ノルディックスキーに復活の兆し!

伊東は16位=総合は4位で終了―W杯ジャンプ(時事通信) - goo ニュース

 3月18日にスロベニアのプラニツァでジャンプW杯11~12シーズンの最終
戦が行われ今シーズン4勝を挙げた伊東大貴は4位となりW杯個人総合で4位
に入った。


 日本人選手のW杯個人総合での一桁順位は03~04シーズンに葛西紀明が
8位に入って以来の好成績で4位となると98~99シーズンに船木和喜以来
(ちなみに このシーズン日本人最高は葛西の3位)だから13年ぶりの好成績だ。


 複合でもW杯個人総合で渡辺暁斗が今シーズン4勝を挙げて総合優勝こそ
逃したものの95~96シーズンの荻原健司以来の2位という快挙を演じている
のを見ると、ようやく日本のノルディックチームにも復活の光が見えてきた感じが
する。


 今から40年前の札幌五輪70m級で笠谷幸生の金を筆頭に日本のジャンプ
陣が表彰台を独占して‘日の丸飛行隊’と呼ばれて以来、日本のスキー競技で
ジャンプは花形種目となり長野五輪でもジャンプ陣の活躍が大いに盛り上げた。


 そのジャンプチームが80レークプラシッド五輪の八木弘和が銀を取ってから
低迷していた時期に活躍して92アルベールビルで札幌五輪以来の金をもた
らしたのが荻原健司らノルディック複合チーム。


 特に荻原は五輪の金メダルとは比べ物にならないW杯個人総合3連覇という
快挙を演じていたのだが残念ながら荻原が衰えると同時に日本の複合陣の
活躍も下降線を辿り、ジャンプ陣も長野五輪後は こちらも複合同様 下降線と
なっていった。


 巷では‘日本人に不利なルール改正の影響’などと言われるが国や社会を
挙げて強化しているヨーロッパ諸国に対し、長野から北の地域でしかできない
ため層も薄く企業の宣伝目的のみで成り立っている状況とマスゴミを中心に
五輪の時だけ騒ぐ環境の中では この成績でも ある意味仕方ないと思っていた。


 特にジャンプチームは葛西紀明や岡部孝信ら長野組が幅を利かせているのを
見ても世界的にトップ選手達の競技年齢が長くなった時代に彼らの姿勢や自力
の凄さには敬意を表する反面、若手選手の台頭がないというのは寂しいものが
あった。


 そんな中で伊東大貴や竹内択らポスト長野世代がようやく台頭し始めたのは
待望された事で、これからが楽しみではある。


 ただし注意しなければいけないのは今シーズンが4年に1度の五輪や世界選手
権のない年だし(だからこそ唯一の目標になったW杯での活躍は賞賛されるの
だが)ジャンプが団体戦では6位だったように伊東や竹内の活躍はあるものの
トップ選手達の層が全盛時に比べれば まだまだ薄いのが現状だ。


 全盛の頃は複合では荻原兄弟と河野孝典、ジャンプでは船木和喜・原田雅彦・
斎藤浩哉・宮平秀治らが凌ぎを削っていた時代を知っているので伊東や渡辺ら
に続く選手達がW杯の一桁順位の中にひしめき始めた時に初めて‘復活’と
いえると思うので、今シーズンは その第一歩を記した年だと後年認識される
シーズンになって欲しいものだ。

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