勘
違いされて…というテーマの方が目立つわけだ。


 ぺダン星人は最終的に侵略の意思を持っていたのに対してアンノ
ンは自らの星の平和さえ守れればよかったという事で、セブンの言
葉を信じて立ち去ったのだが一歩間違えれば大変な事になるところ
だった。

 ちなみに精神的な生命体という設定は平成セブンの1999の最初
に登場したヴァルキューレ星人に受け継がれており同じく観測宇宙
船に取り憑いてやって来るという共通点を持っていたが、コチラの
方は人類に憑依するので隊員達同士での殺し合いになるという殺伐
とした展開になった。

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